目次
貧乏ゆすり(貧乏揺すり)とは
貧乏揺すりとは(いきなりですが)
「座っている時に膝を絶えずこまかく揺すること」。
多くの場面で品を欠く行為とされていて、ロシアなどでは行為自体が悪いマナーとされているそうです。
僕は子供の頃から生粋の貧乏ゆすらー(?)であり、親に注意されることもしばしばありました。

とへこむことも・・。
というわけで、今回は貧乏揺すりについて調べた結果をまとめました。
語源、原因、心理、対策、意外な健康効果まで書き出しています。
貧乏ゆすりの語源
語源については諸説あるようです。
語源の説1:貧乏人が寒さに震える様子から
語源の説2:高利貸しが貧乏人から取り立てる際に足をゆすることが多かったから。
語源の説3:江戸時代に足をゆすると貧乏神に取り付かれるといわれていたから。
語源の説4:貧乏人がせかせか動いているように、高貴な人からは見えるから。
語源の説5:貧乏人が緊張のあまり、足をゆすっていたから。
※ウィキペディアより引用
など、語源については様々な説があり、現時点でどれが正しい由来なのかは分かっていません。
「貧乏ゆすり」という固有の英語名称はない
英語圏では「貧乏ゆすり」に関して決まった名称がなく、主に下記のような単語を用いて表現されるとのことです。
- 英語表現1:Knee shaking (膝の揺れ)
- 英語表現2:Leg shaking (脚の揺れ)
- 英語表現3:Tapping unconsciously (無意識なタッピング)
- 英語表現4:Shaking unconsciously (無意識な揺れ)
- 英語表現5:Knee jerk (膝反射)
また、落ち着きのない行為の総称として Fidgeting(そわそわ)と表現されることもあります。
ちなみに、「貧乏揺すり」をGoogle翻訳で英語に変換してみると
- Shaking unconsciously (無意識な揺れ)
- Tapping unconsciously (無意識なタッピング)
と出ました。

今の時代、Google先生の出した答えを使うのがいいかもですね 笑
貧乏ゆすりをする人の心理・原因
貧乏ゆすりの心理・原因についてもいくつかの説があるようです。
- 原因1:
脚の後ろをイスにあてるなどのきっかけで筋肉が収縮し、そこから起こる伸長反射が原因という説。 - 原因2:
ずっと座っている時などに下半身が鬱血してしまうため、それを解消するため反射的にしてしまう説。 - 原因3:
全く何もしていない時に起こる心理的不安の解消のため、無意識的に貧乏ゆすりをして気を紛らわせている説。 - 原因4:
何かしらの欲求不満になっていたり、心理的ストレスを抱えている説。 - 原因5:
摂りすぎたカロリーを本能的に消費しようとするため説。
上記のようなストレスから脳をリラックスさせる為だったり、逃避行動の一種なのではないかとされています。
心理的な側面が原因で起こる場合と、身体的な側面が原因で起こる場合があるようですね。
<注意>
病気が原因で貧乏ゆすりのような状態になる場合もあるようです。
RLS(レストレスレッグス症候群)という病気が原因で、
『身体を動かしていないときに腕や足を動かしてしまう。』
『夜間にもそのような症状になり、深刻な場合睡眠の妨げになることもある。』
とのことです。
手足の揺れが治まらず日常生活にも支障をきたしてしまうような場合は、病院で専門医に診てもらうことをおすすめします。
貧乏ゆすりの健康効果
貧乏ゆすりはマナーが悪いとか、目障りだとか、良くないイメージが先行していますが、実はその健康効果が注目されはじめています。
人前でやるのは控えたほうがいいですが、一人でいる時は健康や病気予防の為にもおすすめですね。
健康効果1:死亡リスクを下げる
オフィスワーカーや家の中にずっと居る人など、長時間座ることで死亡リスクを高めるということが分かっていますが、長時間座っている人でも貧乏ゆすりをある程度、または頻繁にしている人はそうでない人に比べて死亡リスクが減少していたことが、ある研究により判明しました。
はっきりとした原因は分かっていませんが、脚の筋肉を動かすことによって血液が全身へと循環するためではないかと考えられているようです。
健康効果2:エコノミークラス症候群の予防
エコノミークラス症候群とは、狭い飛行機で長時間座っていた乗客が飛行機を降りた直後に呼吸困難などで倒れることからその名がついた病気です。
狭い場所で長時間足を動かせずに座っていると、血栓(血のかたまり)ができてしまい、立ち上がった途端に血流によって血栓が肺の血管まで移動して動脈をふさいでしまうもので、最悪の場合、意識を失ったり死亡するケースも。
貧乏ゆすりをすることで、脚に血が滞留しなくなり、血栓ができるのを防ぎます。
飛行機だけでなく、渋滞中の車中でも同じことがいえるため、ゴールデンウィークなど遠出をする際にも足をよく動かして血栓ができるのを予防しましょう。
健康効果3:手足の冷えを解消&むくみ防止
脚を小刻みに動かすことで血液が全身に巡るので、その影響で体温が上がり、手足の冷えを解消するという健康効果もあります。
また、足に血が留まるとむくみの原因になってしまいますが、足を動かすことでむくみの防止・解消につながります。
健康効果4:変形性股関節症の症状を改善
貧乏ゆすりが変形性股関節症の治療に一役かっていて、症状が改善されたという例が続出しているとのこと(軟骨の再生に有効とされているようです)。
ただし、変形性股関節症の治療を目的として貧乏ゆすりを実践したい場合は、専門の医師に指導を受けるなどして正しい方法で行ってください。
書籍も販売されているのでご参考に。
その他の効果:集中力アップ
例によって、貧乏ゆすりの効果として全身に血液が循環するため、脳にも新鮮な血液が行き届いて集中力がアップします。
仕事や勉強に集中したい時、おすすめ。
僕も仕事をしている時(周りに人がいない時)は、よく貧乏ゆすりをして集中しています。
貧乏ゆすり対策
貧乏ゆすりにはメリットも多いことが分かりましたが、かといって周りに人がいる公の場でガタガタと足を動かせば、迷惑になってしまいますね。
ここからは、貧乏ゆすりをしない・させないための対策について書き出したいと思います。
貧乏ゆすりをしないための対策
この記事の最初の部分で、僕は生粋の貧乏ゆすらーだと書きましたが、他人がいるような公の場でも構わず足を動かしているわけではありません。
一応、プライベートな場でだけやるように制御できています。
そこで意識している対策・対処法を書きます。
対策1:やらない努力より気付く努力
前半部分で触れていますが、Google先生も貧乏ゆすりのことを「無意識な揺れ」「無意識なタッピング」と表現しています。
自分がどれだけやらないように気を付けていても、無意識のうちに出てしまうものなので「やらない努力」は得策ではありません。
貧乏ゆすりをしてしまったときに「はっ、今、貧乏ゆすりをしてしまっている」などと意識して気付けるようになることが大切。
すぐに気付くことができれば、そこで止めることもできます。
そしてなにより、「自分はこういうシチュエーションの時に貧乏ゆすりしてしまうんだな」と、原因を客観的に分析することができます。
そうすれば、自然と意識できるようになり、抑制効果につながります。
対策2:貧乏ゆすりに代わる別の行動をする
自分が貧乏ゆすりをしていると気付いたら、ただ止めるのではなく別の行動をとるようにします。
深呼吸する、伸びをする、コーヒーを飲むなど、できるだけリラックスや気分転換できるものがおすすめ。
貧乏ゆすりのかわりにストレスや焦りなどを解消することにつながりますし、「貧乏ゆすりをしたら代わりにこれをやる」とあらかじめ決めておくことによって、貧乏ゆすりをしたくなった時に「代わりの行動」のほうを無意識にできるようになる場合があります。
対策3:生活習慣を見直す
不規則な生活が精神的なストレスとなり、貧乏揺すりの回数が増える可能性もあります。
偏った食生活、食べ過ぎ、飲み過ぎ、睡眠不足など。
乱れた生活習慣が疲労感・焦り・不安などのストレスとなり、貧乏揺すりにつながります。
規則正しい生活をして、改善を目指しましょう。
対策4:席を離れて動いてみる
ストレスや不安がない場合でも、長時間座った状態でいると貧乏ゆすりしたくなるときがあります。
足に血が留まってむずむずしたり、むくみ感がある時など。
そんな時は一旦席を立って、散歩や階段の上り下り、足のストレッチなどをすると改善できることがあります。
商談や会議中などで席を離れられない時は、座ったままできる足のストレッチをしたり、ふくらはぎを揉んだりすると良いです。
他人の貧乏ゆすりをやめさせたい時の対処法
今度は、自分ではなく他人が貧乏ゆすりをしている時にやめさせる対処法。
対策1:相手を気遣う
貧乏ゆすりをしている人に「嫌なことでもあったの?」「仕事で疲れてる?」などと気遣いの声をかけてあげましょう。
相手が「大丈夫だよ、どうして?」と聞いてきたら「貧乏ゆすりをしていたから」と、相手を心配しているていで、指摘することができます。
また、勘の良い人であれば最初に声をかけた時点で「自分が貧乏ゆすりをしているからそう思ったのか」と気付いて、なおしてくれます。
対策2:遠回しに伝える
その人のことを指摘するのではなく、「他の人の貧乏ゆすりが気になっている」または「自分自身が貧乏ゆすりで悩んでいる」という話をしてみます。
そうすることで「あ、そういえば自分も気を付けよう」と気にかけてくれる可能性があります。
対策3:丁重に指摘する【最終手段】
遠回しに指摘しても伝わらないという場合は、貧乏ゆすりをやめるよう直接お願いするしかありません。
ただ、相手もイライラしていたり気が立っていて貧乏ゆすりをしているかもしれないので、下手に出て柔らかく伝えることが大事。
「私、集中力がなくて、貧乏ゆすりが気になってしまうので、できればやめてもらえると助かります」
といった感じで、相手のせいではなくあくまでも自分のせいというスタンスで伝えましょう。
貧乏ゆすりあるある
最後に、僕の貧乏ゆすりあるあるをご紹介します 笑
- 車の中で貧乏ゆすりをすると車が揺れている。
- 左右の足のバランスが偏るのを危惧して、ときおり反対側の足で貧乏ゆすり。
- 「マッサージになるから」と、貧乏ゆすりをしている脚に家族が手足を乗せてくる。
まとめ【貧乏ゆすりの語源・心理・対策・健康効果】
今回の記事は一人の貧乏ゆすらーとして書いてみたかった記事です。
この記事を書いている間もたびたび貧乏ゆすりをしていました。
他にも細かい癖など見つけたら書こうと思いますので、気長にお楽しみに~ 笑