サイコパスの特徴と対処法【職場編】
サイコパスといえば「自分の利益のためには手段をえらばない人」という漠然としたイメージですよね。
サイコパスについて、テキサス大学オースティン校Art Markman博士の言葉を参考にすると
サイコパシー(精神病質)とは、人びとを操作して、自分の得になり他人の損になるようなことをさせようとする、一連の行動様式のこと
とのこと。
サイコパスは凶悪な犯罪者というイメージがある一方で、その特性から経営者に向いているという側面もあり、ビジネスで成功しているサイコパスもいます。
職場にいないかチェック!サイコパスの特徴
サイコパスはどのような特徴をもっているのでしょうか。
下記の項目をチェックしてみましょう。
サイコパスの特徴
- 一見すると魅力的で口達者
- 自尊心が過大で自慢が多い
- 日常的に平然とウソをつく
- ウソがばれても平然としている
- 自分の過ちを認めようとしない
- どうにか他人を操ろうとする
- 自己中心的
- 他人の弱みやスキにつけこむ
- 共感能力が異常に低く、他者に冷淡
- 他人の金銭や財産を利用しようとする
- 罪悪感が無く、良心が異常に欠如している
- 刺激を求めている
- 感情的な行動を抑えられない
- 後先を考えずに突飛な行動をする
- 行動に対する責任が取れず、約束や義務を果たせない
- 現実的・長期的な目標がない
- 社会や人を信用しない
→自分が人を利用する性格のため
これらの特徴にいくつも当てはまっていたら要注意。
これらを総合すると、やはり超利己主義者で、自分の利益のためならリスクや他者への迷惑は厭わないといったことが言えます。
一歩間違えれば凶悪犯になりえますが、強敵が現れてもひるまずに行動し、他人の利益に流されず自分の利益だけを考えた選択ができるという意味では、たしかに経営者向きなのかもしれません。
でも、そんなサイコパスが職場という身近な所に居たら、ぞっとしますね。
あなたの周りにも、あてはまる人はいましたか?
うまく対処しないと、いつか甚大な被害を受けてしまうかもしれません。
対処1:極力関わらない・距離を置く
一番の対処法は、なるべく関わらないようにすること。
サイコパスに対抗しようとしても、こちらの精神的負担が大きくなるばかりか、変に刺激することで自分が攻撃対象としてロックオンされかねません。
場合によっては、部署移動や転職も視野に入れる必要があります。
ストレスによる健康面への影響や収入面の観点からも、長い目で見ればサイコパスとずっと付き合うより、まっとうな人たちと仕事をしていくほうが幸せですよね。
ただ、どうしても付き合っていかないといけない場合もあると思うので、以降は上手に付き合うための対処法をご紹介。
対処2:発言にウソがあることを想定する・うのみにしない
サイコパスは平然とウソをつくという特徴があります。
自分の利益の為だったり、責任を人に押し付ける為だったり。
ウソにおどらされないためにも、発言をうのみにせず、裏を取るようにするといいです。
対処3:毅然とした態度で振舞う・ひるまない
サイコパスは脅迫や攻撃により他者を支配しようとします。
会話の中でも、見下したりマウントをとるような言葉をぶつけてくることもしばしば。
そこでオドオドしたり弱気な態度を見せてしまうと、
- 攻撃できる相手
- 利用できる相手
として見られるため、何をされても堂々とした態度で振舞うことが大事です。
また、攻撃された時に感情的になってしまうと「感情操作が可能な相手」だと見られてしまうので、冷静さを保って対応していくことも重要。
対処4:弱みや個人的な情報を極力知られないようにする
サイコパスは、自分がコントロールして利用できるような相手を狙っています。
より個人的な情報を知られるほど、あなたを利用するための手段を与えてしまうことに。
例えば、あなたにとって重要な動機や理由を利用して、あなたからの助力を引き出すなど。
また、秘密や弱みを握られると脅迫の材料にもされかねないので、できるだけ個人的な情報は与えないように注意が必要です。
サイコパスは他人の弱みを徹底的に利用してくるので、本当に危険。
そして、サイコパスは社交的で言葉も巧みなので、いつのまにか情報を引き出されてしまう場合があります。
油断して個人的な情報を話してしまわないように、気を付けましょう。
対処5:自分がやった仕事の功績を記録しておく
サイコパスによる手柄の横取りを防ぐために、自分がやった分の仕事やその功績をしっかり記録しておくことをおすすめします。
また、その逆パターンで、サイコパスがミスをした時などに「説明をきちんと受けていないから失敗した」などと責任逃れのウソをつくことも。
そのウソから身を守るためには、業務のことを説明したあと、その内容を紙に書き出して確認のサインをしてもらっておくという備え方もありあます。
対処6:他の同僚やチームのメンバーと良好な信頼関係を築いておく
サイコパスに悪い噂を広められた時に備えて、普段から他の同僚やチームのメンバーと良好な関係を築いておくことも有効な対策。
そうすれば、同僚たちも噂を耳にした時に、その話を信じるべきかどうかをこれまでの人間関係と照らし合わせて判断することができます。
その他の対処
基本的には、サイコパスの性格をよく理解した対処が有効です。
- 良心に訴えても難しいと理解しておく
- どんな場合でもお金を貸さない
などなど。
さらに「共通のメリットが生じる時だけ同盟を組む」という対処も有効。
サイコパスはその特性上、味方ならば心強いという側面もあるので。
サイコパスのようだけど・・
サイコパスと似ているけど、微妙に特性が違っているものもあります。
どちらも付き合っていくには注意が必要です。
ソシオパス
ソシオパスとは、英語圏でいうところの社会病質(ソシオパシー)の状態にある人のことで、社会病質者と訳されます。
ソシオパスは「他者への共感の欠如」という特徴があり、他にも様々な条件を鑑みて認定されます。
サイコパスとの違いとして、主に
- サイコパスは積極的に他者を攻撃するのに対し、ソシオパスはそうではない。
- サイコパスは性格や気質など先天的なものが多いのに対し、ソシオパスは親の育て方による後天的なものが多い。
といったことが挙げられます。
カバートアグレッション
カバートアグレッションとは、一言で表現すると「善意を装って攻撃をしてくる」人のことです。
サイコパスの攻撃は比較的分かりやすいですが、カバートアグレッションは表向きは善良な人だったりするので、見抜くのが難しいことも。
攻撃されている人でも、自分が「攻撃されている」と気付きにくいのが特徴です。
仮面を被って攻撃してくるという意味では、サイコパスより器用であり脅威にもなりえるでしょう。
僕の職場にもいたサイコパス
実は、僕が独立する前に所属していた会社にも、サイコパスと思われる人物が二人もいました。
そのうちの一人が会社に大損害を与える「ある事件」を引き起こすことになるのですが、その話はまた次の機会に書きたいと思います。
どう対処したかもそこで書くことにします。
まとめ【サイコパスの特徴と対処する方法(職場編)】
「サイコパスの特徴がいくつも当てはまる人物を知っている」という方は多いのではないでしょうか。
サイコパスはそれだけ身近な存在ということです。
被害を受ける前に、適切に対処しましょう。