「1st(first)」はわかるけど、「2nd」や「3rd」はなんで「th」じゃないの?と疑問に思ったことはありませんか。英語で日付や順位を言うときによく登場するこれらの表現、実は簡単なルールさえ覚えれば、もう迷うことはありません。
この記事では、英語の序数、特に「2nd」や「3rd」の基本から、少しややこしい例外、そして日常生活で使える簡単な覚え方まで、わかりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、自信を持って序数を使いこなせるようになっていますよ。
英語の序数とは?まずは基本をおさえよう
まず、「序数」という言葉自体に馴染みがないかもしれませんね。序数とは、物事の順番や順位を表す数のことです。「1番目、2番目、3番目…」といった表現がこれにあたります。英語では「first, second, third…」となります。
これに対して、私たちが普段「1, 2, 3…」と数える数は「基数」と呼ばれ、数量を表します。序数は、日常会話では主に日付や記念日、階数、順位を伝えるときに使われます。
- 日付: May 22nd(5月22日)
- 階数: 3rd floor(3階)
- 順位: 1st place(1位)
このように、具体的なシーンをイメージすると、序数がより身近に感じられるのではないでしょうか。ちなみに、現代英語では「May 22」のように、日付の序数(nd, thなど)を省略して表記することも一般的です。まずは「序数=順番を表す数字」と覚えておけばOKです。これから、その具体的な作り方とルールを見ていきましょう。
最重要!1st, 2nd, 3rdの特別なルール
英語の序数で多くの人が最初に「おや?」と思うのが、1, 2, 3の扱いです。ここだけが特別なルールになっているため、しっかり押さえておきたいところ。でも、なぜ特別扱いなのか理由がわかると、すんなり覚えられますよ。
- 1st = first
- 2nd = second
- 3rd = third
気づきましたか?実は、数字の略語についている「st」「nd」「rd」は、それぞれの英単語の最後の2文字を取ったものなのです。
- first → 1st
- second → 2nd
- third → 3rd
この関係性を知ると、「なんで2だけndなの?」という疑問も解決しますよね。単なる丸暗記ではなく、単語とセットで覚えるのが記憶を定着させるコツです。「1番目はスタート(start)のst」「2番目はセカンド(second)のnd」のように、単語そのものを覚えてしまうのが一番の近道となります。この3つさえクリアすれば、序数の8割はマスターしたようなものです。
4以降は簡単!基本ルールと少しの例外
1st, 2nd, 3rdという特別なルールを覚えたら、あとはグッと楽になります。4以降の数字は、基本的に同じルールで序数を作ることができるからです。ここでは、その基本ルールと、いくつか注意したい例外パターンを解説します。
基本は数字に「th」をつけるだけ
4以降の序数は、基数(four, five, six…)の語尾に「th」をつけるのが基本です。とてもシンプルですよね。
- 4 → fourth (4th)
- 6 → sixth (6th)
- 7 → seventh (7th)
- 10 → tenth (10th)
このように、ほとんどの数字はそのまま「th」をつければ完成します。発音は、舌先を軽く上下の歯で挟んで息を出すようにして、「サ」と「タ」の中間のような音(無声音の/θ/)を出すのがポイントです。最初は少し難しいかもしれませんが、慣れるとスムーズに言えるようになります。
スペルに注意したい例外パターン
基本は「th」をつけるだけですが、中にはスペルが少しだけ変化する単語も存在します。数は多くないので、ここでまとめて覚えてしまいましょう。
基数(元の数字) | 序数(順番を表す数字) | 変化のポイント |
---|---|---|
five (5) | fifth (5th) | ve が f に変わる |
eight (8) | eighth (8th) | t が重なるので h だけ追加 |
nine (9) | ninth (9th) | 語尾の e が消える |
twelve (12) | twelfth (12th) | ve が f に変わる |
twenty (20) | twentieth (20th) | y を ie に変えて th をつける |
特に「fifth」と「twelfth」は、発音も「フィフス」「トゥエルフス」のように変化するので注意が必要です。「twenty」のように「-ty」で終わる数字(thirty, fortyなど)も、同じように「y」を「ie」に変えて「th」をつけます。このいくつかの例外さえ押さえれば、基本的な序数は完璧です。
2桁以上の数字はどうなる?組み合わせの法則
「21番目」や「32番目」など、2桁以上の大きな数字の序数はどう作ればいいのでしょうか。難しそうに感じるかもしれませんが、これも非常にシンプルな法則でできています。それは、「下一桁の数字」に序数のルールを適用するというものです。
例えば「21st」を見てみましょう。これは「twenty-first」と書きます。20(twenty)はそのままに、1(one)の部分だけを序数の「first」に変えているのです。略して書くときも、下一桁のルールが適用され「21st」となります。
他の数字も同じです。
- 22nd → twenty-second
- 23rd → twenty-third
- 24th → twenty-fourth
- 32nd → thirty-second
- 53rd → fifty-third
- 101st → one hundred first
このように、どんなに大きな数字になっても、基本的には下一桁だけに注目すればOKです。1の位が1なら「st」、2なら「nd」、3なら「rd」、そして4以降なら「th」をつけましょう。
注意!11th, 12th, 13thは例外ルール
ここで一つだけ大きな例外があります。それは11, 12, 13です。「下一桁の数字」のルールに従うと「11st」「12nd」「13rd」となりそうですが、正しくはすべて「th」を使います。
- 11th → eleventh
- 12th → twelfth
- 13th → thirteenth
これらは「teen」がつく数字の仲間として、特別に「th」が適用されると覚えておきましょう。100の位以上でも同じで、「111th」は「one hundred eleventh」、「112th」は「one hundred twelfth」となります。この3つの数字だけは特別だと意識しておけば、間違うことはありません。
日常で使える!序数の覚え方と実践テクニック
序数のルールを頭で理解しても、いざ使おうとするとすぐに出てこない…なんてこともありますよね。知識を定着させる一番の方法は、やはり実際に使ってみることです。ここでは、日常生活の中で楽しく序数を覚えるための、具体的な方法をいくつかご紹介します。
自分の誕生日や記念日で覚える
最も身近で覚えやすいのが、自分や家族の誕生日、大切な記念日です。「私の誕生日は10月22日です」と日本語で言う代わりに、「My birthday is on October 22nd」と英語で言ってみる練習をしてみましょう。自分のことなので記憶に残りやすく、自然と「22nd」という形がインプットされます。友人の誕生日が3日なら「3rd」、1日なら「1st」というように、身の回りの日付を序数に置き換える習慣をつけると、効果は抜群です。
ランキングや順位を英語で言ってみる
映画や音楽のランキング、スポーツの順位など、世の中には順番がつくもので溢れています。例えば、好きな映画のベスト3を「My favorite movie is… 1st is A, 2nd is B, and 3rd is C.」のように英語で言ってみるのも良い練習になります。ただ数字を暗記するのではなく、自分の好きなことと関連付けることで、楽しく記憶に定着させることができます。
カレンダーを英語モードで見る
最も手軽な方法の一つが、毎日見るものを英語環境にしてしまうことです。スマートフォンやPCの言語設定を英語に変えると、カレンダーの日付が「1st, 2nd, 3rd, 4th…」と表示されるようになります。毎日無意識に目にすることで、序数の形が当たり前のものとして自然に頭に入ってきます。最初は少し戸惑うかもしれませんが、序数を覚える上では非常に効果的な方法です。
まとめ:序数は3つのルールで攻略できる!
今回は、英語の序数、特に「2nd」「3rd」などのルールと覚え方について解説しました。一見複雑に見えるかもしれませんが、ポイントを整理すると、たった3つのルールを覚えるだけで攻略できます。
- 1, 2, 3は特別ルール:「first (1st)」「second (2nd)」「third (3rd)」と、単語の最後の2文字をとる。
- 4以降は基本的に「th」:少しだけスペルが変わる例外(5th, 8th, 9th, 12th, 20thなど)に注意する。
- 2桁以上は下一桁に注目:ただし11th, 12th, 13thは常に「th」という例外を覚える。
この3つのポイントを押さえ、誕生日やランキングなど、身近なものを使って練習すれば、もう序数で迷うことはありません。自信を持って英語の序数を使いこなしてくださいね。