「手元のAirPods Pro(初代)、まだまだ使えるけど第2世代ってどれくらいすごいの?」
「これからAirPods Proを買うなら、初代と第2世代、どっちを選べば後悔しない?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
AirPods Pro(第2世代)は、見た目こそ初代モデルとそっくりですが、中身は驚くほど進化しています。
この記事では、AirPods Proの初代と第2世代をあらゆる角度から徹底比較し、それぞれのモデルがどんな人におすすめなのかを分かりやすく解説します。買い替えを検討している方も、新規購入を考えている方も、ぜひ参考にしてくださいね。
まずは結論!AirPods Pro初代と第2世代、どちらを選ぶべき?
時間がない方のために、まずは結論からお伝えします。
ほとんどすべての方に、AirPods Pro(第2世代)の購入をおすすめします。
特に、以下のいずれかに当てはまるなら、第2世代を選ぶことで得られる満足度は非常に高いでしょう。
- より高い静寂性を求める方(通勤・通学やカフェでの集中作業など)
- 音質にこだわりたい方
- イヤホンをよく失くしがちな方
- 利便性を重視する方
- Apple Vision Proで最高の音響体験をしたい方
初代モデルも発売から数年経った今でも優秀なイヤホンですが、第2世代はノイズキャンセリング性能、音質、使い勝手のすべてが格段にレベルアップしています。その価格差を納得させるだけの価値が、第2世代には間違いなくあります。
一目でわかる!AirPods Pro初代と第2世代のスペック比較表
まずは、両者の主な違いを比較表でチェックしてみましょう。どこが進化したのかが一目で分かりますよ。
機能 | AirPods Pro(初代) | AirPods Pro(第2世代) | 進化したポイント |
---|---|---|---|
チップ | H1チップ | H2チップ | 処理能力が向上し、ノイキャンや音質が大幅進化 |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング | 最大2倍のアクティブノイズキャンセリング | 圧倒的な静寂性を実現 |
外部音取り込み | 外部音取り込みモード | 適応型環境音除去 | 騒音だけを効果的に低減 |
操作方法 | 感圧センサー(長押し・タップ) | 感圧センサー+タッチコントロール(上下スワイプで音量調整) | イヤホン本体で音量調整が可能に |
音質 | 標準の空間オーディオ | パーソナライズされた空間オーディオ | より没入感のあるサウンド体験 |
バッテリー(イヤホン単体) | 最大4.5時間(ノイキャンON) | 最大6時間(ノイキャンON) | 1.5時間も長く使えるように |
バッテリー(ケース込み) | 最大24時間 | 最大30時間 | 6時間延長され、旅行でも安心 |
充電ケースの機能 | – | スピーカー搭載<br>ストラップループ<br>U1チップ搭載 | 「探す」機能が格段に使いやすく |
充電方法 | Lightning, MagSafe, Qi | LightningまたはUSB-C, MagSafe, Qi, Apple Watch充電器 | 充電方法の選択肢が増加 |
防水・防塵性能 | IPX4(耐汗耐水性能) | IPX4(Lightningモデル)<br>IP54(USB-Cモデル) | USB-Cモデルは防塵性能が追加 |
Apple Vision Pro連携 | – | USB-Cモデルのみロスレスオーディオに対応 | Vision Proで超低遅延の最高音質を実現 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.3 | 接続の安定性と効率が向上 |
発売日 | 2019年10月 | 2022年9月 (Lightning)<br>2023年9月 (USB-C) | – |
【違い①】ノイズキャンセリング性能が劇的に進化!静寂性が格段にアップ
AirPods Pro(第2世代)の最大の進化点は、なんといってもアクティブノイズキャンセリング性能です。
Apple公式サイトによると、新しい「H2チップ」のパワーにより、初代モデルと比較して最大2倍のノイズを消し去るとされています。実際に使ってみると、この進化は誰もがはっきりと体感できるレベルです。
例えば、初代モデルが苦手としていた人の話し声や、電車のガタンゴトンという走行音などが、第2世代では驚くほど静かになります。まるで自分だけの世界に入り込んだかのような、圧倒的な静寂を手に入れることができるのです。
さらに、外部の音を取り込みつつ、突発的な工事の騒音やサイレンといった大きな音だけを瞬時に抑えてくれる「適応型環境音除去」機能も第2世代から搭載されました。この機能のおかげで、音楽を聴きながら街を歩いている時も、環境音の快適さと安全性を両立できます。
静かな環境で集中したい、騒がしい場所でもクリアに音楽を楽しみたい、という方にとって、このノイズキャンセリング性能の進化だけでも第2世代を選ぶ価値は十分にあります。
参考:AirPods Pro(第2世代) – Apple(日本)
【違い②】音質が向上し、よりパーソナルなサウンド体験へ
ノイズキャンセリングだけでなく、もちろん音質そのものも大きく進化しています。
第2世代には、専用に設計された新しいドライバとアンプが搭載されました。これにより、音の歪みが低減され、よりクリアな高音と、深みと迫力のある低音をあらゆる音量で楽しめるようになっています。
初代モデルもバランスの取れた良い音でしたが、第2世代は一つ一つの音の解像度が高く、よりリッチで臨場感あふれるサウンドを体感できます。
また、iPhoneのTrueDepthカメラで自分の耳の形をスキャンし、自分専用に最適化されたサウンドを提供する「パーソナライズされた空間オーディオ」も第2世代の魅力です。頭の動きを追跡するダイナミックヘッドトラッキングと組み合わせることで、まるで映画館やコンサートホールにいるかのような、圧倒的な没入感を味わえます。
音楽や映画を最高の音で楽しみたい、というオーディオファンも納得させるだけの音質向上を果たしたのが、第2世代だと言えるでしょう。
【違い③】使い勝手が大幅に向上した充電ケース
見落とされがちですが、充電ケースの進化も非常に大きなポイントです。
第2世代のケースには、新たにスピーカーとストラップループが搭載されました。ケースに内蔵されたスピーカーは、充電開始時やバッテリー低下時に音で知らせてくれるだけでなく、「探す」アプリでケースの場所を探す際に音を鳴らすことができます。これが驚くほど便利で、「あれ、ケースどこに置いたっけ?」という日常の小さなストレスから解放してくれます。
さらに、ケース自体にも「U1チップ」が内蔵されたことで、iPhoneの「正確な場所を見つける」機能に対応。部屋の中で見失っても、iPhoneが矢印と距離でケースのありかまで案内してくれます。
ストラップループが付いたことで、カバンやキーホルダーに取り付けやすくなったのも地味に嬉しい改善点です。また、Apple Watchの充電器でも充電できるようになったため、旅行や出張時の荷物を少し減らすことができます。
イヤホン本体だけでなく、毎日使うケースの利便性が格段に向上したことで、総合的な満足度が大きく高まっています。
【違い④】ついに対応!イヤホン本体での音量操作が可能に
初代AirPods Proユーザーが抱えていた不満の一つに、「イヤホン本体で音量調整ができない」という点がありました。音量を変えるには、iPhoneを取り出すか、Siriにお願いする必要があったのです。
しかし、第2世代ではついにこの点が改善されました。
イヤホンの軸部分に「タッチコントロール」機能が追加され、指で上下にスワイプするだけで直感的に音量を調整できるようになったのです。
音楽を聴いている最中に「もう少しだけ音量を上げたい/下げたい」と感じる瞬間は意外と多いもの。そんな時に、ポケットやカバンからiPhoneを取り出すことなく、耳元でサッと操作を完結できる快適さは、一度体験すると手放せなくなります。
この小さなようで大きな進化が、日々の音楽体験をよりシームレスで快適なものにしてくれます。
【違い⑤】見逃せない!USB-Cモデルだけの追加メリット
AirPods Pro(第2世代)を選ぶ上で、もう一つ知っておきたい重要な違いがあります。それは、2023年9月に登場したUSB-Cモデルだけの特別なメリットです。
防塵性能が追加された「IP54」に対応
これまでのAirPods Proは「IPX4」という等級で、汗や雨などに対する「耐水性能」のみ備わっていました。
しかし、USB-Cモデルは「IP54」にアップグレード。これにより、耐水性能に加えて「防塵性能」も公式にサポートされるようになりました。粉塵の侵入をある程度防げるため、砂埃が舞うようなアウトドア環境や作業現場でも、より安心して使えるようになっています。
Apple Vision Proで「ロスレスオーディオ」が利用可能
最大の目玉とも言えるのが、Apple Vision Proとの連携です。
AirPods Pro(第2世代)のUSB-Cモデルは、Apple Vision Proと組み合わせることで、超低遅延のロスレスオーディオを再生できます。これは、音質を一切劣化させることなく、遅延も極限まで抑えた最高峰のワイヤレスオーディオ体験です。
Apple Vision Proで映画やゲームを心ゆくまで楽しみたいと考えている方にとって、この機能はUSB-Cモデルを選ぶ決定的な理由になるでしょう。
【結論】あなたの使い方に合うのはどっち?選び方のポイント
ここまで解説してきた違いを踏まえ、最終的にどちらのモデルを選ぶべきか、具体的なおすすめのケースをまとめました。
AirPods Pro(第2世代)への買い替え・購入がおすすめな人
- 騒がしい環境(電車、カフェ、オフィスなど)で音楽や作業に集中したい
- 音質には妥協したくない、最高のサウンド体験を求めている
- イヤホンやケースをよく失くしてしまう、探す手間を減らしたい
- イヤホン本体で音量調整がしたい
- 少しでもバッテリーが長持ちする方がいい
- 【USB-Cモデル推奨】Apple Vision Proを持っている、または購入予定だ
- 【USB-Cモデル推奨】アウトドアなど、砂埃が気になる場所で使いたい
上記に一つでも当てはまるなら、迷わず第2世代を選びましょう。特にUSB-Cモデルは、将来性や耐久性の面でもメリットが大きいです。
価格重視なら初代AirPods Proもまだ現役?
- とにかく予算を抑えたい
- ノイズキャンセリングはたまにしか使わない
- 音質に強いこだわりはない
- モノを失くすことはあまりない
もし、上記のように機能をあまり重視せず、コストを最優先に考えるのであれば、中古市場などで安く手に入る初代AirPods Proも選択肢になるかもしれません。
ただし、バッテリーの消耗や、第2世代(特にUSB-Cモデル)で得られる数々のメリットを考慮すると、今から新品で購入するなら第2世代の方が長期的な満足度は圧倒的に高いと言えるでしょう。
まとめ:AirPods Pro(第2世代)は正統進化を遂げた傑作!
今回は、AirPods Proの初代モデルと第2世代モデルの違いについて、詳しく比較・解説しました。
AirPods Pro(第2世代)は、見た目の変化こそ少ないものの、ノイズキャンセリング、音質、そしてケースを含めた使い勝手のすべてにおいて、まさに「正統進化」を遂げた傑作です。
さらに、USB-Cモデルでは防塵性能やApple Vision Proとの特別な連携機能も追加され、死角のない製品に仕上がっています。もしあなたがAirPods Proの購入や買い替えで迷っているなら、ぜひ第2世代(特にUSB-Cモデル)を手にとってみてください。その圧倒的な進化が、あなたの毎日をより快適で豊かなものにしてくれるはずです。