「彼の誕生日は9月3日です」を英語で言いたいとき、”September 3″で良いのでしょうか?実は、日付や順位を表すとき、英語では”3″のような普通の数字(基数)ではなく、「3番目」を意味する序数を使います。
そして、この序数には「3rd(サード)」や「4th(フォース)」といった独特の表記があり、「どこでルールが変わるの?」と混乱してしまいがちです。
この記事では、英語の序数の基本ルールから、3rd
と4th
の根本的な違い、そして間違いやすい例外パターンまで、分かりやすく解説していきます。ルールさえ掴めば、もう英語の数字に迷うことはありません。
3rdと4thの決定的な違いとは?序数の基本ルール
なぜ3rd
と4th
で表記が変わるのでしょうか?結論から言うと、「1, 2, 3」だけが特別な形で、それ以外の数字は原則として同じルールに従うからです。
英語の序数は、数字のうしろに特定の語尾をつけて作ります。
- 1番目 (first) → 1st
- 2番目 (second) → 2nd
- 3番目 (third) → 3rd
- 4番目 (fourth) → 4th
このように、1st
, 2nd
, 3rd
はそれぞれ全く違う単語が元になっています。一方で、4th
は数字のfour
にth
をつけた形です。
つまり、3rd
と4th
の違いは、特別ルールが適用される最後の数字と、一般ルールが適用される最初の数字という点にあります。この「1, 2, 3は特別」というルールこそが、序数を理解する最大のポイントです。まずはこの大原則を頭に入れておくと、これからの学習がぐっと楽になりますよ。
まずはこれだけ!基本の序数1st, 2nd, 3rd
英語の序数をマスターするための第一歩は、特別扱いされる3つの数字、1st
, 2nd
, 3rd
を覚えることです。これらは使用頻度が非常に高いので、セットで暗記してしまいましょう。
- 1st (first): 1番目
- My daughter won first prize in the contest.
- (私の娘はコンテストで1等賞を獲りました。)
- 2nd (second): 2番目
- This is the second time I’ve visited Kyoto.
- (京都を訪れるのはこれが2回目です。)
- 3rd (third): 3番目
- Take the third exit at the roundabout.
- (ロータリーでは3番目の出口を出てください。)
スペルと読み方、そして省略形(1st
, 2nd
, 3rd
)をしっかり結びつけておくことが大切です。省略形のうしろについているst
, nd
, rd
は、実はそれぞれの単語の最後の2文字から取られています。
- first → 1st
- second → 2nd
- third → 3rd
この関係性を知っておくと、記憶に残りやすいのではないでしょうか。
4th以降は簡単!「-th」をつけるだけ
1st
, 2nd
, 3rd
という3つの例外さえ覚えてしまえば、あとの基本はとてもシンプルです。4番目以降の序数は、数字のスペルの末尾に「th」をつけるだけで完成します。
- 4 (four) → fourth (4th)
- 6 (six) → sixth (6th)
- 7 (seven) → seventh (7th)
- 10 (ten) → tenth (10th)
- 13 (thirteen) → thirteenth (13th)
- 19 (nineteen) → nineteenth (19th)
どうでしょうか?とても簡単ですよね。ほとんどの数字がこのルールに当てはまるので、英語の序数は決して難しいものではありません。
ただし、この「-th」をつける際に、一部の数字ではスペルが少しだけ変化する例外が存在します。次のセクションで、その間違いやすいパターンを詳しく見ていきましょう。焦らず、一つひとつ着実に理解していくのが習得への近道です。
要注意!スペルが変わる序数の例外パターン
基本は「-th」をつけるだけですが、中にはスペルが少し変化するトリッキーな数字も存在します。ここでは、特に間違いやすい3つの例外パターンをピックアップして解説します。比較表も使って、元の数字と見比べてみましょう。
「-ve」が「-fth」に変わるパターン
末尾が-ve
で終わる数字は、序数になるときに-ve
を-fth
に変えます。少し発音しやすくするための変化だと考えると、イメージしやすいかもしれません。
元の数字(基数) | 序数 |
---|---|
five (5) | fifth (5th) |
twelve (12) | twelfth (12th) |
“five”が”fiveth”ではなく”fifth”になる点は、テストなどでも頻出の間違いポイントです。
「-e」が消えるパターン
nine
のように末尾が-e
で終わる数字は、-e
を取ってからth
をつけます。
元の数字(基数) | 序数 |
---|---|
nine (9) | ninth (9th) |
うっかり”nineth”と書かないように注意が必要です。
「-y」を「-ieth」に変えるパターン
twenty
やthirty
など、末尾が-y
で終わる10の倍数は、-y
を-ieth
に変えます。
元の数字(基数) | 序数 |
---|---|
twenty (20) | twentieth (20th) |
thirty (30) | thirtieth (30th) |
forty (40) | fortieth (40th) |
これらの例外は数が限られているので、出てきたときに一つずつ覚えていけば問題ありません。
2桁以上の数字も怖くない!序数の作り方
「じゃあ、21日や105番目はどうなるの?」と疑問に思うかもしれませんね。2桁以上の数字が出てきても、ルールは非常にシンプルなので安心してください。
2桁以上の数字では、最後の1桁の数字だけを序数にします。
例えば「21番目」の場合、twenty-one
のone
の部分だけを序数のfirst
に変えます。
- 21 (twenty-one) → twenty-first (21st)
- 32 (thirty-two) → thirty-second (32nd)
- 53 (fifty-three) → fifty-third (53rd)
- 88 (eighty-eight) → eighty-eighth (88th)
100
や1000
など、キリの良い数字の場合は、そのままth
をつけます。
- 100 (one hundred) → one hundredth (100th)
さらに複雑な「123番目」のような数字でも、ルールは同じです。最後のthree
だけをthird
に変えればOK。
- 123 (one hundred and twenty-three) → one hundred and twenty-third (123rd)
このように、どんなに大きな数字でも「最後の1桁に注目する」というルールさえ押さえておけば、迷うことなく序数を作ることができます。
日付や順位で実践!序数の便利な使い方
最後に、序数が実際にどのような場面で使われるのか、具体的な例文とともに見ていきましょう。使い方が分かると、知識がより定着しやすくなります。
日付の表記と読み方
序数が最もよく使われるのが日付です。
- My birthday is on October 10th.
- (私の誕生日は10月10日です。)
- The meeting is scheduled for June 1st.
- (会議は6月1日に予定されています。)
書き言葉ではth
やst
を省略して”October 10″と書くこともありますが、読むときには”October tenth”と序数で発音するのが一般的です。
さらに、日付を読む際にはthe
をつけて発音することが多いのもポイントです。代表的な読み方には、主に2つのパターンがあります。
- October the tenth (月を先に言う/主にアメリカ英語)
- the tenth of October (日を先に言う/主にイギリス英語)
どちらの言い方でも意味は通じますが、地域によって好まれる傾向があることを知っておくと便利です。手紙やメールで”10th October”や”October 10″と書かれていても、声に出すときはこれらのthe
やof
を補って読むと、より自然な英語に聞こえますよ。
順位やランキング
コンテストの順位や成績など、順番を表すときにも序数が使われます。
- She finished 2nd in the marathon.
- (彼女はマラソンで2位になりました。)
- This is my 4th favorite movie.
- (これは私のお気に入りの映画の中で4番目です。)
階数を表すとき
建物の階数を言うときにも序数を使います。アメリカ英語とイギリス英語で1階の数え方が違う場合がありますが、序数を使う点は共通しています。
- Our office is on the 15th floor.
- (私たちのオフィスは15階にあります。)
- You can find the bookstore on the 3rd floor.
- (書店は3階にあります。)
このように、序数は日常会話からビジネスシーンまで幅広く登場します。ルールを理解し、ぜひ積極的に使ってみてください。
まとめ:英語の序数ルールのポイント
最後に、この記事で解説した英語の序数のルールを簡単におさらいしましょう。
- 基本ルール:
1st
,2nd
,3rd
だけが特別。4以降は基本的に数字にth
をつける。 - スペルの例外:
fifth (5th)
,ninth (9th)
,twelfth (12th)
,twentieth (20th)
など、一部スペルが変わるものに注意する。 - 2桁以上の数字:
21st
,32nd
のように、最後の1桁だけを序数に変える。 - 主な使い方: 日付、順位、階数など、順番を表すときに幅広く使われる。
これらのポイントさえ押さえておけば、英語の数字に対する苦手意識もきっとなくなるはずです。まずは1st, 2nd, 3rd
から確実に覚え、少しずつ例外パターンに慣れていきましょう。