iOSのアップデートでひっそりと追加された「ステッカー」機能、もう試してみましたか?
「何それ?」と思った方もいるかもしれませんね。実はこれ、写真に写っている人やペット、モノなどを簡単に切り抜いて、オリジナルスタンプのように使える超便利機能なんです。
この記事では、iPhoneのステッカー機能の基本的な作り方から、LINEや各種SNSで送る方法、さらにはLive Photosを使った「動くステッカー」の作成術まで、どこよりも分かりやすく解説していきます。
iPhoneのステッカー機能ってどんなもの?
まずは「ステッカー機能って、そもそも何ができるの?」という疑問からお答えしますね。
この機能は、実はiOS16からあった被写体の切り抜き機能が、iOS17でさらにパワーアップしたもの。ステッカーとして正式に保存したり、エフェクトを加えたりできるようになったんです。一番の魅力は、なんといってもその手軽さ。特別なアプリをインストールしなくても、iPhoneに保存されている写真さえあれば、誰でも簡単にオリジナルのステッカーを作成できます。
たとえば、旅行先で撮った面白いポーズの友達や、愛犬の可愛い寝顔、お気に入りの料理などを、指一本でなぞるだけで被写体だけをきれいに切り抜けます。
作成したステッカーは、メッセージ(iMessage)はもちろん、LINEやInstagramなど、普段使っている多くのアプリでスタンプのように送信可能です。さらに、Live Photos(短い動画のように撮れる写真)を使えば、動きのある「Liveステッカー」も作れてしまうんですよ。
文字だけのやり取りじゃ少し味気ないな、と感じたときに、このステッカーを使えば、もっと気持ちが伝わる楽しいコミュニケーションができます。
超簡単!写真からオリジナルステッカーを作る基本の3ステップ
では、さっそくステッカーの作り方を見ていきましょう。驚くほど簡単なので、ぜひiPhoneを片手に一緒に試してみてください。
ステップ1:写真アプリで被写体を長押し
はじめに、iPhoneの「写真」アプリを開き、ステッカーにしたい写真を選びます。
次に、切り抜きたい人やペット、モノなどを指でグッと長押ししてみてください。すると、被写体の輪郭が白く光るのが分かりますか?iPhoneが自動で被写体を認識してくれる賢い機能です。
このとき、指を画面から離さずに少しだけ動かすと、被写体が背景から浮き上がるようなアニメーションが表示されます。この状態で指を離すと、メニューが出てきますよ。
もしうまく認識されない場合は、背景と被写体の境界がはっきりしている別の写真で試してみると、成功しやすいかもしれません。
ステップ2:「ステッカーを追加」を選ぶ
被写体を長押しして指を離すと、「コピー」や「共有」といったメニューが表示されます。その中にある「ステッカーを追加」という項目をタップしましょう。
たったこれだけで、切り抜かれた画像があなたのiPhoneのステッカー一覧に保存されます。本当に一瞬ですよね。
追加されたステッカーは、キーボードの絵文字アイコンからいつでも呼び出せるようになります。一度作ってしまえば、いつでもどこでもすぐに使えるのが嬉しいポイントです。
どんどんお気に入りの写真からステッカーを作って、自分だけのオリジナルステッカーコレクションを充実させてみてはいかがでしょうか。
ステップ3:エフェクトで自分好みにアレンジ!
ステッカーを追加しただけでは終わりません。実は、簡単なエフェクト(効果)を加えて、もっと魅力的に加工できるんです。
ステッカーの一覧画面で、エフェクトを加えたいステッカーをもう一度長押ししてみてください。すると、「エフェクトを追加」というメニューが現れます。
ここから選べるエフェクトは、主に以下のようなものがあります。
- アウトライン: 白い縁取りがついて、ステッカーらしさがアップします。
- コミック: イラストのようなポップな雰囲気に変わります。
- ぷくぷく: 立体感と光沢が出て、ぷっくりと可愛い見た目になります。
同じ写真から作ったステッカーでも、エフェクトを変えるだけで全く違う印象になります。ぜひ色々と試して、あなたのお気に入りを見つけてくださいね。
参考:iPhoneで写真からステッカーを作成する – Apple サポート (日本)
作成したステッカーの使い方をアプリ別に解説
「ステッカーは作れたけど、これをどうやって送るの?」という方のために、ここからは主要なアプリでの使い方を具体的に説明していきます。
メッセージ(iMessage)で送る方法
iPhoneユーザー同士で使う「メッセージ(iMessage)」アプリでは、ステッカーを最大限に楽しめます。
まず、メッセージの入力欄の左側にある「+」ボタンをタップし、表示されたメニューから「ステッカー」を選びます。すると、あなたが作成したステッカーの一覧が出てくるので、送りたいものをタップするだけで送信完了です。
iMessageの面白いところは、ただ送るだけでなく、メッセージの吹き出しや写真の上に、好きな角度・大きさでペタッと貼り付けられること。ステッカーを長押ししたまま、好きな場所までドラッグ&ドロップしてみてください。まるで本当にシールを貼るような感覚で、会話をデコレーションできますよ。
LINEでスタンプみたいに送信する方法
多くの方が気になるのが、LINEでの使い方ではないでしょうか。
LINEのトーク画面で、まずキーボードの左下にある「絵文字」アイコンをタップします。すると、絵文字や顔文字と一緒に、作成したステッカーが表示されます。
ここから送りたいステッカーを選んでタップすると、画像として送信されます。LINEスタンプのように背景が透過(透明)になるので、見た目はほとんどスタンプと変わりません。
ただし、一点だけ注意点が。LINEのスタンプのように、一度タップしただけで即送信とはならず、送信前にプレビュー画面が表示されます。ここで送信ボタンを押すことで、相手に送られる仕組みです。この一手間を覚えておけば、LINEでもスムーズに活用できます。
InstagramやX(旧Twitter)でも使える?
もちろん、InstagramやX(旧Twitter)といったSNSでもステッカーは活躍します。
Instagramの場合、ストーリーズの編集画面で文字入力(Aa)を選び、キーボードの絵文字アイコンからステッカーを選択すると、スタンプとして写真や動画に貼り付けられます。DM(ダイレクトメッセージ)で送る際も、LINEと同じ手順で送信可能です。
Xやその他のアプリでは、キーボードにステッカー機能が直接対応していない場合もあります。その際は、ステッカー一覧からコピーしたいものを長押しして「コピー」を選び、入力欄に「ペースト(貼り付け)」することで、画像として投稿・送信できます。少し手順は増えますが、覚えておくと活用の幅がぐっと広がります。
もっと楽しむ!ステッカー機能の応用テクニック
基本をマスターしたら、次は応用編です。もっとステッカー機能を使いこなすための、ちょっとしたテクニックをご紹介します。
Live Photosで「動くステッカー」を作成
iPhoneのカメラ機能にある「Live Photos」で撮影した写真を使うと、なんと動きのあるステッカーが作れます。
作り方は通常と同じで、Live Photosで撮影した写真を長押しして「ステッカーを追加」を選ぶだけ。これだけで、数秒間のかわいらしいアニメーションがループ再生される、特別なステッカーが完成します。
ペットがしっぽを振る瞬間や、友達が笑っている表情、風に揺れる木々など、何気ない日常の動きを切り取ってステッカーにすると、写真だけのステッカーとはまた違った面白さがあります。相手を「おっ!」と驚かせたいときに、ぜひ試してみてください。Live Photosをオフにしたい場合は、ステッカーの編集画面で簡単に切り替えも可能です。
いらないステッカーを整理・削除する方法
楽しくてついつい作りすぎてしまった…そんなときのために、ステッカーの整理・削除方法も覚えておきましょう。
削除はとっても簡単です。キーボードやメッセージアプリでステッカーの一覧を表示させ、削除したいステッカーを指で長押しします。すると、ステッカーがぷるぷると震え始め、左上に「×」ボタン、または「削除」というメニューが表示されます。
あとは「×」をタップするか、「削除」を選択するだけ。これで、不要になったステッカーを一覧から消すことができます。
定期的に整理して、お気に入りのステッカーだけを使いやすいように並べ替えておくのもいいかもしれませんね。並べ替えたい場合は、長押しして震えた状態のまま、好きな位置へドラッグすればOKです。
まとめ:自分だけのステッカーでコミュニケーションを楽しもう!
今回は、iPhoneのステッカー機能について、基本的な作り方から各アプリでの使い方、応用テクニックまで詳しくご紹介しました。
何気なく撮った一枚の写真が、あなたのセンスで世界に一つだけのオリジナルスタンプに生まれ変わります。この機能を活用すれば、家族や友達との日々のコミュニケーションが、もっと温かく、もっと楽しくなること間違いなしです。
操作は本当に簡単なので、難しそうだと感じていた方も、ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてください。あなたらしい素敵なステッカーで、大切な人との会話に彩りを加えてみてはいかがでしょうか。