iPhone 8を使っている際、LINEの画面で「コンテンツを取得できません」と表示され、不安になったことはありませんか?
実はこのエラー、2025年12月現在、iPhone 8ユーザーの間で急増しています。その背景には、2025年11月に実施されたLINEの古いバージョンへのサポート終了が大きく関係しています。
この記事では、単なる不具合なのか、それとも機種の限界なのかを正しく判断し、大切なデータを守るための解決策を分かりやすく解説します。
まず確認!その「コンテンツを取得できません」はどっち?
一言で「エラー」と言っても、実は深刻度が全く異なる2つのパターンがあります。まずはご自身の状況がどちらか確認してください。
パターンA:トーク一覧の上部(広告枠)に出る場合
トークリストの一番上にある細長い枠(本来、広告やニュースが表示される場所)に「コンテンツを取得できません」と出ている場合、これは実害がほとんどありません。
メッセージの送受信や通話など、LINEの主要機能には影響しませんので安心してください。多くの場合は、アプリを一度完全に終了して再起動することで消えます。
パターンB:トーク履歴や画像が表示されない場合
トークルームを開いたのに「メッセージが読み込めない」「写真がグルグルして表示されない」という状態でエラーが出る場合、こちらは早急な対処が必要です。キャッシュ破損やアプリのサポート切れが疑われます。
iPhone 8ユーザーを襲う「2025年11月の壁」とは
なぜ今、急にこのエラーが増えたのでしょうか。最大の原因は、2025年11月4日に実施されたLINEアプリのサポートポリシー変更です。
LINE社はVer.13.20.0以下の古いアプリバージョンのサポートを終了しました。
iPhone 8はiOS 16系までしかアップデートできませんが、App Storeで配信されている最新のLINEアプリは、より新しいiOS(iOS 17以降など)向けに最適化が進んでいます。そのため、「古いiOS」と「新しいLINE」、あるいは「更新できずに古くなったLINE」の間で摩擦が起き、エラーが多発しているのです。
あなたのLINEバージョンは大丈夫?確認方法
自分がサポート終了対象のバージョンを使っていないか、今すぐ確認しましょう。
- LINEの「ホーム」タブ右上の歯車アイコン(設定)をタップ
- 一番下までスクロールして「LINEについて」をタップ
- 「現在のバージョン」という数字を確認
もしここが13.20.0以下であれば、エラーの原因は間違いなく「バージョンの古さ」です。App Storeからアップデートを試みてください。
※iPhone 8でのアップデートに関する注意点
iPhone 8(iOS 16)では、App Storeにある最新版のLINEがインストールできない場合があります。
その場合、App Storeは自動的に「iOS 16と互換性のある最後のバージョン」を提供しますが、そのバージョンすらもサポート終了対象(13.20.0以下)になってしまっている可能性があります。もしアップデートしてもバージョンが上がらない場合は、残念ながら機種変更を検討すべきタイミングと言えます。
iPhone17とiPhone16どっちがいい?徹底比較!「17」はスタンダードモデルこそ“買い”か?
【比較表】症状別に見るエラーの原因と対処法
エラーの出方によって、試すべき対処法が異なります。
| 症状の特徴 | 考えられる主な原因 | 優先すべき対処法 |
|---|---|---|
| 広告枠だけエラー表示 | 広告サーバーの一時的な不調 | アプリ再起動で改善 |
| トーク全体が読み込めない | キャッシュデータの破損 | キャッシュの削除 |
| バージョンが13.20.0以下 | サポート終了による機能制限 | アプリのアップデート |
| Wi-Fi時のみエラーが出る | 回線不調・フィルタリング | Wi-Fiオフ・再起動 |
iPhoneがインターネットに繋がらない原因と対処法|Wi-Fi・モバイル通信別に解説
iPhone 8ですぐに試すべき対処法【データ削除なし】
ここからは、大切なトーク履歴を消さずにできる対処法を効果が高い順に紹介します。
手順1:LINEのキャッシュデータを削除する
画像やメッセージが見られない場合、まず疑うべきは「キャッシュ(一時データ)」のパンクです。これを削除してもトーク履歴は消えません。
- LINEの「ホーム」右上の歯車(設定)>「トーク」を選択
- 「データの削除」をタップ
- 「キャッシュ」の項目だけにチェックが入っていることを確認
- 「選択したデータを削除」をタップ
削除後、LINEをタスクキル(完全に終了)してから再起動してください。
手順2:iPhoneの完全再起動と通信チェック
iPhone 8はメモリ容量が少ないため、再起動によるリフレッシュが非常に有効です。
また、iCloudの「プライベートリレー」(iOS 15以降の機能)や、広告ブロックアプリがONになっていると、LINEの通信を誤って遮断することがあります。以下の手順で一時的にOFFにして改善するか確認してください。
【プライベートリレーの設定確認】
設定アプリ > 一番上の「Apple ID(名前)」 > iCloud > プライベートリレー > オフにする
iCloudの容量は購入すべきか?ストレージ別の値段&データ容量を減らすための方法を徹底解説
それでも直らない場合の高度な対処法
キャッシュ削除でも直らない場合、アプリのシステム自体に問題がある可能性があります。
「Appを取り除く」で中身だけ入れ替える
「アンインストール」ではなく「Appを取り除く」を行うことで、トーク履歴を残したままアプリシステムだけを新品にできます。
「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」>「LINE」と進み、「Appを取り除く」をタップ。その後「Appを再インストール」を押してください。
PC版LINEでログインして切り分け
パソコンをお持ちなら、PC版LINEでログインしてみてください。PC版で見れるなら、アカウントは無事です。原因はiPhone端末側にあると確定できます。
まとめ:iPhone 8で使い続けるためのポイント
2025年現在、iPhone 8でLINEを快適に使い続けるのは正直なところギリギリのラインです。
- まずはエラーが「広告枠」か「トーク」かを見極める
- バージョンが「13.20.0」より新しいか確認する
- 不具合が起きたら「キャッシュ削除」と「再起動」を試す
もし頻繁にエラーが出るようであれば、そろそろ機種変更を検討する時期かもしれません。大切な思い出のデータを失う前に、トーク履歴のバックアップだけはこまめに取っておきましょう。








