学校が休みになる警報とは？休校の条件・時間・注意報との違いを徹底解説

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2025/12/16

「明日の朝、台風が直撃しそうだけど学校はあるのかな？」「大雨警報が出ているけれど、お弁当は作るべき？」

台風や大雪の予報が出ると、保護者の方は仕事の調整やお弁当の準備で頭を悩ませることになりますよね。結論からお伝えすると、多くの学校で休校の決定打となるのは「暴風警報」および「特別警報」です。単なる「大雨警報」や「注意報」レベルでは、通常通り授業が行われるケースが大半を占めます。

この記事では、学校が休みになる具体的な警報の種類や、判断が下される時間の目安、地域による違いについて分かりやすく解説します。あらかじめ基準を知っておくことで、当日の朝に慌てずに行動できるようになりますよ。

学校が休みになる警報の基本ルールと「暴風」の重要性

学校が臨時休校になるかどうかは、お住まいの地域の教育委員会や学校長が判断しますが、その基準として最も広く採用されているのが気象庁が発表する「警報」の種類です。ここで絶対に押さえておきたいのが、「警報なら何でも休みになるわけではない」という点です。

一般的に、学校が一斉休校となるのは、登下校時に風による飛来物や転倒の危険性が高い「暴風警報」が発令された場合です。また、命の危険が迫るレベルの「特別警報（大雨、暴風、大雪などすべて）」が出た場合は、ほぼ間違いなく即時休校となります。

一方で、保護者の方がよく迷われるのが「大雨警報」や「洪水警報」です。これらは災害のリスクが高い状態ですが、風が伴わない場合は「登校可能」と判断される学校が意外と多いのです。ただし、土砂災害警戒区域にある学校や、通学路が冠水しやすい地域では、大雨警報のみでも休校になる独自ルールを設けている場合があります。

参考：気象警報・注意報の種類｜気象庁

【比較表】警報の種類別・休校になる確率と条件

どの警報が出たら学校が休みになるのか、一般的な公立小中学校の基準をもとに比較表にまとめました。ただし、私立学校や高校、特定の自治体ではルールが異なる可能性があるため、必ず学校から配布されている「災害時の対応マニュアル」や「年間行事予定表の裏面」などを確認してください。

警報・情報の種類	休校の確率	主な判断基準・備考
特別警報（大雨・暴風・大雪等）	ほぼ100%	命を守る行動が必要なレベル。即時休校となり、登校禁止です。
暴風警報	80〜90%	多くの学校で休校、または自宅待機の基準となります。
暴風雪警報	80〜90%	雪国以外でも、交通麻痺や視界不良の危険があるため休校になりやすいです。
大雨警報・洪水警報	20〜30%	単独では休校にならないことが多いですが、河川の状況や自治体判断によります。
大雪警報	50〜60%	積雪量や交通機関の運行状況（バス・電車）によって判断が分かれます。
各種注意報（雷・大雨など）	ほぼ0%	注意報レベルで休校になることは基本的にありません。

このように、「風」が伴うかどうかが大きな分かれ目です。特に「暴風警報」は、平均風速がおおむね20m/s（看板が落下したりするレベル）を超える場合に発表されるため、子どもの安全を最優先して休校の判断基準とされています。

休校が決まる「時間」と自宅待機のタイムライン

次に重要なのが「いつの時点で警報が出ていたら休みになるのか」という時間のルールです。多くの学校では、「午前6時」または「午前7時」を判断の基準時刻としています。

一般的な判断の流れは以下の通りです。

【判断タイムラインの例】

午前7時の時点
暴風警報等が発令中の場合 → 「自宅待機」
午前10時までに警報解除
安全を確認して登校（3限目などから授業開始）
午前10時を過ぎても継続中
その日は「臨時休校」に決定

このように、「自宅待機」の段階ではまだ「休み」と決まったわけではありません。警報が解除された場合に備え、登校準備をしておく必要があります。この「解除待ち」の時間は、お弁当や仕事の調整が難しいため、事前に「10時までに解除されなかったらどうするか」を家族で決めておくことが重要です。

注意報や警報以外で学校が休みになる例外ケース

基本的には「暴風警報」が基準ですが、それ以外の状況でも学校が休みになるケースがあります。例外を知っておくことで、予想外の事態にも落ち着いて対応できます。

公共交通機関の計画運休

近年増えているのが、台風接近に伴う電車やバスの「計画運休」です。警報が出ていなくても、通学に使う主要な路線が運休を決めた場合、学校側もそれに合わせて休校措置をとることがあります。特に電車通学の生徒が多い私立学校や高校では、このパターンが多く見られます。

Jアラート（全国瞬時警報システム）の発動

気象以外では、ミサイル発射などの際に鳴るJアラートも判断材料になります。登校前にJアラートが発動した場合、安全確認ができるまで自宅待機となるケースが一般的です。解除後に登校となるか、そのまま休校になるかは、教育委員会からの指示を待つことになります。

震度5弱以上の地震

登校前に大きな地震が発生した場合も、校舎の安全点検が必要になるため臨時休校になることがあります。地域によって基準となる震度は異なりますが、「震度5弱以上」を基準としている自治体が多く見られます。

参考：防災気象情報と警戒レベルとの対応について｜気象庁

正確な情報をいち早くキャッチする方法と親の備え

休校情報はデマが拡散されやすい情報の一つです。SNS上の「休み決定らしいよ！」という不確かな噂に惑わされず、正確な一次情報を入手しましょう。

学校配信メールと公式サイトが最優先

現在、ほとんどの学校で「緊急連絡メール」や「連絡アプリ（Classiやマチコミなど）」が導入されています。テレビのニュースよりも早く、学校独自の判断が届くのがこのルートです。年度初めに登録し、通知が必ず鳴るように設定しておきましょう。サーバーダウンに備え、学校の公式サイトをブックマークしておくことも忘れずに。

テレビのデータ放送と気象庁HP

警報の解除・発令の状況をリアルタイムで知るには、テレビのデータ放送（dボタン）が便利です。お住まいの市町村単位でピンポイントに警報状況が表示されます。また、気象庁のホームページ「キキクル」などで、今後の雨雲や風の動きを予測するのも有効です。

仕事を持つ保護者が準備すべきこと

「朝7時に休校が決まったけれど、私はもう家を出ないと間に合わない！」という事態は往々にして起こります。
・テレワークへの切り替えが可能か職場に確認しておく
・祖父母や地域のサポートなど、緊急時の預け先をリストアップする
・子どもに「もし学校が休みになったら、家の鍵はどうするか、昼食はどうするか」を伝えておく
これらを平常時に話し合っておくことが、最大の防災対策になります。