新入社員歓迎会の乾杯挨拶を成功させるコツと使える例文15選

新入社員歓迎会の乾杯挨拶を成功させるコツと使える例文15選

新入社員歓迎会の乾杯挨拶を成功させるコツと使える例文15選

新年度の恒例行事と言えば、新入社員の歓迎会。「○○さん、乾杯の挨拶お願いね」と突然声をかけられ、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。実は、歓迎会での乾杯挨拶はただ形式的に「かんぱーい!」と声を上げるだけではありません。新しい仲間を迎え入れる大切な儀式であり、会社の雰囲気や文化を体感してもらう最初のステージでもあるのです。

そこで本記事では、新入社員歓迎会の乾杯挨拶を担当することになった方に向け、挨拶の役割や全体の流れ、話す際のポイント、さらには実践しやすい例文までを総合的に解説します。
「何を話せばいいかわからない」「とにかく緊張してしまう…」という方でも、本記事を読み終える頃には落ち着いてスピーチに臨めるはず。ぜひ最後までチェックして、自信をもって新入社員を迎えてあげましょう。

目次

乾杯挨拶が果たす重要な役割とは?

「乾杯の挨拶なんて形式的なものだよね?」と思われがちですが、新入社員歓迎会においては次のような意味合いを持っています。

  1. 公式な歓迎の表明
    新入社員を「会社の仲間としてお迎えしますよ」というメッセージを、みんなの前で正式に表すことができます。これは単なる作法以上に、「ようこそ!」という気持ちを伝える大事なセレモニーです。
  2. 会の開始を告げる合図
    歓談や食事を始めるタイミングとして、乾杯の挨拶を待っている参加者も多いもの。スピーチが長すぎるとせっかくの盛り上がりのチャンスを逃してしまいます。適切な長さでスパッと締める技術が重要です。
  3. 会社の雰囲気を伝える機会
    挨拶を通じて、会社が大切にしている価値観や風土を感じてもらえます。「こんな先輩や上司がいるんだ」「フラットで話しやすそう」という印象づくりにもつながり、新入社員のやる気を高めるきっかけになるでしょう。

歓迎会全体の流れをイメージしよう

乾杯挨拶が行われるタイミングを把握しておくと、当日スムーズに動けます。多くの会社では、以下のような進行が一般的です。

  1. 開会宣言
  2. 開会の挨拶
  3. 乾杯の挨拶(本番!)
  4. 食事・歓談
  5. 新入社員の自己紹介
  6. 余興やミニイベント(ある場合)
  7. 中締めの挨拶
  8. お開き

ポイントは、乾杯の挨拶は皆が待機している場面で行われること。特に食事やドリンクを口にするタイミングを全員が待っている状態なので、あまり長引かせないのが鉄則です。

※ただし、地域や業界によっては歓迎会の進行や乾杯のスタイルに違いがある場合もあります。たとえば、関西ではツッコミやユーモアを交えたカジュアルな雰囲気が好まれることが多かったり、外資系企業では英語での乾杯や短めのスピーチが主流だったりすることもあります。自社の文化や過去の慣例に合わせたスタイル選びが大切です。

成功の秘訣!乾杯挨拶の5つの鉄則

初めて乾杯挨拶をする方でも失敗しないためのコツを、5つに整理してご紹介します。どれも押さえておくだけで、当日の安心感がぐっと増すはずです。

声量とテンポを意識

  • 少し大きめの声ではっきりと
  • ゆっくりめの速度を意識し、早口はNG
  • 明るい雰囲気を出せるとベター

乾杯挨拶は騒がしくなりやすいシチュエーションでもあります。奥の席まで届く声量を確保して、まずは注目を集めましょう。

挨拶は「短く・濃く」

  • 目安は1分前後、長くても2分以内
  • 余計な前置きは省く

スピーチを長々としてしまうと、せっかくの楽しい場が台無しに。要点を端的にまとめるのが歓迎会の乾杯挨拶の鉄則です。

歓迎と期待を明確に

  • 「ご入社おめでとう」「ようこそ◯◯へ」という言葉を必ず入れる
  • 今後の活躍を期待する一言もプラス

新入社員が「入社してよかった」と感じられるよう、ストレートな歓迎の気持ちを伝えましょう。

わかりやすい構成を作る

乾杯挨拶がうまくまとまっている人は、ほぼ例外なく話の構成がしっかりしています。次の3ステップで考えてみましょう。

  1. 導入(自己紹介や乾杯役を引き受けた理由など)
  2. 本題(歓迎メッセージ、期待、会社の雰囲気など)
  3. 結び(「乾杯!」の掛け声で一気に盛り上げる)

当日のコンディションを整える

  • 直前に一口水やお茶を飲んでおく
  • 姿勢を正し、緊張したら深呼吸
  • 会場を見回してアイコンタクトを取る

ちょっとした対策ですが、これだけでも本番での落ち着きが全然違ってきます。

シーン別!実践しやすい乾杯挨拶15例文

ここからは、実際に使いやすい例文を役職や状況別に紹介します。いずれもアレンジ可能なので、社風やあなた自身のキャラクターに合わせて調整してください。

シンプルな基本形

どんな会社でも使いやすい、オーソドックスな構成です。

例文
「新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。本日は乾杯の音頭を務めさせていただきます、○○部の△△です。
今日は皆さんを歓迎する会ということで、私たちも気持ちを新たに、会社を盛り上げていきたいと思います。
それでは、株式会社◯◯の発展と新入社員の今後のご活躍を祈念しまして……乾杯!」

  • ポイント
    • 冒頭で所属と名前を簡潔に伝える
    • 「会社の発展」+「新入社員の活躍」という2つの要素を入れる

先輩社員向け

入社2~3年目の先輩が、新人に親近感を持たせる挨拶をしたいとき。

例文
「新入社員の皆さん、本当におめでとうございます!○○部の△△です。
私もつい数年前までは新入社員で、右も左もわからず毎日が緊張でした。でも、上司や先輩の助けで少しずつ慣れ、今では自分なりにやりがいを見つけられています。
皆さんも困ったことがあればいつでも声をかけてください。一緒に楽しく成長していきましょう!
それでは、新しい仲間の門出を祝して……乾杯!」

  • ポイント
    • 「自分も同じように緊張していた」というエピソードで共感を誘う
    • 先輩社員としてのサポート姿勢をアピール

管理職向け

部長や課長など、組織の方針にも触れられるポジションの場合。

例文
「皆さん、こんばんは。○○部の部長を務めております△△と申します。
新入社員の皆さん、この度はご入社本当におめでとうございます。私たちは今まさに新プロジェクトが動き出す重要な時期にあり、皆さんの若い力に大いに期待しています。
失敗を恐れず挑戦し、どんどんアイデアを出してください。私たち管理職も全力でバックアップいたします。
それでは、これからの会社の飛躍と新入社員の皆さんの活躍を願って、乾杯!」

  • ポイント
    • 会社の現状やビジョンに軽く触れる
    • 管理職ならではの「挑戦を歓迎する」姿勢を示す

人事担当向け

採用や育成に関わった方が挨拶するときは、面接時の思い出などを盛り込むと効果的。

例文
「新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。人事部の○○です。
皆さんとは面接や内定後のフォローでたくさんお話ししてきましたが、こうして正式に仲間としてお迎えできることを本当に嬉しく思います。
一人ひとりが持つ個性や強みは、必ず会社の大きな成長につながると確信しています。困ったことはいつでも人事部に相談してくださいね。
それでは、皆さんの明るい未来に向けて……乾杯!」

  • ポイント
    • 採用の場面でのエピソードを軽く交える
    • 「あなたたちの強みに期待している」という言葉掛け

カジュアルな社風向け

フラットで若い社員が多い職場なら、砕けすぎない程度にフレンドリーに。

例文
「新入社員のみなさん、ようこそ!○○チームの△△です。
当社は、上下関係にこだわらずお互いをリスペクトし合うカルチャーが自慢です。何か分からないことやアイデアがあれば、気軽に声をかけてください!
それじゃあ、新しい風を運んでくれたみなさんの入社を祝して、大いに楽しみましょう。
乾杯!」

  • ポイント
    • 「堅苦しさが少ない」という雰囲気を言葉にする
    • ポジティブかつ軽快なトーンで終える

IT業界・ベンチャー企業向け

変化の早い業界らしさを強調したい場合に。

例文
「新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。〇〇部の△△です。
IT業界は日々テクノロジーが進化し、新しいビジネスモデルが次々と生まれています。そんなスピード感ある環境で、皆さんの若い発想力や行動力は大きな武器になるでしょう。
私たちも皆さんと一緒に、新しい価値を生み出していくのが楽しみでなりません。ここから大きく羽ばたいてください!
それでは、未来へ向けた一歩に……乾杯!」

  • ポイント
    • 「変化」「チャレンジ」「スピード感」といったキーワードを入れる
    • 未来への期待感が伝わる一言で締めくくる

小規模企業(アットホームな社風)向け

家族的なムードを大切にしている会社は、その利点を全面に打ち出す。

例文
「新入社員のみなさん、改めてご入社おめでとうございます。○○部の△△です。
当社は規模は大きくありませんが、一人ひとりに目が届く温かさと、なんでも言い合えるフラットさが魅力です。
これから一緒に頑張る中で、不安や疑問があれば遠慮なく声をかけてください。チーム全体で支え合いながら成長していきましょう。
では、新しい仲間が加わったこれからの会社の発展を願って……乾杯!」

  • ポイント
    • “小回りの利く強み”“密なコミュニケーション”を強調
    • 新入社員への安心感を与える

締めの一言だけを任された場合

「会の開始挨拶は別の人が担当、でも乾杯の掛け声だけ」というケースも。

例文
「それでは皆さん、グラスはお手元にありますか?新入社員のみなさんを迎え、ここからさらにパワーアップした会社を作っていきましょう!
それでは……乾杯!」

  • ポイント
    • あまり長く話さず、グラスの用意を促す
    • インパクトある一文で一気に盛り上げる

少人数のチーム内歓迎会向け

チームや部署単位のこぢんまりした会合なら、親密さをアピール。

例文
「新入社員の○○さん、今日は私たちのチームにようこそ!〇〇チームのリーダー、△△です。
このチームはなんでも言い合える雰囲気が持ち味です。最初は戸惑うこともあると思いますが、一緒に話し合いながら前に進んでいきましょう。
それでは、私たちの新たな仲間にエールを込めて……乾杯!」

  • ポイント
    • チーム名やリーダーの名前をしっかり伝える
    • チーム内でのコミュニケーション方針を示す

短めでインパクト重視

挨拶が苦手、短くまとめたい方向けの超簡潔版。

例文
「新入社員の皆さん、本当におめでとうございます!
私たちと一緒に大きく成長し、笑顔いっぱいの会社にしていきましょう。
それでは……乾杯!」

  • ポイント
    • 短くても「歓迎」「成長」「会社の明るい未来」というキーワードを入れる
    • 元気よくハキハキと話す

新入社員が複数チームに分かれる会社向け

配属先が多様な場合は、それぞれの部署で活躍するイメージを。

例文
「新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。○○部の△△です。
今年は営業や開発、管理部門など、さまざまな部署に新しい仲間が増え、とても心強いです。
それぞれの個性を活かして、会社全体を盛り上げていきましょう。私たちも皆さんを全力でサポートします!
乾杯!」

  • ポイント
    • 部署が多様であるメリットを強調
    • 「会社全体で迎えている」連帯感を演出

学生アルバイト上がりの正社員を迎える場合

アルバイト時代から見守ってきたストーリーを盛り込む。

例文
「今回正社員として入社された○○さんは、アルバイト時代から私たちを支えてくれていました。
長く一緒に働いてきた仲間が正規メンバーになるのは、本当に心強いです。
さらにパワーアップして、会社に新しい風を吹かせてくれることを期待しています。
では、今後の活躍に願いを込めて……乾杯!」

  • ポイント
    • アルバイト時代の頑張りをねぎらいつつ、正社員としての期待を表明
    • チームに根付いた存在だからこそ安心感を与える

第二新卒や中途入社の方を迎える場合

経験者ならではの視点にも期待を。

例文
「中途採用で入社された○○さん、ようこそ当社へ。
これまでのキャリアで培ってきたノウハウや人脈を、ぜひ存分に発揮してください。
新しい職場環境に慣れるまで大変かもしれませんが、私たちがしっかりサポートします。
では、今後のご活躍を祈って……乾杯!」

  • ポイント
    • 「即戦力」としての期待を端的に伝える
    • サポート体制があることを改めて示す

プロジェクト単位での歓迎会向け

新プロジェクトのメンバーに向けて、ミッション感を演出。

例文
「プロジェクトチームに加わってくれた新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。
このプロジェクトは会社の今後を左右する非常に重要なものです。皆さんのフレッシュなアイデアや行動力が、成功のカギを握っています。
私たちも全力でサポートしますので、ぜひ一緒に楽しんで大きな成果を出しましょう。
それでは、プロジェクト成功を願って……乾杯!」

  • ポイント
    • プロジェクトの重要性や目標を簡潔にアピール
    • 共通の目標に向かうチーム感を作る

オーナーや社長が参加する小規模会合向け

堅苦しさを和らげつつ、経営トップの存在も意識。

例文
「今日は社長やオーナーもご出席いただいている中で、新入社員の皆さんをお迎えできることを嬉しく思います。
○○さん、△△さん(新入社員の名前を挙げる)、それぞれの強みを活かしながら、この会社で思い切りチャレンジしてほしいです。
皆で協力し合って、より魅力的な職場を作っていきましょう。
では、皆さんの門出に……乾杯!」

  • ポイント
    • 社長やオーナーへの配慮も軽く入れつつ、新入社員をしっかり紹介
    • 小規模だからこそ一人ひとりに目が届く雰囲気を強調

挨拶に個性を出すアレンジ術

基本形を押さえたうえで、「もう少し個性を加えたい!」という方は、次のようなアレンジ方法を検討してみましょう。

短いエピソードを交える

  • 「自分が新入社員だった頃の失敗談や戸惑い」
  • 「面接のときに感じた熱意や印象的なやり取り」
  • 「初出勤日のほほえましいハプニング」

ただし長くなりすぎないことが大切。目安は1エピソード15~20秒程度が◎です。

季節や時節の話題を取り入れる

  • 「ちょうど桜が咲く季節に合わせて、皆さんも大きく花開いてくださいね。」
  • 「春風とともに、新鮮な活力が吹き込まれることを期待しています。」

季節感のある言葉をプラスするだけで、挨拶がグッと華やかになります。

軽いユーモアを加える

  • ちょっとした自虐ネタや笑えるエピソード
  • 会場の雰囲気を見て、あまりに砕けすぎないよう注意

笑いが起こると一瞬で空気が和むので、場が硬いと感じたときに有効です。

オンライン歓迎会での乾杯挨拶ポイント

コロナ禍以降、ZoomやTeamsなどを使ったオンライン歓迎会が増えてきました。対面とは少し勝手が違うので、以下の点も押さえておくとスムーズです。

  1. グラスをカメラに向けて「乾杯」
    オンラインだと「みんなが持っているか」を視覚的に確認しづらいので、「では皆さん、カメラに向かってグラスを掲げてください!」などと声掛けしましょう。
  2. マイクや通信環境を事前にチェック
    音声トラブルがあると肝心の挨拶が聞こえない可能性も。早めにログインしてテストしておくと安心です。
  3. タイムラグを考慮して少しゆっくり話す
    オンラインはわずかに遅延があることも。対面よりワンテンポ遅いくらいで話すと、聞き取りやすくなります。
  4. 画面共有やチャット機能を活用して盛り上げる
    乾杯の際に一言メッセージを投げてみる、チャットで拍手アイコンを送ってもらうなど、オンラインならではの演出も面白いでしょう。

よくある失敗例と対処法

乾杯挨拶で起こりがちなトラブルを事前に知っておくと、いざというときに落ち着いて対応できます。

  1. 頭が真っ白になる
    • 事前にキーワードだけでもメモしておく
    • 「すみません、ちょっと緊張しまして…」と素直に言うのもアリ
  2. 声が通らない・聞こえづらい
    • マイクをしっかり口元に近づける
    • 途中で「後ろの方、聞こえていますか?」と確認する手も
  3. 乾杯のタイミングを見失う
    • 「みなさん、グラスはお手元にありますか?」と先にひと声かける
    • 一拍置いてから「乾杯!」で息を合わせる
  4. 想定より挨拶が長引く
    • 途中で区切りが悪いと思ったら、思い切って締めに移る
    • 「それでは改めて、新入社員の皆さんの活躍を願って…」と無理なくまとめる

まとめ

新入社員歓迎会の乾杯挨拶は、会社の一員として初めて迎える新人に対する思いやりと、これからの期待を示す大切な儀式です。たった数十秒~1分ほどのスピーチですが、心を込めて準備することで、新入社員にとっては忘れられない瞬間となるでしょう。

  • 事前準備:進行表や会社・新人の情報をしっかり把握する
  • 短く端的:長すぎず、メリハリを大切に
  • 歓迎・期待の言葉:ストレートに、「入社してよかった」と思ってもらえる一言を
  • 声量とテンポ:特に大人数の会場やオンラインの場合は意識して話す
  • 自分らしさの演出:エピソードや季節感、ユーモアを上手に取り入れる

「緊張する…」と思っていても、準備をしっかり行い、当日をイメージしてリハーサルしておけば怖くはありません。むしろ、新入社員を歓迎する場を任されるのは信頼されている証。あなたの力で会場の雰囲気を高め、新しい仲間に最高のスタートを切ってもらいましょう。

さあ、あなたのスピーチが新入社員と会社全体の未来を後押しする瞬間です。
ぜひ堂々と、「ようこそ!」の気持ちを伝えてあげてくださいね。

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