Boids Lab|ボイドモデルが動かして分かる群れシミュレーター【分離・整列・結合】
Boids Lab は、1986年に Craig W. Reynolds が提唱した群れシミュレーション「ボイドモデル」を、ブラウザ上で直接パラメータを変えながら観察できる研究装置です。
分離(Separation)・整列(Alignment)・結合(Cohesion) の3つのシンプルなルールから、なぜ魚や鳥の群れのような複雑な自己組織化が生まれるのか —— その不思議をスライダーで体感してください。最大500匹の魚を動かし、視野角・捕食者・餌・障害物といった環境要因も加えながら、整列度(Polarization)や回転度(Rotation)の数値変化をリアルタイムで観察できます。
🎛 操舵パラメータ
群れの挙動を決める6つの設定値。左側のスライダーから調整できます。
- 分離 / Separation — 仲間が近づきすぎたときに離れようとする力
- 整列 / Alignment — 周囲の仲間と同じ向きに泳ごうとする力
- 結合 / Cohesion — 群れの中心へ向かおうとする力
- 視野角 / FOV — 各魚が知覚できる前方の角度(60°〜360°)
- 知覚半径 / Perception — 仲間を認識できる距離
- 最大速度 / Max Speed — 1フレームあたりの最大移動量
🎨 プリセット
上部のボタンから、6つのプリセット設定を即座に呼び出せます。
| プリセット | 効果 |
|---|---|
| 教科書 | Reynoldsの論文に近い標準設定 |
| 密群 | 一塊にまとまる強い群れ |
| 散開 | バラけて泳ぐ個体主義 |
| 渦巻き | 中心を回転する mill 群れ |
| カオス | ルール無効化、ランダムウォーク |
| 魚っぽい | 視野角240°のリアルな設定 |
👁 表示モード
- 視野と力ベクトル — マウスカーソル近くの魚を選択し、知覚半径・分離半径・視野角の扇形・3つの力ベクトル(赤=分離、シアン=整列、青=結合)を可視化
- 軌跡 — 各魚の過去の移動経路を表示
- 近傍接続線 — 選択中の魚と知覚範囲内の仲間を線で結ぶ
- 群れごとに色分け — 自動検出されたクラスタごとに異なる色相
- 多種モード — 2種類(ティールとピンク)の魚が混在。同種でしか整列・結合せず、種分離(speciation)が観察できる
- リーダーモード — 1匹がマウスを追跡。他の魚はリーダーを群れの仲間として追従
⌨ キーボード・マウス操作
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 左クリック | 障害物を配置 |
| Shift + クリック | 障害物を削除 |
| 右クリック | 餌を配置(魚が食べに来る) |
| Space | 一時停止 / 再開 |
| →(右矢印) | 一時停止中にコマ送り |
| S | サメを追加(最大3匹) |
| C | 障害物・サメ・餌をすべてクリア |
📊 群衆統計の見方
- Polarization Φ — 全魚の速度ベクトルの揃い度(0〜1)。1に近いほど整列している
- Rotation M<sub>rot</sub> — 群れ中心まわりの回転度(0〜1)。渦巻き型の群れで高くなる
- Nearest Neighbor — 最近接距離の平均値。群れの密度の指標
- 群れの数 / Clusters — 自動検出された独立した群れの数
- FPS — 描画フレームレート(40未満で警告色)
過去12秒分の Φ と Mrot は時系列スパークラインで表示されます。サメ投入時のΦの急落や渦巻きでMrotが支配的になる現象が一目で確認できます。
🔗 設定を共有する
「⤴ 設定をURLで共有」ボタンで、現在のパラメータをURLに埋め込んだリンクがクリップボードにコピーされます。面白い群れ設定を見つけたら、そのURLを開くだけで同じ設定が再現できます。
🧪 試して欲しい観察
- 「渦巻き」プリセット → Polarization は低いのに Rotation が高い。「整列していないのに群れが回転している」現象が数値で示されます
- 多種モード ON で放置 → 最初は混ざっていた2色が、時間とともに同色同士で固まっていく自然な種分離現象
- 教科書プリセット → S キーでサメ投入 → 群れが瞬時に分裂、スパークラインが急落、サメが離れると数値が回復するヒステリシス
- リーダーモード ON → マウスでゆっくり円を描く → 群れ全体が遅れて円運動を追従
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