合唱コンクールのスローガン、どうやって決めたらいいか悩んでいませんか?
スローガンは、クラス全員の心を一つにし、目標に向かって進むための大切な「合言葉」です。
「金賞目指して頑張るぞ!」という気持ちも、「みんなで楽しく歌いたい!」という想いも、短い言葉にギュッと込めることができます。
この記事では、ゼロからスローガンを作るための簡単なステップから、すぐに使えるジャンル別のアイデア集、そしてスローガンをさらに引き立てる「サブタイトル」作りのコツまで、まるごと紹介します。
まずはここから!合唱コンクールスローガン作りの3ステップ
「スローガン作りって難しそう…」と感じるかもしれませんが、大丈夫。
いきなり完璧な言葉を探すのではなく、順番にステップを踏んでいけば、クラスの想いが自然とカタチになっていきますよ。
ステップ1:クラスの「テーマ」を決めよう
まずは、「私たちは、どんな合唱を届けたいのか」「クラスとして何を大切にしたいのか」という「テーマ」をみんなで話し合ってみましょう。
ここは、スローガン作りの「土台」になるとても大切な部分です。
例えば、こんなテーマが考えられます。
- 目標系: 「金賞」「優勝」「リベンジ」「頂点」
- 気持ち系: 「感謝」「感動」「楽しむ」「全力」「挑戦」
- 仲間系: 「友情」「絆」「団結」「一つに」
「今年は絶対に金賞を獲りたい!」という熱い想いでも、「聴いてくれる人に感謝を伝えたい」という温かい気持ちでも、なんでもOKです。
クラスみんなが「これだね!」と共感できるテーマを見つけることが、最初の大きな一歩になります。
ステップ2:テーマに合う「キーワード」を探そう
テーマが決まったら、次はそこから連想する「キーワード」をどんどん出していきます。
難しく考えず、ブレインストーミング(ブレスト)感覚で、思いついた言葉を紙に書き出していくのがおすすめです。
- テーマが「挑戦」なら…「壁を超える」「限界突破」「初めての」「一歩前へ」「勇気」
- テーマが「絆」なら…「仲間」「信じる」「つながる」「心」「One Team」
- テーマが「感動」なら…「響け」「届け」「涙」「心に」「奇跡」
この後の「アイデア集」や「魔法の単語リスト」もヒントにしながら、たくさんの言葉を集めてみましょう。
この時点では、かっこよさやまとまりは気にしなくて大丈夫です。
ステップ3:言葉を磨いて「キャッチコピー」に!
キーワードがたくさん集まったら、いよいよ最後の仕上げです。
それらの言葉を組み合わせて、短く、力強く、覚えやすい「キャッチコピー」に磨き上げていきましょう。
- 体言止め(名詞)で終わらせる
例:「届け、私たちの声」→「響け、私たちの声」よりも「響き、届け。」「想いよ、届け」の方がスローガンとしては締まることも。 - リズム感を意識する
五七五のように、声に出して読んだときの心地よさを大切に。
例:「心を一つに、歌声を空へ」 - あえて命令形にしてみる
例:「輝こう」→「輝け!」 - 英語をワンポイントで使う
例:「最高のHarmony」「掴み取れVictory」
みんなで声に出して読んでみて、「これが一番しっくりくる!」「私たちのクラスっぽい!」と思える言葉を選び出せば、オリジナルのスローガンの完成です。
【ジャンル別】私たちの想いをカタチに!スローガンアイデア集
「ゼロから作るのはやっぱり難しい!」という人のために、すぐに使えるスローガンのアイデアをジャンル別に集めました。
そのまま使っても、アレンジして自分達らしさを加えてもOKです。
シンプルに伝わる「一文字・二字熟語」
短くても、込めた想いは強い!
シンプルイズベストな、ビシッと伝わるスローガンです。
- 響 (サブ:届け、ホールの隅々まで)
- 絆 (サブ:心はいつもひとつ)
- 翔 (サブ:高みを目指して羽ばたけ)
- 奏 (サブ:30人で奏でる一つのメロディー)
- 前進 (サブ:昨日を超えてゆけ)
- 団結 (サブ:One for all, All for one)
- 感謝 (サブ:ありがとうを歌に込めて)
- 全力 (サブ:今、この瞬間にすべてを)
決意を込める「四字熟語」
伝統的で、ビシッと決めたいクラスにおすすめ。
言葉が持つ深い意味で、クラスの決意表明をしましょう。
- 一心同体 (サブ:30人の声を一つに重ねて)
- 百花繚乱 (サブ:咲き誇れ、私たちだけの個性(いろ))
- 切磋琢磨 (サブ:最高のライバル、最高の仲間と)
- 一音入魂 (サブ:一音に、私たちのすべてを込めて)
- 勇往邁進 (サブ:目指すは、ただ一つ)
- 唯一無二 (サブ:誰も真似できないハーモニーを)
オシャレでかっこいい「英語フレーズ」
スタイリッシュで、かっこいいイメージにしたいなら英語がぴったり。
「どういう意味?」と聞かれたときに備えて、日本語の意味も添えると親切です。
- Only One (サブ:私たちだけのハーモニー)
- Believe (サブ:仲間を、自分を、信じて)
- Shine (サブ:誰よりも一番輝くステージに)
- Reach for the top (サブ:頂点をつかみ取れ)
- We are the best! (サブ:最強の仲間と、最高の歌を)
- Victory (サブ:勝利の歌を響かせよう)
心に響く「感動・メッセージ系」
聴いている人の心に、まっすぐ想いを届けたい。
そんなクラスにぴったりの、情景が浮かぶようなスローガンです。
- 「歌声よ、奇跡となれ」
- 「この瞬間に、すべてを賭ける」
- 「響け、心のハーモニー」
- 「涙の数だけ強くなれた、私たちへ」
- 「音で紡ぐ、私たちの物語(ストーリー)」
- 「ありがとう、この仲間と歌えるキセキ」
個性爆発!「ユニーク・面白い系」
「真面目すぎるのは、ちょっと…」
楽しさ重視、クラスの明るい雰囲気をアピールしたいなら、ユニークなスローガンもアリです!
- 「目指せ、伝説!」
- 「(クラス名)劇場、ここに開幕」
- 「声、枯れるまで歌い隊」
- 「音程よりも、情熱で勝負します」
- 「練習は裏切らない(と信じたい)」
- 「(担任の先生の名前)先生を泣かせるぞ!」
スローガンを格上げ!「サブタイトル」作成のコツ
スローガンが決まったら、ぜひ「サブタイトル」も考えてみましょう。
メインのスローガンだけでは伝えきれない想いや、具体的な目標を補う「魔法の言葉」です。
スローガンが「キャッチコピー」なら、サブタイトルは「想いを伝える一文」といった役割ですね。
サブタイトルの役割って?
例えば、スローガンが「絆」だけだと、何の絆なのかが少し漠然としています。
そこに「〜心を一つに、最高の歌声を〜」というサブタイトルを加えるだけで、「合唱コンクールに向けて団結するぞ!」というメッセージが、ぐっと具体的になります。
このように、サブタイトルはスローガンの意味を補足し、クラスの想いをより深く、より正確に伝えるために役立ちます。
「〜(サブタイトル)〜」のように、波ダッシュや引用符で挟むと、見た目もかっこよくなりますよ。
どうやって作る?簡単な3つの型
サブタイトル作りも難しくありません。
おすすめの簡単な「型」を3つ紹介します。
1. スローガンを「具体的に」する型
メインのスローガンが「何を」目指しているのかを、具体的に説明します。
- 「挑戦」 → 「挑戦 〜私たちにとって初めての金賞へ〜」
- 「響」 → 「響 〜ホールの隅々まで想いを届けよう〜」
- 「全力」 → 「全力 〜練習の成果をすべて出し切るために〜」
2. スローガンに「感情・情景」を足す型
スローガンに、クラスの気持ちや情景描写をプラスします。
- 「未来へ」 → 「未来へ 〜涙と笑顔を胸に羽ばたけ〜」
- 「旋律」 → 「旋律 〜あの空に溶けるようなハーモニーを〜」
- 「仲間」 → 「仲間 〜このメンバーで歌える奇跡に感謝〜」
3. スローガンと「対(つい)」にする型
スローガンとサブタイトルで、一つの文章になるように作る方法です。
- 「一瞬を、永遠に」
- 「最高の仲間と、最高の舞台へ」
- 「私たちの声を、歴史に刻め」
アイデアが煮詰まったら…「魔法の単語リスト」
「テーマも決めたし、ステップも分かった。でも、良い言葉が浮かばない…」
そんな時は、この単語リストを眺めてみてください。
クラスのテーマに合う言葉や、スローガン作りのヒントが隠れているかもしれません。
感情・気持ちをあらわす言葉
- 笑顔(Smile)
- 涙
- 感動
- 情熱(Passion)
- 感謝(Thanks)
- 誇り(Pride)
- 勇気(Courage)
- 希望(Hope)
- 心(Heart)
- 想い
- 全力
- 奇跡(Miracle)
音楽・合唱ならではの言葉
- 音(Sound)
- 声(Voice)
- 響き(Echo)
- 旋律(Melody)
- ハーモニー(Harmony)
- 歌(Song)
- 一つに(One)
- 届ける
- 奏でる
- 紡ぐ
- 重ねる
仲間・成長をあらわす言葉
- 絆
- 仲間(Friends / Team)
- 友情
- 団結(Unity)
- 成長
- 未来(Future)
- 挑戦(Challenge)
- 翔(はばたく)
- 輝く(Shine)
- 物語(Story)
自然・壮大なイメージの言葉
- 空(Sky)
- 光(Light)
- 星(Star)
- 虹(Rainbow)
- 風(Wind)
- 翼(Wing)
- 大地(Earth)
- 世界(World)
- 無限(Infinity)
まとめ
合唱コンクールのスローガン作りのヒントやアイデアを紹介しました。
ぴったりの言葉は見つかりそうでしょうか?
大切なのは、かっこいい言葉や難しい言葉を選ぶことよりも、クラスみんなで「ああでもない、こうでもない」と悩み、話し合って決めるプロセスそのものです。
その悩んだ時間こそが、クラスの「団結」を深め、本番のステージで最高の力を発揮する原動力になります。
みんなで決めたスローガンを胸に、あなたたちにしか歌えない、心に残る合唱を作り上げてくださいね。
応援しています!