「ねぇ、旧正月と立春って何が違うの?」 お子さんにふと聞かれて、ドキッとしたことはありませんか? どちらも「春の始まり」や「新しい年」を連想させる言葉ですが、実は基準にしているカレンダー(暦)がまったく違うのです。
結論から言うと、旧正月は「月の満ち欠け」で決まり、立春は「太陽の動き」で決まります。だから、毎年日付が変わったり、変わらなかったりするんですね。
この記事では、旧正月と立春の決定的な違いや、2026年の最新日付、そして子供にも分かりやすく教えるための「魔法の言葉」をご紹介します。 日本人として知っておきたい季節の知識を、サラッと身につけましょう。
旧正月と立春の決定的な違いとは?【比較表あり】
まずは、2つの違いをパッと見て分かるように整理しました。
最大の違いは「何を見て日付を決めているか」です。
| 項目 | 旧正月(春節) | 立春(二十四節気) |
|---|---|---|
| 意味 | 昔のカレンダーでの「元日(1月1日)」 | 寒さが極まり、春の気配が立ち始める日 |
| 基準 | 月の満ち欠け(太陰太陽暦) | 太陽の動き(二十四節気) |
| 日付の特徴 | 毎年大きく変わる (1月下旬~2月中旬) | 毎年ほぼ同じ (2月4日ごろ) |
| 2025年の日付 | 1月29日(水) | 2月3日(月) ※レアケース! |
| 2026年の日付 | 2月17日(火) | 2月4日(水) |
こうして見ると、2025年の立春が2月3日だったのは珍しいことだと分かりますね。
そして2026年の旧正月は2月17日と、例年より少し遅めのスタートになります。
子供に教えるときのポイント
難しい言葉を使わずに伝えるなら、こんな風に言ってみましょう。
- 旧正月:「昔のカレンダーでのお正月だよ。お月様の形を見て決めるから、毎年日が違うんだ」
- 立春:「春の始まりの合図だよ。豆まき(節分)をした次の日って覚えると簡単だね」
そもそも「旧正月」とは?月のリズムで暮らす知恵
旧正月とは、明治時代以前の日本で使われていた「旧暦(太陰太陽暦)」における1月1日のことです。
現在、日本は太陽の動きを基準にした「新暦(グレゴリオ暦)」を使っていますが、中国や韓国、ベトナムなどのアジア諸国では、今でもこの旧正月(春節)を盛大にお祝いします。
なぜ毎年日付が変わるの?
旧暦は「月の満ち欠け」を基準に1ヶ月を決めています。
新月になる日を毎月1日(ついたち)とするため、太陽の動きとの間に少しずつズレが生じます。そのズレを調整するために「うるう月」を入れたりするので、現在のカレンダーで見ると、旧正月の日付は毎年1月21日ごろから2月20日ごろの間を行ったり来たりするのです。
日本でも沖縄県や一部の地域では、今でも旧正月にお祝いをする風習が残っています。
「お正月が2回あるなんて、お年玉も2回もらえるのかな?」なんて子供と話すと、興味を持ってくれるかもしれませんね。
「立春」は春の始まり!節分との深い関係
立春は、二十四節気(にじゅうしせっき)という考え方における「春の第1日目」です。
二十四節気は、1年を24等分して季節の名前をつけたもので、農業の目安として大切にされてきました。
節分は「立春の前日」とセットで覚えよう
実は「節分」という言葉には「季節を分ける」という意味があります。
本来は立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日がすべて「節分」でした。しかし、旧暦では「春から新しい1年が始まる」と考えられていたため、春の節分(立春の前日)が特に重要視され、現在のように「節分=2月の豆まき」として定着したのです。
「鬼(冬の寒さや悪いこと)を追い払って、翌日の立春(新しい春)をスッキリ迎える」
これが節分と立春の黄金リレーです。
ちなみに、立春の日は「寒さのピーク」であることが多いです。「暦の上では春」とよく言われますが、これは「これから少しずつ暖かくなっていきますよ」という希望のサインなんですね。
参考:令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節 – 国立天文台暦計算室
節分の歴史・由来を子供向けに簡単に説明するには?2026年の恵方や豆まきルールも分かりやすく解説
親子で楽しむ!旧正月と立春の過ごし方
それぞれの違いが分かったところで、この時期ならではの楽しみ方をご紹介します。
ただ知識として教えるだけでなく、体験を通して季節を感じてみましょう。
旧正月(春節)の楽しみ方
日本では平日であることが多いですが、異文化に触れるチャンスです。
- 中華街へ行ってみる:横浜や神戸、長崎の中華街では、春節の時期に獅子舞や爆竹などのイベントが行われます。
- 餃子を食べる:中国では旧正月に餃子を食べる習慣があります。形が昔のお金に似ていることから、金運アップの願いが込められているそうです。
立春の楽しみ方
立春は、気持ちを新たに切り替えるのにぴったりの日です。
- 立春大吉(りっしゅんだいきち):「立春大吉」と書いたお札を玄関に貼ると、厄除けになると言われています。左右対称の文字なので、裏から見ても同じように読めることから「鬼が勘違いして出ていく」という面白い由来があります。
- 春の食材を探す:フキノトウや菜の花など、春を告げる食材をスーパーで探してみるのも楽しい食育になります。
- 立春朝搾り:大人の方には、立春の朝に搾ったばかりの縁起の良い日本酒を楽しむのもおすすめです。
まとめ:暦を知ると、季節がもっと楽しくなる
旧正月と立春の違いについて解説しました。
- 旧正月:月の動きが基準。「昔の元日」で毎年日付が変わる。
- 立春:太陽の動きが基準。「春のスタート」で節分の翌日。
2026年の立春は2月4日、旧正月は2月17日です。
「今日は立春だね」「もう少しで旧正月だね」と会話に取り入れるだけで、何気ない毎日の中に季節の彩りが生まれます。ぜひ、お子さんと一緒に暦の不思議を楽しんでみてくださいね。








