“卒業生を送る会”を成功させるコツ|感動&盛り上がる出し物アイデア集
卒業間近になると、在校生が中心となって「卒業生を送る会」の準備に追われる学校も多いでしょう。今までお世話になった先輩たちに感謝を伝え、思い出に残る会を演出したいですよね。
本記事では、そんな「卒業生を送る会」を盛り上げる出し物や企画を、定番から一工夫加えたものまでご紹介します。
スムーズな進行を目指すためのコツ
まずは進行表を作ろう
企画会議で決定した内容をもとに、当日の流れや担当を明記した進行表を作成しておくと安心です。特に、音響や照明の切り替えが必要な場面では、担当者をはっきり決めておくことが重要です。
リハーサルをしっかり
本番当日の「想定外」を防ぐためにも、最低でも一度はリハーサルを行いましょう。舞台装置や道具の位置、音響チェックなど、当日の段取りを再確認しておくことで、落ち着いて本番を迎えられます。
準備や練習の負担を見極める
たとえば演劇は練習に時間がかかったり、大規模な装飾品が必要な出し物は製作に手間がかかります。現実的に取り組める範囲かを見極めることも大切です。
印象に残る入場&退場の演出
花のアーチ入場
内容
- カラフルな紙花などで装飾したアーチを在校生が持ち、卒業生がくぐって入場する。
ポイント
- 先輩とつながりが深い下級生が卒業生を迎え入れる形にすると、自然な流れで演出できます。小学校では1年生が担当することが多いですが、中学校や高校では「後輩全員で拍手をしながら迎え入れる」「学年ごとにメッセージボードを掲げる」などのアレンジも可能です。
- BGMやナレーションで特別感を演出するとさらに盛り上がります。
キャンドルサービス退場
内容
- 卒業生が退場する際に、ロウソクやLEDキャンドルを灯し、幻想的な雰囲気を演出。
ポイント
- 実際にろうそくの火を使う場合は安全面に十分注意し、学校の規則や会場の使用ルールを必ず確認しましょう。火気厳禁の場合はLEDキャンドルなどを利用するのがおすすめです。
- 会場を完全に暗くするのが難しい場合は、「ステージだけ暗くする」「通路部分にLEDキャンドルを並べる」などの工夫で雰囲気を演出できます。安全面を最優先に、どの程度照明を落とせるか検討しましょう。
会場がひとつになるパフォーマンス系
合唱や歌の披露
内容
- 思い出深い合唱曲や、その年に流行したポップスを合唱やハンドクラップで盛り上げる。
ポイント
- ピアノやギターなど生演奏の伴奏を入れると一体感がぐっと高まります。
- 歌詞に合わせて簡単な振り付けを取り入れると、会場全体で楽しめるパフォーマンスに。
ダンスパフォーマンス
内容
- ポップな曲やアイドルソングなどを取り入れたダンスを披露。フォーメーションダンスや全員でそろった動きは見応えがあります。
ポイント
- 衣装や小物をそろえると、ステージがより華やかに。
- 時間がない場合はサビの部分だけをメドレー形式でつなぐのも方法のひとつ。
劇やペープサート
内容
- 卒業生の思い出を題材にしたオリジナル劇や、紙人形を使ったペープサートなど。
※ペープサート:表と裏に異なる絵が描かれた紙人形を使って演じる人形劇
ポイント
- セリフやストーリーに卒業生のエピソードを織り交ぜると、見ているほうも思い出が蘇り感動が高まります。
- 低学年でも取り組みやすいペープサートは、準備物が比較的軽く、舞台転換もシンプル。
楽器演奏で彩りをプラス
リコーダー合奏
内容
- 授業で慣れ親しんだリコーダーで簡単な曲を合奏。
ポイント
- リコーダー演奏は比較的練習がしやすい反面、大きい会場だと音が届きづらいこともあります。会場の広さや音響環境に応じてマイクを使う、またはキーボードや小型アンプの導入を検討すると聞こえやすくなります。
- 合唱やダンスと組み合わせると、よりバラエティに富んだステージに。
先生方による演奏・合唱
内容
- 職員バンドや合唱など、先生たちが協力して出し物を披露。
ポイント
- 普段は見られない先生方の姿が見られるため、生徒にとって特別感があります。
- 曲選びのバリエーションは幅広く、合唱曲から懐かしのヒットソングまで自由度が高いのも魅力。
卒業生の思い出を共有する演出
スライドショー
内容
- 卒業生の写真や動画を集め、合唱曲やピアノBGMに乗せて上映。
- スライドに文字を入れたり、ナレーションを加えると分かりやすく心に響きます。
ポイント
- 写真を時系列で並べると、成長の過程がわかり感動が倍増。
- 部活や行事、普段の学校生活をバランス良く取り入れると飽きさせません。
ビデオレター
内容
- 異動してしまった先生や卒業生の旧担任の先生からお祝いメッセージを録画してもらい、会で上映。
ポイント
- 早めにアプローチして撮影や編集の時間を十分に確保。
- 動画が難しい場合は音声メッセージや手紙でもOK。サプライズ効果が高く感動を誘いやすい。
僕と私の成長記録
内容
- 幼少期や入学当初の写真を映し、現在の姿と比べる。
- 「この写真は誰?」クイズ形式にすると会場が盛り上がる。
ポイント
- 一人ずつ紹介すると時間がかかる場合は、仲良しグループでまとめる方法も。
- 写真にプチプロフィールを添えれば、より個性が伝わり親近感アップ。
笑顔があふれるゲームやクイズ
学校や卒業生にまつわるクイズ
内容
- 学校の歴史や先生のエピソード、修学旅行先の思い出、卒業生へのアンケート結果などをクイズ形式にして会場全体で楽しむ。
ポイント
- ○×クイズにして会場を2つのエリアに分け、移動してもらうと参加型で大盛り上がり。
- 意外なエピソードを出題すれば驚きや笑いも誘えます。
全員参加ゲーム
内容・例
- じゃんけん列車:勝負に勝った人の列に繋がっていく定番ゲーム。
- 進化じゃんけん:勝つたびに人間の成長過程に沿って赤ちゃんから大人に進化していく、なりきりゲーム
- ボール送り:縦列に並び、先頭の人が頭の上から後ろの人へボールを渡し、最後尾に到達したら、今度は股の下から前の人へボールを戻していくゲーム。速く戻したほうが勝ち。
ポイント
- 体を動かすので、準備運動的な意味合いも含めて導入しやすい。
- 途中で脱落があるゲームは、なるべく最後まで多くの人が参加できるルール設定にするとよいでしょう。
イベントを締めくくるサプライズ
くす玉割り
内容
- 会の終盤にくす玉を割り、「卒業おめでとう」「ありがとう」などのメッセージを華やかに披露。
ポイント
- 割る瞬間にBGMを流すなど演出を加えると盛り上がります。
- 記念写真の撮影タイミングとしても最適。
メッセージブックや色紙の贈呈
内容
- 在校生から卒業生一人ひとりへのメッセージを寄せ書きした色紙やアルバムをプレゼント。
ポイント
- 手描きのイラストやシール、写真などを貼ってオリジナリティを出しましょう。
- 当日サプライズで渡すと、卒業生にとって一生の宝物に。
卒業生からの出し物
卒業生は基本的に“送られる側”ですが、「最後に何か伝えたい」と思う子も多いはず。過度な負担にならない範囲で、以下のようなアイデアも取り入れると良いでしょう。
- 卒業生の合唱やスピーチ
- 全員で合唱曲を披露したり、代表生徒が感謝の言葉を述べる。
- 群読(詩の朗読)
- 短い詩や文章を全員で朗読し、想いを声で表現する。
部活の三送会(3年生を送る会)での保護者代表あいさつ例文【卒業・引退向け】
まとめ
卒業生を送る会は、在校生・卒業生・先生方が一緒に作り上げる“最後の大イベント”です。
- スムーズな進行とリハーサル
- バランスの良いプログラム構成
- 安全面や学校ルールへの配慮
これらを心がけることで、感動的かつ楽しい催しを実現できます。思い出に残る素敵な時間を提供し、卒業生が「この学校に通えてよかった」と笑顔で旅立てるよう、ぜひ今回のアイデアを参考にしてみてください。きっとあたたかい拍手と感謝の気持ちがあふれる素敵な会になることでしょう。