iPhoneカメラのタイマー機能が見つからない場合の対処法

iPhoneカメラのタイマー機能が見つからない場合の対処法

iPhoneで集合写真を撮りたいのに、いつもの場所にタイマーがない!」
「アップデートしたら、時計のマークが消えてしまった……」

いざ撮影しようとした瞬間に、使い慣れたはずの機能が見当たらないと焦ってしまいますよね。
実は、最近のiOSでは画面のデザインがすっきり整理された影響で、タイマー機能が少し奥まった場所に「収納」されているだけのことが多いのです。

この記事では、iPhoneカメラのタイマーが見つからない原因と、一瞬で呼び出す方法、そして知っておくと便利な撮影テクニックを分かりやすく解説します。

目次

iPhoneカメラのタイマーは「どこ」?隠れたアイコンの出し方

結論から言うと、iPhone 11以降やiOS 13以降を搭載したモデルでは、タイマー機能は「メニューの中に隠されている」ことがほとんどです。
以前のモデルのように、画面の上部に常に時計マークが出ているわけではありません。

もっとも簡単な出し方は、「カメラのプレビュー画面(撮影画面)の中央を指で上にスワイプする」ことです。
「写真」モードになっていることを確認し、画面の真ん中あたりをスッと上に払ってみてください。

すると、シャッターボタンの上にずらりと小さなアイコン列が表示されます。
その中に、時計の形をしたアイコンがあるはずです。
ここをタップすることで、タイマーの秒数を選択できます。

もう一つの方法は、画面上部の中央にある「▲(矢印マーク)」をタップすることです。
この操作でも同様に、下部にメニューが表示されます。
「消えた」のではなく「しまわれている」だけなので、この操作さえ覚えれば解決です。

撮影モードによる違いに注意

もし、上記の方法を試してもタイマーが出てこない場合は、「撮影モード」を確認してください。
iPhoneの標準カメラアプリでは、すべてのモードでタイマーが使えるわけではありません。

基本的にタイマーが使えるのは「写真(PHOTO)」と「ポートレート(PORTRAIT)」モードのみです。
「ビデオ」や「パノラマ」、「タイムラプス」などのモードを選択している場合、仕様上タイマーアイコン自体が表示されない、もしくはグレーアウトして選択できないようになっています。

まずは画面下のモード切り替え部分を見て、「写真」が黄色く選択されているかチェックしましょう。
意外と、ポケットから出した拍子に指が当たって「ビデオ」モードになっていた、というケースは少なくありません。

【比較表】モード別・iPhoneカメラ機能の対応状況

「どのモードならタイマーが使えるの?」と迷わないよう、主な撮影モードとタイマー機能の対応状況を表にまとめました。
機能が見つからないときは、まずここをチェックしてみてください。

撮影モードタイマー機能備考
写真(標準)○ 利用可能上にスワイプでメニュー表示
ポートレート○ 利用可能背景ボケのある自撮りにも便利
スクエア○ 利用可能Instagram等向けのアスペクト比
ビデオ× 利用不可動画撮影に標準タイマーはない
パノラマ× 利用不可手動で動かす必要があるため
タイムラプス× 利用不可長時間の定点撮影用

このように、動画系のモードでは基本的に使えません。
動画で自分を撮りたい場合は、録画ボタンを押してから急いで位置につくか、後述する「編集でカットする」という方法をとるのが一般的です。

また、iOSのバージョンによっては「夜景モード(ナイトモード)」が自動で作動しているときに、表示が優先されてタイマーなどのアイコンが一時的に隠れることもあります。
その場合も、画面上部の「▲」を押せばメニューを展開できます。

3秒・5秒・10秒の使い分けと連写問題

タイマー設定画面を開くと、iOSのバージョンに応じていくつかの秒数が選べます。
従来は「3秒」と「10秒」の2択でしたが、最新のiOS 18以降では「5秒」も追加され、3つの選択肢から選べるようになりました。

それぞれの秒数には、適したシチュエーションがあります。

  • 3秒:手ブレ防止に最適。シャッターボタンを押す振動を回避できます。
  • 5秒:簡単な自撮りや、近くの人とサッと撮るときに便利。
  • 10秒:集合写真や、離れた場所にiPhoneを置いて全身を撮るときに必須。

タイマーを使うと勝手に連写される?

「タイマーで撮ると、なぜかバースト(連写)になって写真が大量に保存される…」
これは不具合ではなく、iPhoneの標準仕様です。

タイマー撮影時は、3秒・5秒・10秒のどの設定でも、目つぶり等を防ぐために自動的に10枚ほどの連写(バースト撮影)が行われるようになっています。
確実に良い瞬間を残せるメリットはありますが、毎回10枚も保存されるとストレージを圧迫してしまいますよね。

この連写を防ぐ裏技として、「フラッシュを強制オン」にするか、「Live Photos(ライブフォト)」をオンにする方法があります。
特にLive Photosがオン(右上の「◎」マークに斜線がない状態)になっていると、連写ではなく、動きのある1枚の写真として保存されるため、写真管理がグッと楽になります。

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それでもタイマーが見つからない・動かない時の対処法

「操作方法は合っているはずなのに、どうしてもアイコンが出ない」
「タップしても反応しない」

そんな時は、iPhone本体やアプリの一時的な不具合が疑われます。
修理に出す前に、以下の3つの手順を試してみてください。

1. カメラアプリを「完全に」終了させる

ただホーム画面に戻るだけでは、アプリは裏で動いたままです。
画面下から上へスワイプして指を止め(ホームボタンがある機種は2回押し)、Appスイッチャー画面を出します。
そこでカメラアプリの画面を上へ弾き飛ばして、完全に終了させてください。
その後、もう一度カメラを起動すると、メニュー表示が復活していることがよくあります。

2. iPhoneを再起動する

電子機器の不調の8割は、再起動で直ると言われています。
iOSのシステムメモリが詰まっていると、UIの表示がバグることがあるのです。
電源ボタンと音量ボタンを長押しして電源を切り、少し待ってから再起動してみましょう。

3. iOSのアップデートを確認する

「設定」アプリから「一般」>「ソフトウェアアップデート」を確認します。
古いiOSのまま使っていると、特定の機能がうまく動かないことがあります。
特にメジャーアップデート(iOS 17から18へ、など)の直後は不具合が出やすいですが、修正版(.1や.2など)が出ている場合は速やかに適用することをおすすめします。

【応用編】手が届かない時に便利!代替シャッター手段

タイマー機能は便利ですが、「10秒以内に走って位置につく」のが大変なときもありますよね。
そんなときに使える、賢い代替手段を2つ紹介します。

1つ目は、「Apple Watch」を使う方法です。
Apple Watchには「カメラリモート」というアプリが標準搭載されています。
手元の時計がファインダー代わりになり、映りを確認しながら手元でシャッターを切れます。
もちろん、3秒のカウントダウンも手元で操作可能です。

2つ目は、「音声コントロール」でカスタムコマンドを使う方法です。
少し上級者向けですが、iPhoneには声で操作する機能があります。
「設定」>「アクセシビリティ」>「音声コントロール」から、特定の言葉(例:「はいチーズ」)を発したときに、画面上のシャッターボタンの位置をタップする動作を登録(カスタムコマンド作成)することができます。

設定の手間はかかりますが、一度設定してしまえば、カメラに向かって合図を送るだけで撮影できるようになります。
物理的なBluetoothリモコンを買うのも手軽で良いですが、設定好きの方は試してみる価値があります。

まとめ

iPhoneのカメラでタイマーが見つからない主な原因は、UIの変更により「メニュー内に格納されている」か、「撮影モードが対応していない」かのどちらかです。

  • 撮影画面を上にスワイプ、または「▲」をタップする
  • 「写真」モードか「ポートレート」モードにする
  • それでもダメならアプリの再起動を試す

この3点を覚えておけば、いざという時に慌てずに済みます。
特に、最新のiPhoneは画面上がシンプルになっている分、スワイプ操作で呼び出す機能が多いので、ぜひ指に覚え込ませてみてください。

便利なタイマー機能を使いこなして、手ブレのない綺麗な写真や、素敵な集合写真を残してくださいね。

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