iPhoneの「通信事業者の留守番電話」発信押すとどうなる?通知を消す方法と料金の仕組み

iPhoneの「通信事業者の留守番電話」発信押すとどうなる?通知を消す方法と料金の仕組み

iPhoneの着信履歴やキーパッド画面に表示される「通信事業者の留守番電話」という項目。「これ、間違って押したらどうなるの?」「高額請求が来る?」と不安になったことはありませんか。

結論から言うと、このボタンを押すと契約している携帯電話会社の留守番電話センターへ発信されます。詐欺サイトに繋がるようなことはありませんが、かけ放題プランに入っていない場合、通話料が発生する可能性があるため注意が必要です。

また、「再生したのに赤い通知バッジが消えない」というトラブルもiPhoneユーザーあるあるです。

この記事では、iPhoneの留守番電話の仕組みや、消えない通知の消し方、そして無料で使える便利な「ライブ留守番電話」との違いについて、分かりやすく解説します。

目次

iPhone「通信事業者の留守番電話」を発信押すとどうなる?料金は?

履歴にある「通信事業者の留守番電話」をタップすると、お使いのキャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)の留守電センターへ電話がかかります。画面が通話中の表示に切り替わり、自動音声ガイダンスが流れるのが一般的な挙動です。

ここで最も注意すべきなのは「通話料金」です。

留守番電話サービスの月額料金(330円など)とは別に、メッセージを聞くための「再生通話料」がかかるケースが大半です。一般的に30秒あたり22円程度の通話料が発生するため、件数が多いと数百円単位で料金がかさんでしまうことも珍しくありません。

「かけ放題オプション」に加入していれば通話料は無料になることが多いですが、プランによっては留守番電話センターへの発信(1417などへの特番通話)が無料通話の対象外になる場合もあります。

もし誤ってタップしてしまっても、すぐに「終了」ボタンを押して切断すれば、基本的に料金はかかりません。数秒繋がってしまったとしても数円〜数十円程度ですので、過度に心配する必要はないでしょう。

また、このボタンはあくまで「センターに電話をかけるショートカット」です。メッセージがない場合に押しても、「お預かりしているメッセージはありません」というガイダンスが流れて切れるだけですので安心してください。

赤い通知が消えない!留守電アイコンを消したい時の対処法

「留守番電話はもう聞いたはずなのに、電話アプリの右下にある赤い通知バッジが消えない!」

この現象は非常に多くのiPhoneユーザーを悩ませています。この通知が消えない主な原因は、iPhone本体とキャリアのサーバー間での情報の同期ズレです。

iPhone側で「聞いた」と思っていても、キャリアのセンター側で「まだ保存期間中の未再生メッセージがある」と認識されていると、通知信号が送り続けられてしまいます。

この通知を完全に消すための確実な手順は以下の通りです。

  1. もう一度「通信事業者の留守番電話」へ発信し、最後まで聞く
    自動音声に従ってメッセージを再生し、最後に「削除」の操作(キーパッドの7番や9番など、キャリアにより異なる)を行って、サーバーからメッセージを完全に消去してください。
  2. 機内モードのオン・オフを試す
    サーバー上のデータを消しても通知が残る場合、通信状態をリセットします。コントロールセンターから「機内モード」をオンにし、10秒ほど待ってからオフに戻してください。これによりキャリアとの通信が再接続され、正しい情報が取得されます。
  3. iPhoneを再起動する
    上記を試しても消えない場合、iPhoneの一時的なシステムエラーの可能性があります。一度電源を切り、再起動を行ってください。

これらを試しても消えない場合は、キャリア側の不具合の可能性もあるため、各キャリアのサポートへ問い合わせることをおすすめします。

【比較表】キャリア留守電とiPhone標準「ライブ留守番電話」の違い

実はiOS 18以降を搭載したiPhone(iPhone XS、iPhone XR 以降のモデル)には、「ライブ留守番電話」という画期的な新機能が搭載されました(日本語対応)。これはキャリアの有料サービスを使わず、iPhone本体が留守番電話機のように振る舞う機能です。

※機能自体はiOS 17で登場しましたが、日本語に対応したのはiOS 18(2024年9月リリース)からです。

これまでの「通信事業者の留守番電話」と何が違うのか、分かりやすく比較表にまとめました。

特徴通信事業者の留守番電話ライブ留守番電話 (iOS 18以降)
月額料金330円前後 (キャリアによる)無料 (iPhone標準機能)
再生時の通話料かかる場合が多い無料 (本体内で再生)
保存場所キャリアのサーバーiPhone本体
圏外・電源OFF時録音できる録音できない
文字起こし一部有料サービスのみ自動で文字起こし表示
海外利用高額になるリスクあり現地SIMでも利用可

この表から分かる通り、電波が入っている状態であれば「ライブ留守番電話」の方が圧倒的にコスパが良いです。相手が話している内容がリアルタイムで文字起こしされ、画面に表示されるため、電話に出るべきかどうかをその場で判断できます。

一方、山間部や地下など「圏外」にいることが多い方や、仕事中に電源を切ることが多い方は、従来通りキャリアの留守番電話が必要になります。ご自身のライフスタイルに合わせて使い分けるのが賢い選択です。

参考:iPhoneで留守番電話を設定する – Apple サポート

主要キャリア・格安SIMの留守番電話料金と対応状況

キャリアや格安SIM(MVNO)によって、留守番電話サービスの料金や提供状況は異なります。2024年に入り、料金体系やサービスの変更が相次いでいますので、最新情報をチェックしておきましょう。

特にオンライン専用プランや楽天モバイルでの変更点には注意が必要です。

【大手キャリア・サブブランド】

  • ドコモ・au・ソフトバンク: 月額330円(税込)が相場。基本プランに含まれている場合もあります。
  • 楽天モバイル: 月額330円(税込)。※以前は無料でしたが、2024年12月1日より有料化されました。ただし、「Rakuten Link」アプリを利用した再生は引き続き通話料無料です。
  • UQモバイル・ワイモバイル: 月額330円(税込)程度のオプションとして提供。

【オンライン専用プラン・MVNO】

  • ahamo: 利用不可。留守電機能そのものがありません。
  • povo 2.0: 月額330円(税込)。※以前は利用不可でしたが、2024年5月より「留守番電話サービス」トッピングとして提供が開始されました。
  • LINEMO: 月額220円(税込)の「留守電パック」として提供されています(以前は非対応でしたが追加されました)。

「ahamo」は依然として留守番電話が利用できません。乗り換えを検討中で留守電が必要な場合、前述の「ライブ留守番電話」を活用するか、IP電話アプリ(050番号)などの外部サービスを併用する必要があります。

留守電が不要なら解除・停止することも検討しよう

「間違い電話の留守電通知が来るのがストレス」「再生にお金がかかるのが嫌だ」という場合は、思い切ってキャリアの留守番電話サービスを解約・停止するのも一つの手です。

留守番電話機能を停止すれば、「通信事業者の留守番電話」という通知に悩まされることはなくなります。停止方法はキャリアによって異なりますが、主に「My docomo」や「My au」などのWebマイページ、または特定の特番への発信で設定可能です。

【留守電を停止するメリット】

  • 月額330円などのオプション料金を節約できる
  • 誤って再生して通話料がかかるリスクがなくなる
  • 消えない通知バッジのストレスから解放される

停止しても、着信履歴は残ります。本当に重要な用件であれば、相手はまた掛け直してくるか、SMSやLINEでメッセージを送ってくるはずです。

現代ではビジネスシーンでもチャットツールが主流になりつつあります。「とりあえず留守電をつけておく」という常識を見直し、iPhone標準の機能だけでシンプルに運用してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

iPhoneの「通信事業者の留守番電話」ボタンは、キャリアのセンターへ繋がる直通ダイヤルです。誤って押しても即座に切れば問題ありませんが、再生には通話料がかかることを覚えておきましょう。

通知が消えない場合は、一度最後まで再生して「削除」操作を行うのが確実です。

また、iOS 18以降を搭載したiPhone(XS/XR以降)をお使いなら、無料で文字起こしもできる「ライブ留守番電話」への切り替えが非常におすすめです。圏外時の対応が必要かどうかを基準に、ご自身に最適な設定を選んでみてください。

少しの設定見直しで、毎月の数百円と、通知による日々のプチストレスを解消できるかもしれません。

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