iPhoneを新しく契約するとき、「スマホの保険はいかがですか?」と勧められた経験はありませんか?
「もしものために必要かも…」と思いつつも、月々の出費が増えるのは避けたいところ。実際のところ、多くの人がこのスマホ保険に入るべきか悩んでいます。
結論から言うと、iPhoneの保険はすべての人に必要なわけではありません。
この記事では、あなたがiPhoneの保険に入るべきか判断できるよう、以下の点を分かりやすく解説していきます。
- 実際のiPhoneの修理費用
- AppleCare+やキャリア補償、民間保険の違い
- あなたに合った保険の選び方
この記事を読めば、もう保険選びで迷うことはなくなります。自分にとってベストな選択を見つけましょう。
iPhoneの修理費用はいくら?故障した場合の料金を知っておこう
保険の必要性を判断するうえで、まず知っておきたいのが「実際にiPhoneが壊れたらいくらかかるのか?」という点です。高額な修理費用がかかるなら保険の価値は高まりますし、そうでなければ不要かもしれません。
Apple公式サイトの料金を参考に、主な修理費用を見てみましょう。
【iPhone 15 Proの修理料金(AppleCare+未加入の場合)】
故障内容 | 修理料金(税込) |
---|---|
画面(前面)のひび割れ | 56,800円 |
背面ガラスの損傷 | 28,800円 |
画面と背面ガラスの損傷 | 75,800円 |
バッテリー交換 | 15,480円 |
その他の損傷 | 114,800円 |
いかがでしょうか。画面割れだけでも5万円以上、水没などで本体交換が必要な「その他の損傷」に至っては10万円を超えてしまい、かなり高額です。もちろん、これは最新のProモデルの例であり、機種が古くなれば修理代は安くなる傾向にあります。
それでも、数万円の急な出費は痛いと感じる方が多いのではないでしょうか。特に「過去にスマホを落として壊した経験がある」「子どもが使うので心配」といった方は、こうしたリスクに備えておくと安心かもしれませんね。
参考:iPhone の修理サービス – Apple サポート (日本)
iPhoneで加入できる保険は3種類!それぞれの特徴を比較
iPhoneの修理費用に備えるための保険や保証サービスは、大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴を知り、自分に合ったものを見つけるのが重要です。
種類 | AppleCare+ | キャリアの補償サービス | 民間のスマホ保険 |
---|---|---|---|
月額料金の目安 | 1,180円〜1,580円程度 | 550円〜1,500円程度 | 500円〜1,000円程度 |
主なメリット | ・Apple公式の安心感 ・修理がスピーディー ・テクニカルサポート付き | ・キャリアの支払いにまとめられる ・契約時に加入しやすい ・代替機の貸し出しがある | ・月額料金が安い ・複数デバイスをまとめて補償できる ・中古のiPhoneも対象になる |
主なデメリット | ・料金が比較的高め ・補償対象はApple製品のみ | ・サービス内容はキャリアごとに異なる ・修理時の自己負担額が高めな場合も | ・修理は一度立て替え払いが必要な場合が多い ・会社によって信頼性が異なる |
おすすめな人 | ・最新のiPhoneを長く使いたい人 ・操作の質問などもしたい人 | ・手続きの手間を省きたい人 ・キャリアで全て完結させたい人 | ・コストを抑えたい人 ・スマホ以外の端末も守りたい人 |
このように、どのサービスにも一長一短があります。Apple公式の安心感を重視するなら「AppleCare+」、手軽さを求めるなら「キャリアの補償」、コスパと補償範囲の広さを選ぶなら「民間のスマホ保険」が選択肢になるでしょう。次の項目で、それぞれをもう少し詳しく見ていきましょう。
Apple公式の安心感が魅力「AppleCare+」
AppleCare+は、iPhoneのメーカーであるAppleが自ら提供している保証サービスです。最大の魅力は、なんといっても公式ならではの安心感とサービスの質の高さにあります。
Apple Storeや正規サービスプロバイダに持ち込めば、専門の技術者が純正部品を使って修理してくれます。修理の予約もネットで完結し、非常にスムーズです。また、過失や事故による損傷(画面割れや水没など)の修理を、年に2回まで格安の自己負担額で受けられます。
さらに、AppleCare+には「テクニカルサポート」が含まれているのも大きな特徴です。iPhoneの操作方法がわからない時や、調子が悪い時に、電話一本で専門のスペシャリストに相談できます。iPhone初心者の方や、機械の操作が苦手な方にとっては心強い味方になるはずです。料金は他の保険と比べると少し高めですが、その分、手厚いサポートと安心感が得られるサービスだと言えます。
契約とセットで手軽「キャリアの補償サービス」
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった大手キャリアも、それぞれ独自の補償サービスを提供しています。これらはiPhoneを契約する際に、同時に加入できる手軽さが魅力です。
キャリア補償の大きなメリットは、月々の利用料金と合算して支払える点や、故障時に代替機を貸し出してくれるサービスがある点です。修理に出している間もスマホが使えないと困る、という方には嬉しいポイントではないでしょうか。
ただし、補償内容や月額料金、修理時の自己負担額はキャリアによって様々です。手続きが簡単な分、内容をよく理解しないまま加入してしまいがちなので注意しましょう。また、サービス内容は変更されることがあるため、加入前には必ず公式サイトで最新情報を確認することが大切です。
安さと補償範囲が魅力「民間のスマホ保険」
3つ目の選択肢が、保険会社などが提供している「民間のスマホ保険」です。代表的なものに「モバイル保険」などがあります。
民間保険の最大の武器は、月額料金の安さと補償範囲の広さです。月額700円程度で、スマートフォンだけでなく、Wi-Fiに繋がるモバイル通信機器(例えば、タブレットやノートパソコン、ワイヤレスイヤホンなど)を合計3台までまとめて補償の対象にできるサービスもあります。iPhone以外にもたくさんのガジェットを持っている方にとっては、非常にコストパフォーマンスが高い選択肢です。
また、中古で購入したiPhoneでも加入できる場合が多いのもメリットです。一方で、修理代金は一度自分で全額支払い、後から保険会社に請求する「償還払い」が基本となるため、一時的に大きな出費が必要になる点はデメリットかもしれません。多くの選択肢の中から、信頼できる会社を自分で見つける必要もあります。
結論:あなたに保険は必要?ケース別おすすめの選び方
ここまで解説してきた情報を基に、あなたがどの選択をすべきか、具体的なケースに分けて結論をまとめました。
ケース1:新品のiPhoneを2年以上、大切に使いたい人
→ 「AppleCare+」がおすすめ
高価な最新iPhoneを長く安心して使いたいなら、Apple公式の「AppleCare+」が最も適しています。スピーディーで質の高い修理サービスや、テクニカルサポートは、他のサービスにはない大きな魅力です。多少コストはかかりますが、それに見合う安心感を得られるでしょう。
ケース2:手続きはシンプルに、支払いを一本化したい人
→ 「キャリアの補償サービス」がおすすめ
「保険のことはよくわからないし、色々手続きするのは面倒…」という方は、iPhoneを契約するキャリアの補償サービスが良いでしょう。申し込みも支払管理も簡単で、代替機の貸し出しなど、キャリアならではの便利なサービスも受けられます。
ケース3:とにかくコストを抑えたい、ガジェットを複数持っている人
→ 「民間のスマホ保険」がおすすめ
月々の固定費を少しでも安くしたい方や、iPhone以外にもタブレットやPCを持っている方には、民間のスマホ保険がぴったりです。圧倒的なコストパフォーマンスで、複数のデバイスをまとめて守ることができます。
ケース4:iPhoneは2年以内に買い替える、ケースやフィルムで十分な人
→ 保険は「不要」という選択もアリ
「これまでスマホを壊したことがない」「頑丈なケースと保護フィルムでしっかり対策している」という方であれば、思い切って保険に加入しないのも一つの選択です。保険料として支払うはずだった月々1,000円前後のお金を、万が一の修理費用として貯金しておく、という考え方もできます。
【ahamoユーザー必見】カエドキプログラムでiPhone返却!新機種でもプランはそのまま?
まとめ
iPhone契約時の保険について解説してきましたが、あなたにとっての答えは見つかったでしょうか。
- iPhoneの修理代は数万〜10万円以上かかることも
- 保険には「AppleCare+」「キャリア補償」「民間保険」の3種類がある
- 自分の使い方や性格に合わせて選ぶのがベスト
保険は、あくまで”もしも”に備えるためのものです。この記事を参考に、ご自身のスマートフォンの使い方や予算と照らし合わせ、後悔のない選択をしてくださいね。