「英語の日付や順位を書くとき、1st、2nd、3rdまではわかるけれど、11はどうなるの?」
「11st(eleven-st)じゃないの?」
英語を学習していると、こうした疑問にぶつかる瞬間がありますよね。結論から言うと、「11st、12nd、13rd」という書き方は間違いで、正しくはすべて「th」を使います。
一見不規則に見えるこのルールですが、実はたった一つのポイントを押さえるだけで、もう二度と迷わなくなります。この記事では、英語の序数詞(順序を表す数詞)の正しいルールと、ネイティブも納得する「なぜ?」の理由、そしてビジネスやプログラミングの実践で役立つ知識を網羅して解説します。
英語の序数詞「st, nd, rd, th」の基本的な使い分けと例外
英語の数字には「個数」を表す基数詞(one, two, three)と、「順序」を表す序数詞(first, second, third)の2種類があります。私たちがカレンダーやランキングでよく目にするのは、後者の序数詞です。
基本的には、数字の語尾に合わせて「st, nd, rd」を付け、それ以外は「th」を付けるというのが大原則です。しかし、多くの人がつまずくのが「11、12、13」の存在ではないでしょうか。
まずは、基本のルールと例外が一目でわかる比較表を見てみましょう。
| 数字 | 英語の読み方 | 序数詞の表記 | 接尾辞のルール |
|---|---|---|---|
| 1 | one | 1st (first) | 例外 (st) |
| 2 | two | 2nd (second) | 例外 (nd) |
| 3 | three | 3rd (third) | 例外 (rd) |
| 4 | four | 4th (fourth) | 基本 (th) |
| 11 | eleven | 11th (eleventh) | th (1のつく例外) |
| 12 | twelve | 12th (twelfth) | th (2のつく例外) |
| 13 | thirteen | 13th (thirteenth) | th (3のつく例外) |
このように、1、2、3で終わる数字であっても、「11、12、13」だけは「th」が付くという特別なルールが存在します。ここさえ押さえておけば、序数詞のミスの9割は防げると言っても過言ではありません。
11th, 12th, 13thになる理由は「発音」と「歴史」にある
なぜ「11」は1で終わるのに「1st」ではなく「11th」なのでしょうか。理由は大きく分けて「発音」と「歴史的背景」の2つがあります。
発音の理由:音の流れ
序数詞の語尾(st, nd, rd, th)は、その単語の最後の音に対応しています。
- First(ファースト) → 語尾が st
- Second(セカンド) → 語尾が nd
- Third(サード) → 語尾が rd
もし11(eleven)を「11st」と書くなら、読み方は「eleven-st(イレブンスト)」となりますが、これは英語として非常に発音しにくい音の並びです。
昔から「eleventh(イレブンス)」と発音されてきたため、語尾の「th」に合わせて表記も「11th」となりました。
歴史的理由:古英語の名残
少しマニアックですが、歴史的な理由も興味深いです。英語の数詞は古英語時代から独特の発展を遂げました。
- 11 (eleven): 古英語の endleofan (ain+lif = one+left) が由来で、「10を超えて1つ」という意味を持っていました。
- 12 (twelve): twelf が由来で、同様に「10を超えて2つ」という意味合いがありました。
つまり、11と12は「1や2」という単語とは別の語源から生まれた独自の言葉なのです。そのため、「first」「second」のルールには従わず、独自の進化(th化)を遂げたと言われています。
プログラミングの世界でも起こる「11st問題」
この「11、12、13の例外」は、人間だけでなくコンピュータもよく間違えます。
エンジニアがWebサイトを作る際、日付の表示(1st, 2nd…)を自動化するプログラムを書くことがありますが、ここでバグが多発します。
実際にどのようなコードが間違いで、どう修正すべきかを見てみましょう。
❌ 間違ったコード例(バグあり)
// 下一桁だけを見て判断してしまう典型的なミス
function getSuffix(num) {
let lastDigit = num % 10;
if (lastDigit === 1) return "st";
if (lastDigit === 2) return "nd";
if (lastDigit === 3) return "rd";
return "th";
}
// 結果: 11st, 12nd, 13rd と表示されてしまう
✅ 正しいコード例
// 11, 12, 13を例外として先に処理する
function getSuffix(num) {
// 下2桁が11-13の場合は常にth(11th, 111th, 1011thなどに対応)
if (num % 100 >= 11 && num % 100 <= 13) {
return "th";
}
let lastDigit = num % 10;
if (lastDigit === 1) return "st";
if (lastDigit === 2) return "nd";
if (lastDigit === 3) return "rd";
return "th";
}
このように、プログラミングにおいても「11〜13は特別な例外処理が必要」という認識が不可欠なのです。
21st以降のルールと「111th」の罠
ここまでの説明で「11、12、13はth」というルールは完璧ですね。では、もっと大きな数字になった場合はどうなるのでしょうか。
20以上の数字の場合、「読み上げたときの最後の数字」に従ってルールが適用されます。
- 21 (twenty-one) → 21st
- 22 (twenty-two) → 22nd
- 33 (thirty-three) → 33rd
一の位が1, 2, 3に戻ると、再びst, nd, rdが復活します。
よくある間違い:「111」や「112」
最大の難関は、11を含む3桁以上の数字です。
- ❌ 111st → ✅ 111th (one hundred eleven)
- ❌ 112nd → ✅ 112th (one hundred twelve)
- ❌ 113rd → ✅ 113th (one hundred thirteen)
「1で終わるからst」と飛びつかず、「口に出して読んだとき、最後にワン、ツー、スリーと言うかどうか」で判断しましょう。「イレブン」と読んだら迷わず「th」です。
【要注意】ネイティブは「11st」をこう見ている
「細かい表記の違いだから気にしなくていい?」と思うかもしれませんが、ビジネスやSNSでの「11st」は、ネイティブにはかなり目立つ間違いとして映ります。
- 小学生のような間違いに見える: 英語圏の子供が最初に習うルールなので、大人が間違えると違和感が強いです。
- 信頼性の低下: ビジネスメールや契約書で間違えると、「細部を確認しない人」「英語力が低い」と判断されかねません。
- SNSでの恥ずかしい思い: “My 21th Birthday!” と投稿してしまい、後で気づいて修正する…というのはよくある失敗談です。
絶対に間違えやすい10パターン(NG/OK集)
迷ったときはこのリストを確認してください。
- ❌ My 21th birthday → ✅ My 21st birthday
- ❌ December 22th → ✅ December 22nd
- ❌ 111st place → ✅ 111th place
- ❌ The 11st century → ✅ The 11th century
- ❌ July 13st → ✅ July 13th
- ❌ 212nd floor → ✅ 212th floor
- ❌ 313st anniversary → ✅ 313th anniversary
- ❌ October 31th → ✅ October 31st
- ❌ 21th century → ✅ 21st century
- ❌ May 23th → ✅ May 23rd
ビジネスで恥をかかない!具体的な使用シーン
ビジネス英語では、日付以外にも序数詞を使う場面が多々あります。正しい表記で信頼感を高めましょう。
- 四半期: Q1, Q2と略すことが多いですが、正式には 1st Quarter(第1四半期)、3rd Quarter(第3四半期)と言います。
- 例: “Our 3rd quarter results exceeded expectations.”(第3四半期の業績は予想を超えました)
- 契約書の日付: 正式な文書では日付を序数詞で書くことがあります。
- 例: “Signed on this 11th day of March, 2025.”(2025年3月11日に署名)
- 階数: 会議室の場所などを案内するとき。
- 例: “The conference room is on the 21st floor.”(会議室は21階です)
- 周年記念: 会社の創立記念などで頻出します。
- 例: “We are celebrating our 50th anniversary.”(私たちは50周年を祝っています)
確実に覚えるための5つのテクニック
「理屈はわかったけど、とっさに出てこない…」という方のために、実用的な覚え方を5つ紹介します。
- 【音読法】書く前に必ず頭の中で読み上げます。「イレブン…ス(th)」「トウェンティ…ワン…スト(st)」と語尾の音を確認するのが最強の方法です。
- 【ティーン法】「teen」で終わる数字(13〜19)と、11, 12はすべて「th」グループだと覚えます。「十代(teen)はみんなth」とイメージしましょう。
- 【カレンダー法】スマホや手帳のカレンダーで、毎月11日、12日、13日を確認する癖をつけます。
- 【ゴロ合わせ】「いい(11)感じでth」「いつも(12)th」など、無理やりでもthと結びつけます。
- 【ツール活用】自信がないときは、序数詞チェッカーで確認するのも便利でおすすめです。
【クイズ】理解度チェック
最後に、あなたの序数詞マスター度をチェックしてみましょう。次の( )に入る正しい表記はどれですか?
- Q1. 31日 → ( )
- Q2. 102番目 → ( )
- Q3. 211人目 → ( )
- Q4. 1,013位 → ( )
答えを見る(クリックして展開)
- A1. 31st (thirty-first)
- A2. 102nd (one hundred and second)
- A3. 211th (two hundred eleventh) ※読み上げたときに「eleven」で終わるため、11-13の例外ルールが適用されてth
- A4. 1,013th (one thousand thirteen) ※読み上げたときに「thirteen」で終わるため、11-13の例外ルールが適用されてth
よくある質問(FAQ)
- 日付を書くとき、”January 1st” と “January 1” どちらが正しいですか?
-
どちらも正解です。
ただし、序数詞をつける場合(1st)は、必ず正しい接尾辞を使う必要があります。フォーマルな場では “January 1” と数字だけで書くことも多いですが、招待状や手紙などでは “1st” と書くと丁寧な印象になります。
- 話すときも “one, two, three” ではなく “first, second, third” と言うのですか?
-
はい、そうです。
日付表記が “January 1” だったとしても、読むときは必ず “January first” と発音します。”January one” とは読みませんので注意しましょう。
日本語と英語の決定的な違い
なぜ私たちはこれほど混乱してしまうのでしょうか。それは日本語と英語の数え方の構造が根本的に違うからです。
- 日本語: 1日目、11日目、21日目、111日目(すべて「〜日目」で統一。規則的)
- 英語: 1st, 11th, 21st, 111th(音や歴史的背景によって変化。不規則)
日本語の感覚のまま「ルール通り当てはめよう」とすると間違えてしまいます。英語には英語の「音のルール」があることを理解するのが、マスターへの近道です。
まとめ
英語の序数詞における「11st、12nd、13rd」という誤解は、日本語にはない「不規則な変化」が原因です。
今回の重要ポイント:
- 基本は「1→st, 2→nd, 3→rd」、それ以外は「th」。
- 11, 12, 13は例外で、必ず「th」を使う。
- 大きな数字は「読み上げたときの最後の音」で判断する。
- 迷ったら「音読」して確認する。
このルールさえ覚えておけば、ビジネスメールの日付確認や、大切な人の誕生日カードを書くときにも、自信を持って正しい英語を使えるようになりますよ。ぜひ今日から意識して使ってみてくださいね。








