LINEのPC版(パソコン版)は、キーボードでスピーディーに長文を打つことができ、仕事の資料ファイルや写真を簡単に送受信できるため、日々の連絡ツールとして非常に便利です。
しかし、いざ急いでメッセージを確認しようとしたときに「LINEのPC版にログインできない!」というトラブルに見舞われると、非常に焦ってしまうものです。大切な連絡が来ているかもしれないのに、エラー画面が表示されたり、QRコードが読み取れなかったりすると、大きなストレスを感じてしまいます。
この記事では、状況別の具体的な解決策を徹底解説します。メールアドレスやパスワードの入力ミスといったよくある単純なものから、パソコンのセキュリティソフトの設定、さらには「スマホが壊れてしまった・手元にない」といった緊急時の対処法まで、あらゆるケースを網羅しました。
順番に確認していけば、必ず解決の糸口が見つかるはずです。まずはご自身の状況と照らし合わせながら、落ち着いて対処法を試してみてください。
LINEのPC版にログインできない!まずは状況別原因と対処法をチェック
LINEのPC版にログインできない場合、その原因は大きく分けて「アプリの設定ミス」「認証情報の入力ミス」「ネットワークやPC環境の問題」の3つに分類されます。やみくもに操作を繰り返す前に、自分がどのステップでつまずいているのかを把握することが解決への近道となります。
まずは、あなたがどのログイン方法を試していて、どんなエラー画面が出ているのかを整理することが大切です。現在、PC版LINEの主なログイン方法は「QRコードログイン」「メールアドレスログイン」「生体認証(スマホ連動)ログイン」の3種類が提供されています。
以下の比較表で、よくある原因と対処法を簡単にまとめました。ご自身の状況に近いものを探し、おおよその原因を把握しておきましょう。
| ログイン方法・状況 | 主な原因 | 簡単な対処法 |
|---|---|---|
| すべてに共通 | スマホ側の「ログイン許可」がオフになっている | スマホ版LINEの設定画面から「ログイン許可」をオン(緑色)にする |
| QRコードログイン | QRコードの有効期限切れ、カメラの読み取りエラー | PC画面の更新ボタンを押す、カメラのレンズを拭いて明るさを調整する |
| メールアドレスログイン | パスワード忘れ、文字の入力ミス(大文字・小文字など) | メモ帳で入力してからコピペする。忘れた場合はスマホから再設定を行う |
| 初回ログイン時全般 | スマホでの認証番号(PINコード)入力をしていない | PC画面に表示された数字を、スマホ版LINEの認証画面に入力する |
| スマホが壊れた・紛失した | スマホ側での本人確認(承認作業)が物理的にできない | 自動ログイン設定をしていない限り不可。代替機やSIM再発行を急ぐ |
| 会社のPC・環境エラー | ファイアウォールや社内ネットワークによる通信ブロック | セキュリティソフトの例外設定に追加する、社内の情シス担当に相談する |
このように、ログインできない原因は多岐にわたり、それぞれ適切な対処法が異なります。次の見出しからは、それぞれの原因に対する具体的な解決手順をより詳しく、ステップ・バイ・ステップで解説していきます。
【基本チェック】LINEのPC版でログインできない時に最初に見るべき設定
特定のログイン方法をあれこれ試す前に、まずはすべてのログイン方法に共通する「基本的な設定」が正しく行われているかを確認しましょう。ここを見落としていると、どれだけ正しいパスワードを入力しても、何回QRコードを読み取っても、ログインすることはできません。
スマホ版LINEの「ログイン許可」がオフになっている
LINEのPC版にログインできない原因として、最も多いのがこの「ログイン許可」の設定に関するケースです。LINEには、悪意のある第三者によるアカウントの乗っ取りを防ぐセキュリティ対策として、スマートフォン以外の端末からのログインを制限する機能が標準で備わっています。
スマホ版のLINEアプリで「ログイン許可」という設定がオフになっていると、PCからどれだけ正しい情報を入力しても、サーバー側でアクセスが強制的に弾かれてしまいます。機種変更をした直後や、セキュリティ設定を見直した際に、意図せずオフにしてしまっていることがよくあります。
設定の確認および変更手順は以下の通りです。
- スマホ版LINEアプリを開き、ホーム画面右上にある「歯車マーク(設定アイコン)」をタップします。
- 設定メニューの中から「アカウント」を選択します。
- 画面の中段あたりにある「ログイン許可」の項目を確認し、スイッチをタップしてオン(緑色の状態)にします。
この設定をオンにした上で、再度パソコン側からPC版LINEへのログインを試みてください。多くの場合、これだけで問題があっさりと解決します。
PCとスマホのネットワーク接続が不安定
LINEのログイン処理には、リアルタイムでのインターネット通信が必須となります。PC側はもちろんのこと、認証を行うスマホ側も安定したインターネットに接続されている必要があります。
特に、スマホが月末の通信制限にかかっていたり、街中の不安定なフリーWi-Fiに自動接続されていたりすると、ログイン時の認証情報がうまくサーバーに送信されません。その結果、情報の照合に時間がかかりすぎ、タイムアウト(時間切れ)となってエラー画面が表示されてしまうことがあります。
まずは、PCとスマホの両方で適当なWebサイト(ニュースサイトなど)をブラウザで開き、スムーズにページが読み込まれるか確認してみましょう。もし通信が著しく遅いと感じた場合は、スマホのWi-Fiを一度オフにしてモバイルデータ通信(4Gや5G)に切り替えるか、ご自宅のWi-Fiルーターを再起動することで改善する可能性が高いです。
PC版LINEアプリのバージョンが古い
パソコンにインストールされているLINEアプリのバージョンが極端に古すぎると、最新のLINEサーバーのシステムと正常に通信を行うことができず、ログインできないエラーが発生することがあります。しばらくパソコンを開いていなかった場合や、自動アップデートを無効にしている環境で起こりがちな現象です。
定期的にアプリを最新の状態に保つことは、セキュリティの観点からも非常に重要です。ご利用のパソコンのOSに合わせて、以下の手順でアップデートを確認してください。
Windowsをご利用の場合は、タスクバーにある「Microsoft Store」を開き、検索窓からLINEアプリを探して「更新」ボタンが表示されていないか確認します。Macをご利用の場合は「Mac App Store」を開き、同様にアップデートがないかをチェックしましょう。
また、インストール型のアプリ版ではなく、Google Chromeの「拡張機能版(ブラウザ版)」を使用している場合もあります。このケースでは、ブラウザ自体を最新版にアップデートするか、拡張機能を一度削除して再インストールすることで、ログイン周りの不具合が解消することがあります。
QRコードログインができない原因と対処法
現在、PC版LINEで最も推奨されており、パスワードを入力する手間が省けて安全なのが「QRコードログイン」です。スマホのカメラでPC画面上のQRコードを読み取るだけでログインできる手軽さが魅力ですが、ここで予期せぬエラーにつまずいてしまうケースも少なくありません。
QRコードの有効期限が切れている
PC版LINEのログイン画面に表示されるQRコードには、セキュリティ保護の観点から非常に短い有効期限(一定時間)が設けられています。PCでLINEを起動したまま他の作業をしていて、時間が経ってから思い出したようにスマホで読み取ろうとすると、「このQRコードは無効です」といったエラーが表示されます。
この場合の対処法は非常にシンプルで、特別な設定は必要ありません。PC画面上に表示されている期限切れQRコードの近くに、「更新」ボタン(円形の矢印が回っているようなマーク)があります。これをクリックしてください。
すると、新しいQRコードが即座に生成されて画面に表示されます。新しいQRコードが表示されたら、なるべく時間を置かずにすぐスマホで読み取りを行いましょう。
スマホのカメラでQRコードが読み取れない
スマホのカメラをPCの画面に向けても、QRコードを全く認識してくれず、枠線が出ないというトラブルもよく耳にします。この原因としては、スマホのカメラレンズが指紋などで汚れている、部屋の照明が暗すぎる、PCの画面が明るすぎて光が反射している、などが考えられます。
まずはカメラのレンズを柔らかい布やティッシュで軽く拭き、PCの画面の明るさ(輝度)を少し下げてみてください。また、スマホを画面に近づけすぎるとカメラのピントが合わないため、適度な距離(10cm〜20cm程度)を保ちながらゆっくり動かすのが読み取りのコツです。
さらに重要な注意点として、LINEのQRコードは、スマホに最初から入っている標準のカメラアプリではなく、LINEアプリ内に備わっている専用のQRコードリーダーを使うのが最も確実です。LINEアプリの「ホーム」タブ右上にある「友だち追加(人型に+のアイコン)」から「QRコード」を選択し、専用のリーダーを立ち上げて読み取ってください。
読み取り後、スマホ側で「ログイン」をタップしていない
無事にスマホのカメラでQRコードを読み取れた後、PCの画面が自動的に切り替わるのをただ待っているだけでは、ログインは完了しません。ここで操作が止まってしまっている方が意外と多いのです。
QRコードを読み取ることに成功すると、スマホの画面上に「ログインしますか?」という確認メッセージとともに、緑色の「ログイン」というボタンが表示されます。このスマホ側での「ログイン」ボタンを自分の指でタップして初めて、PC版のLINEに対して接続の許可が下り、アプリが起動する仕組みになっています。
急いでいると、QRコードを読み取ったという行為だけで安心してしまい、この最終確認ボタンを押し忘れてしまうことがよくあります。スマホの画面の指示を最後までしっかり確認し、確実にタップするように心がけましょう。
メールアドレスログインができない原因と対処法
スマートフォンを使い始めた初期からLINEを利用している方にとっては、登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインする方法が馴染み深いかもしれません。しかし、手動で文字を入力するという性質上、思わぬケアレスミスが発生しやすい方法でもあります。
メールアドレスまたはパスワードが間違っている
最も古典的でありながら、最も発生頻度が高いのがタイピングによる「入力ミス」です。「パスワードやメールアドレスが間違っています」というエラーメッセージが出た場合は、自分の記憶を過信せず、まず以下のポイントを疑って確認してください。
・大文字と小文字が混同されていないか(キーボードのCaps Lockキーがオンになっていないか確認する)
・半角英数字で入力すべきところを、誤って全角で入力していないか
・メールアドレスの「@」の前後に、不要なスペース(空白文字)が混入していないか
・ドメイン部分(「.co.jp」を「.ne.jp」や「.com」など)を勘違いして登録していないか
パスワードの入力欄はセキュリティ上の配慮から「●●●」と伏せ字で表示されるため、どこを間違えたのか目視で確認できません。そのため、パソコンの「メモ帳」などのテキストエディタに一度パスワードを打ち込んで間違いがないかじっくり確認し、その文字列をコピー&ペーストで入力欄に貼り付けるという確実な方法をおすすめします。
パスワードを忘れた場合の再設定手順
何度慎重に入力してもログインできない場合は、パスワードの記憶が間違っている可能性が高いです。その場合は、いつまでも悩み続けるよりも潔くパスワードを再設定したほうが、結果的に早く解決します。なお、パスワードの再設定はセキュリティを担保するためPCからは行えず、必ずスマホ版LINEのアプリ上で行う必要があります。
パスワードの再設定手順は以下の通りです。
- スマホ版LINEの「ホーム」画面右上にある「歯車マーク(設定)」をタップします。
- メニューから「アカウント」を選び、続いて「パスワード」の項目に進みます。
- ここで、スマホ自体の画面ロック解除(設定しているパスコードの入力や、顔認証・指紋認証)が求められます。
- 本人確認が完了すると新しいパスワードを入力する画面になります。推測されにくく、かつ自分が覚えやすい新しいパスワードを2回入力し、「変更」をタップします。
新しいパスワードが設定できたら、再度パソコンの前に戻りましょう。PC版LINEの画面で、変更した直後の新しいパスワードを入力してログインを試みてください。
「初回ログイン時の認証番号」がスマホに届かない・入力できない
PC版LINEを初めて使うパソコンにインストールした場合、または長期間ログインしていなかったパソコンで久しぶりにログインする場合、セキュリティ強化のための「本人確認(端末認証)」が求められます。
メールアドレスとパスワードを正しく入力した後、PCの画面に4桁から6桁の「認証番号」が大きく表示されます。それとほぼ同時に、スマホ版のLINEアプリ上に「LINEをPCで利用しようとしています。表示された番号を入力してください」という専用の入力画面が自動的に立ち上がります。
この時、スマホに認証画面が出ないというトラブルが起きることがあります。その場合は、スマホのLINEアプリを一度完全に終了(タスクキル)し、再度アプリを開き直してみてください。それでも出ない場合は、スマホの通信状態が不安定になっている可能性があります。無事に画面が表示されたら、PCに表示された番号をスマホに入力し、「本人確認」ボタンを押すことで、PC版へのログインが完了します。
生体認証ログイン(スマホ連動)ができない原因と対処法
比較的新しいログイン方法として、スマートフォンの指紋認証や顔認証機能を利用した「生体認証ログイン」があります。面倒なパスワード入力の手間が省け、セキュリティも高いため非常に便利な機能ですが、初期設定が少し複雑なためエラーになるケースが見受けられます。
事前にスマホ側で生体認証の連携が済んでいない
生体認証ログインを利用するためには、大前提として、あらかじめスマホ版LINEアプリに対してあなたの顔や指紋のデータを「連携」させておくという事前準備が必須となります。この準備が全くできていない状態で、PC版の画面で「生体認証ログイン」を選択しても、連携先が見つからずエラーになってしまいます。
連携設定を確認するには、スマホ版LINEの「設定」を開き、「アカウント」へ進み、「生体認証」または「Face ID / Touch ID」という項目を開きます。ここで生体認証機能がスマホのLINEアカウントと紐付いているか確認してください。もし未設定となっている場合は、画面の指示に従ってスマホのセンサーに指を触れたり顔を向けたりして、連携を完了させましょう。
なお、この機能は、そもそもスマートフォン本体が生体認証(指紋センサーや顔認識カメラ)を搭載しており、機能として有効になっている機種でなければ利用できない点にも注意が必要です。
スマホの指紋・顔認証センサーがうまく反応しない
PC画面で生体認証ログインを選択し、スマホ側に認証を求める通知が無事に届いたものの、いざスマホ側で認証しようとすると失敗してしまうパターンです。これはアプリの問題ではなく、物理的なセンサーや環境の問題であることがほとんどです。
指紋認証を利用している場合は、指先が水や汗で濡れていたり、冬場などで乾燥しすぎていたりすると、センサーが指紋の凹凸を正しく読み取れないことがあります。顔認証(Face IDなど)の場合は、マスクや大きなサングラスを着用していたり、窓際などで逆光になって顔が暗くなっていたりすると、認識の失敗確率が高まります。
スマホのセンサー部分を柔らかい布で綺麗に拭き取る、明るい場所で顔を正面にしっかり向けるなど、普段スマホのロックを解除する時と同じように環境を整えてから再度試してみてください。何度やっても生体認証が通らない場合は、無理に続けず一時的にQRコードログインなどに切り替えるのが無難な選択です。
PC本体やネットワーク環境に原因があるケース
スマホの設定もパスワードも間違っていないのにどうしてもログインできない場合、パソコン自体のシステム設定や、利用しているインターネット環境がLINEの通信を妨害している可能性を疑う必要があります。
ファイアウォールやセキュリティソフトがLINEをブロックしている
パソコンをウイルスやサイバー攻撃から安全に保つための「ファイアウォール」や「ウイルス対策ソフト(総合セキュリティソフト)」が、誤ってLINEの正常な通信を「危険なアクセス」とみなして遮断してしまうことがあります。特に、セキュリティの警戒レベルを強めに設定している環境で発生しやすい問題です。
対処法としては、導入しているセキュリティソフトの設定画面を開き、通信を許可する安全なアプリのリスト(例外設定、除外設定、あるいはホワイトリストと呼ばれます)に「LINE」を手動で追加します。
具体的な設定手順は、ご利用のセキュリティソフト(ノートン、ウイルスバスター、マカフィーなど)によって大きく異なります。「(お使いのソフト名) アプリ 通信許可」などのキーワードでウェブ検索し、公式サイトのマニュアルを参照しながら設定を変更してみてください。一時的にセキュリティソフトの保護機能を数分だけ無効にしてログインできるか試すことで、これが原因かどうかを切り分けることも可能です。確認後は必ずソフトを有効に戻すことを忘れないでください。
会社のPC・社内ネットワークで制限がかかっている
職場で支給されている業務用のパソコンや、会社の社内Wi-Fi(LANネットワーク)を利用している場合、ログインできない最大の理由は「会社のネットワーク管理者がLINEツールの利用を意図的に制限している」ことである可能性が極めて高いです。
多くの企業では、機密情報の漏えい防止や、社員の業務への集中を目的として、特定のSNSサービスや外部のチャットツールへの通信を社内ネットワーク(プロキシサーバーやルーターの設定など)で一括して遮断するセキュリティポリシーを導入しています。
この場合は、個人のパソコンスキルで解決することはできません。システム管理部門や情報システム(情シス)担当者に「顧客との連絡など、業務上の理由でPC版LINEを使用したい」という旨を正式に申請し、個別に許可(制限の解除)をもらう必要があります。勝手に制限を回避しようとする行為は重大な社内規定違反になる恐れがあるため、絶対にやめましょう。
ブラウザ版(Chrome拡張機能)特有のキャッシュやCookieの問題
PC版LINEには、パソコンのシステムに直接インストールする「アプリ版(デスクトップ版)」のほかに、Google Chromeなどのウェブブラウザ上で手軽に動かせる「拡張機能版(ブラウザ版)」が提供されています。もしこの拡張機能版を利用していてログインできない場合、ブラウザ内部に溜まった不要なデータ(キャッシュやCookie)が悪さをしていることがあります。
長期間同じブラウザをメンテナンスせずに使い続けていると、過去の古いログイン情報や壊れたサイトデータが蓄積され、それが新しいログイン処理と衝突して不具合を引き起こすのです。
これを解決するには、ブラウザの設定メニュー(画面右上の縦三点リーダーアイコン)から「履歴」あるいは「閲覧履歴データの削除」を選択します。削除する項目のうち、「キャッシュされた画像とファイル」や「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れて、削除を実行してみてください。削除完了後にブラウザを一度再起動し、再度LINEへのログインを試みると、嘘のようにスムーズにいくことが多いです。
スマホがない・壊れた状態でPC版LINEにログインする方法はある?
「スマホを落として紛失してしまった」「水没させて画面が真っ暗になり、全く操作できない」。そんなパニックになりそうな緊急事態の時こそ、PC版LINEを開いて家族や友人に助けを求めたり、状況を連絡したりしたいと思うでしょう。しかし、結論から厳しい現実をお伝えすると、スマホがない状態でのPC版LINEへの新規ログインは非常に困難です。
事前に自動ログイン設定をしていれば可能
スマホが使えない状況でもPC版LINEが使える唯一の希望は、スマホが壊れる前の段階で、すでにご自身のパソコンでLINEにログインしており、かつ「自動ログイン」のチェックボックスをオンに設定していた場合のみです。
自動ログイン機能が有効になっていれば、パソコンの電源を入れてLINEアプリを起動するだけで、面倒なパスワード入力やスマホでの追加認証を求められることなく、そのままいつものトーク画面に入ることができます。
しかし、もし何らかの理由で直前に自らログアウトしてしまっていたり、アプリのアップデート等によるセキュリティ上の理由で再度の認証が求められたりした場合は、次で説明する通り、その壁を突破することができなくなります。
新規でログインする場合、スマホでの認証が必須な理由
なぜパソコンだけで完結できないのかと不満に思うかもしれませんが、LINEはシステム上「1つの電話番号(1台のスマホ)につき、1つのアカウント」という厳格な設計思想で作られています。PC版LINEは独立したアカウントではなく、あくまでスマホ版アカウントの「サブツール(補助画面)」という位置づけに過ぎません。
そのため、新しいパソコンでログインしようとしたり、メールアドレスとパスワードによるログインを行ったりする際には、必ず紐付いているスマホ側に対して「認証番号」が送られ、それを相互に入力して確認し合うという本人確認のステップがシステムに組み込まれています。
これは、悪意のあるハッカーなどがあなたのメールアドレスとパスワードのリストを不正に入手したとしても、手元にあなたの物理的なスマホがなければ絶対にログインできないようにするための、非常に強力で重要な防衛機能なのです。ユーザーの安全を守るための仕様であるため、スマホが手元にない、あるいは操作できない状況では、この認証のプロセスをスキップすることはできません。
スマホ紛失・故障時の緊急対応ステップ
スマホが手元になく、PC版の自動ログインも頼れない場合の、現実的かつ最短の対処法は以下の通りです。少し手間はかかりますが、順番に対応していくしかありません。
- 携帯電話会社(キャリア)の店舗に行き、SIMカードを再発行する
スマホ本体がなくても、同じ電話番号が書き込まれたSIMカードさえ再発行できれば道は開けます。再発行したSIMカードを、引き出しに眠っている古いスマホや、家族から借りた予備のスマホに挿入します。これによりSMS認証を受け取れるようになるため、LINEアカウントを引き継いで復活させることができます。 - スマホの修理を急ぐ、または代替機を手に入れる
画面が割れてタッチ操作ができないだけなら、変換アダプタを使ってUSBマウスをスマホに接続し、パソコンのようにクリックで操作できる場合があります(Android端末などで有効な手段です)。それが難しい場合は、速やかに修理に出すか、機種変更を行って新しいスマホを入手し、LINEアカウントを引き継ぎましょう。
新しいスマホ(または代替機)で無事にLINEアカウントにログインできれば、そこから改めてPC版への「ログイン許可」をオンにしたり、QRコードを読み取ったりすることが可能になります。
それでも解決しない!よくある質問と最終手段
これまでに紹介したあらゆる対処法を試しても、どうしてもログインできないという堂々巡りになってしまった方向けに、よくある疑問に対する回答と、最終的な解決策をまとめました。
「ログインに失敗しました」と何度も表示される場合のペナルティは?
パスワードを勘違いしたまま、あるいは適当な文字列を入力して何度もログインを繰り返していると、「ログインに連続して失敗したため、一時的にログインが制限されています」といった警告メッセージが画面に表示されることがあります。
これは、プログラムを使って総当たりでパスワードを解読しようとする不正アクセス(ブルートフォース攻撃)を防ぐための、システムによる自動的なセキュリティロックです。この制限がかかってしまった場合、焦ってさらに何度も入力し直すのは全くの逆効果です。制限は時間の経過(一般的には数時間から最大24時間程度)とともに自動的に解除される仕組みになっています。
もし制限がかかってしまったら、一旦パソコンでのログイン作業から離れ、半日ほど時間を置いてください。その後、確実に正しい情報を準備してから再度試すようにしましょう。
乗っ取りの危険?身に覚えのない「ログイン通知」が来た場合
自分ではPC版LINEへのログインを全く試みていないのに、ポケットの中のスマホのLINEに「PCでLINEにログインしました」「PCからのログインを試みました」というLINE公式アカウントからのメッセージ(通知)が突然届くことがあります。
もし本当に身に覚えがないのであれば、それは誰か第三者があなたのメールアドレスとパスワードの組み合わせを入手し、どこか別の場所から不正にログインしようとしている非常に危険なサインです。
このような通知が来た場合は、絶対にスマホ側で表示される「ログイン許可」のボタンを押したり、認証番号を入力したりしないでください。 万が一許可してしまうと、中身を見られてしまいます。落ち着いて、すぐにスマホ版LINEの設定画面を開き、パスワードを全く新しい、複雑なものに変更しましょう。パスワードさえ変更してしまえば、第三者はそれ以上アクセスを試みることができなくなります。
どうしてもログインできない時の「LINEカスタマーサポート」への問い合わせ方法
この記事で紹介した対処法をすべて試しても一向に解決しない場合は、LINEアプリ自体のアップデートに伴う不具合が発生しているか、あなたのアカウント固有の特殊なシステムエラーが起きている可能性があります。
自分での解決が難しいと判断したら、最終手段としてLINEの公式カスタマーサポートに問い合わせを行いましょう。
スマホ版LINEが開ける状態であれば、「設定(歯車マーク)」>「ヘルプセンター」を開き、ページの一番下にある「お問い合わせ」というボタンをタップします。表示される専用のお問い合わせフォームから、以下の情報を詳細に記載して送信します。
・「PC版にログインできない」という現在の詳しい状況
・画面に表示されている正確なエラーメッセージの内容やエラーコード
・すでに自分で試してみた対処法(パスワード再設定をした、など)
サポート窓口からの返信には調査のため数日かかる場合がありますが、運営側でアカウントの状況を直接確認し、状況に応じた適切な指示をもらうことができます。
まとめ:PC版LINEにログインできない時は一つずつ原因を特定しよう
PC版LINEにログインできない原因と対処法について、状況別に詳しく解説してきました。最後に、トラブル解決のための重要なポイントを簡潔にまとめます。
・まずはスマホを取り出し、LINE設定の「ログイン許可」がオンになっているかを必ず確認する。ここがすべての出発点です。
・最も手軽で安全なのは「QRコードログイン」。有効期限切れに注意し、読み取った後はスマホの画面で必ず「ログイン」をタップして承認を完了させる。
・メールアドレスログインの場合は、大文字小文字などの入力ミスを疑う。どうしてもダメならスマホからパスワードを再設定してしまうのが一番早い。
・初回ログイン時や久しぶりのログイン時には、PC画面に出た認証番号をスマホに入力する手順を忘れないこと。
・スマホが壊れて操作できない場合、事前に自動ログインが設定されていなければ新規ログインはセキュリティ上不可能。SIM再発行などを優先する。
ログインできない時は、早くメッセージを見たい焦りからイライラしてしまいがちですが、システム上のエラーの原因は必ずどこかに存在します。今回ご紹介した対処法を上から順番に一つずつ、落ち着いて確認していけば、必ずまたパソコンで快適にLINEを使えるようになるはずです。ぜひ諦めずに試してみてください。









