電話がコールしないで切れるのはなぜ?着信拒否の見分け方と原因を解説

電話がコールしないで切れるのはなぜ?着信拒否の見分け方と原因を解説

電話をかけたのに「プルルル」というコール音が一度も鳴らずに切れてしまうと、「もしかして着信拒否された?」と不安になりますよね。

結論から言うと、電話がコールしないで切れる原因は着信拒否だけではありません。

お互いのスマートフォンの電波状況や「おやすみモード」などの設定、Android特有の通信エラー、固定電話の機器トラブルなど、単なるシステム上の理由で切れてしまうケースが非常に多いです。

この記事では、着信拒否かどうかを確実に見分ける方法をはじめ、Androidスマホや固定電話でコールせずに切れてしまう原因と具体的な対処法を分かりやすく解説します。

目次

電話がコールしないで切れる時の「着信拒否」と「他の原因」の見分け方

電話がコールせずに切れたとき、最も気になるのが「相手に着信拒否(ブロック)されているかどうか」という点です。実は、電話が切れる直前の「音」や「ガイダンス(アナウンス)」の内容を聞き分けることで、原因の大部分を特定できます。

まずは、電話をかけた際の反応と、そこから推測される原因の早見表をご覧ください。

かけた時の反応・症状着信拒否の可能性主な原因
無言のまま1〜2秒でプツッと切れる低い自分の電波不良、VoLTEの一時的なエラー、アプリの不具合
すぐに「ツーツー(プープー)」と話し中音が鳴る中〜高端末側の着信拒否設定、相手が別の人と通話中、おやすみモード
「おつなぎできません」等の音声ガイダンスが流れる高いキャリアの迷惑電話ストップサービス(着信拒否)
「電波の届かない場所〜」等のガイダンスが流れるなし相手の電源オフ、圏外、機内モード、充電切れ
LINE通話で「通話中に〜」と出てすぐ切れるなし相手が通常の電話や別アプリで通話中

それぞれの症状について、どのような仕組みで起きているのかを詳しく見ていきましょう。

無言でプツッと切れる・話し中音(ツーツー)が鳴る場合

発信ボタンを押した直後、何の音も鳴らずに無言で「プツッ」と通話が終了する場合、あなた自身のスマホ側で通信エラーが起きている可能性が高いです。電波が極端に弱い場所や、基地局との通信がうまく切り替わらなかった際によく発生します。

一方、コール音が鳴らずにすぐ「ツーツー(プープー)」という話し中音が鳴って切れる場合は、複数の理由が考えられます。代表的なのは、相手がiPhoneやAndroidの「端末機能」を使ってあなたの番号をブロック(着信拒否)しているケースです。

ただし、相手が単純に「他の人と通話中(キャッチホン未契約)」である場合や、着信を通知しない「おやすみモード」を設定している場合にも、全く同じようにツーツーという音が鳴って切れます。そのため、話し中音だけで着信拒否だと断定するのは早計です。

電話がツーツーツーとすぐ切れた!なぜ?理由と着信拒否の見分け方を解説

キャリア別の着信拒否アナウンス一覧(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)

相手がスマホ本体の機能ではなく、携帯キャリア(通信会社)が提供している「迷惑電話拒否サービス」に登録している場合、コール音は鳴らずに専用の音声ガイダンスが流れてから切れます。

大手4キャリアで着信拒否設定がされている場合に流れるアナウンスは以下の通りです。

相手の契約キャリア着信拒否時に流れる主なアナウンス内容
NTTドコモ「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません」(迷惑電話ストップサービス)
au(KDDI)「おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません」(迷惑電話撃退サービス)
ソフトバンク「こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません」(ナンバーブロック)
楽天モバイル(キャリアとしての番号指定の着信拒否サービスは見当たらず、端末側のブロック機能を使うのが一般的なため、専用のアナウンスは流れない)

「おかけになった電話番号への通話は、(お客さまのご希望により)おつなぎできません」とはっきりアナウンスされた場合は、残念ながら相手のキャリアのサービスで着信拒否されている可能性が極めて高いでしょう。

参考:迷惑電話ストップサービス | NTTドコモ、迷惑電話撃退サービス | au、「お客さまのご都合によりおつなぎできません」というガイダンスはどういったときに流れますか? | ソフトバンク

電源オフ・圏外・電波障害のアナウンスとの違い

音声ガイダンスが流れて切れる場合でも、着信拒否とは無関係なアナウンスもたくさんあります。最も多いのが「おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません」というガイダンスです。

このアナウンスが流れた場合、着信拒否はされていません。相手が地下やトンネル、山間部などにいて電波が入らない状態か、スマホのバッテリーが切れている、あるいは映画館や飛行機内などで「電源オフ」「機内モード」にしているだけです。

また、「おかけになった電話は、現在大変混み合っております」といったアナウンスが流れる場合は、通信キャリアの回線障害や、災害・イベント等による一時的な回線パンクが原因です。しばらく時間を置いてからかけ直すことで正常に繋がるようになります。

LINE通話がコールしないで切れる場合の判定基準

電話番号を使った通常の通話ではなく、LINEの無料通話がコールせずに切れる場合は、通常の電話とは見分け方がまったく違う点に注意しましょう。

もし相手のLINEアカウントから「ブロック」されている場合、実はコール音(プルルル)は通常通り鳴り続けます。発信側の画面ではずっと呼び出し中のままになり、相手側には一切通知が届かないという仕様になっているため、「コールしないで切れる=LINEブロック」ではありません。

LINE通話がコールせずにすぐ切れる主な理由は、以下の3つです。

  • 相手がLINEの「通話の着信許可」の設定をオフにしている
  • 相手が別の電話(通常電話や他の通話アプリ)で通話中である
  • 自分または相手のインターネット回線(Wi-Fiやモバイル通信)が一時的に途切れた

特に、発信した瞬間に「通話中に応答がありませんでした」等と表示されて切れる場合は、相手がちょうど別の電話に出ているタイミングであるケースが大半です。

なぜ?着信拒否以外で電話がコールせず切れる5つの理由

着信拒否のアナウンスが流れていないにもかかわらず、電話がコールしないで切れてしまう場合、具体的にどのような原因が隠れているのでしょうか。

ここでは、機種や回線の種類を問わず、日常的によく起こる5つの代表的な理由を解説します。ご自身の状況や相手の生活スタイルに当てはまるものがないか照らし合わせてみてください。

自分または相手のスマホが「圏外」や「機内モード」になっている

もっとも基本的でありながら見落としがちなのが、自分自身のスマホの電波状況です。画面右上のアンテナピクト(電波マーク)が立っているように見えても、実際には通信がうまく確立されていない「パケ詰まり」や「微弱電波」の状態になっていることがあります。

特に、Wi-Fiに接続している環境から外に出た直後や、エレベーター・地下鉄から移動した直後は、スマホが基地局の電波を掴み直している最中です。このタイミングで発信すると、コール音が鳴る前に「プツッ」と無言で通話が終了してしまいます。

また、ポケットやカバンの中で画面が誤作動を起こし、自分のスマホがいつの間にか「機内モード(飛行機マーク)」になっていたというケースも少なくありません。まずは自分の画面表示を一度確認してみましょう。

おやすみモード(集中モード)やドライブモードの自動応答・遮断

近年のスマートフォン(iPhoneの「集中モード」やAndroidの「サイレントモード」など)には、睡眠中や仕事中、運転中に通知を遮断する機能が標準搭載されています。

相手がこの「おやすみモード」を有効にしており、かつ「着信を許可する連絡先」にあなたを含めていない場合、機種や設定によっては、電話をかけてもほとんどコールせずに留守番電話サービスへ転送されたり、そのまま切れたりします。

この挙動は、端末側で着信拒否されたときの反応とよく似ているため、非常に紛らわしいのが特徴です。ただし、夜間や相手の勤務時間中、車を運転していそうな時間帯にだけこの現象が起きる場合は、着信拒否ではなく「おやすみモード」や「ドライブモード」による自動遮断である可能性が高いと言えます。

通信キャリアの通信障害や一時的な回線混雑

自分も相手も設定を変えていないのに突然電話が繋がらなくなった場合、契約している通信キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、およびそれらの回線を借りている格安SIM)で通信障害が発生している可能性も考えられるでしょう。

通信障害が起きている時は、発信ボタンを押しても無言のまま数秒後に切れたり、「接続できませんでした」というエラー表示が出たりします。データ通信(インターネットやLINE)は使えるのに、音声通話だけが使えなくなる障害も珍しくありません。

特定の相手だけでなく、別の番号(家族やお店の電話など)にかけても同様にコールせず切れる場合は、キャリアの公式サイトやSNSのリアルタイム検索で「通信障害」「電話 繋がらない」と検索し、障害情報が出ていないか確認してみてください。

相手が通話中(キャッチホン契約なし)で割り込めない

発信した瞬間にコール音が鳴らず、「ツーツー」「プープー」という規則的な音が鳴って切れる場合、最もシンプルでよくある理由が「相手が今まさに別の人と電話中である」というケースです。

相手が「割込通話(キャッチホン)」のオプション契約をしていない場合、誰かと通話している最中に別の人から電話がかかってくると、後からかけた側にはコール音が鳴らず、即座に「話し中(ビジー状態)」の信号が返されます。

また、お互いがまったく同じ秒数・同じタイミングで発信ボタンを押してしまった「鉢合わせ」の状態でも、回線がぶつかって双方が話し中になり、コールせずに切れてしまいます。この場合は、5分〜10分ほど時間を空けてからかけ直すだけであっさり繋がることがほとんどです。

スマホや携帯電話が「ずっと話し中」…なぜ?着信拒否?考えられる5つの原因と対処法

料金未払いによる回線の利用停止や解約

少し特殊なケースですが、自分または相手の携帯電話料金が未払いとなっており、キャリアから回線の利用停止措置を受けている場合もコールせずに切れます。

自分の回線が止まっている場合は、発信しようとすると「プツッ」と切れるか、キャリアの料金案内窓口へ誘導するガイダンスが流れるのが一般的です。逆に相手の回線が料金滞納などで一時停止している場合は、「お客さまのご都合によりおつなぎできません」といった専用のアナウンスが流れます。

さらに、相手が電話番号を解約したり変更したりしている場合は、「おかけになった電話番号は、現在使われておりません」というアナウンスが流れます。この場合は着信拒否ではなく、その番号自体がすでに存在しない状態ですので、LINEやメールなど別の連絡手段を探しましょう。

Androidスマホで電話がコールしないで切れる原因と対処法

「特定の相手だけでなく、誰に電話をかけてもコールしないで切れる」「自分のAndroidスマホの調子がおかしい気がする」という場合、端末の設定やシステムの一時的な不具合が原因となっている可能性が高いです。

Androidスマートフォンは機種(Xperia、Galaxy、AQUOS、Pixelなど)によって細かなメニュー名称が異なりますが、根本的な原因と解決アプローチは共通しています。ここでは、Android特有の4つの原因と対処法を順を追って見ていきましょう。

4G回線を使った音声通話(VoLTE)の設定不備や一時的な不具合

現在のスマートフォンは、高速データ通信回線(4G LTEや5G)を使って高音質な通話を行う「VoLTE(ボルテ)」という技術が標準になっています。国内の3G回線はすでにサービスを終了しているため、このVoLTEの通信がうまくいかないと、電話をかけた瞬間に無言で切れてしまうのです。

格安SIM(MVNO)に入れ替えた直後や、OSのアップデート後にこの不具合が起きることがあります。以下の手順で通信設定をリフレッシュしてみましょう。

  1. 画面を上から下にスワイプし、クイック設定パネルを開く
  2. 「機内モード」を一度オンにし、10秒ほど待ってからオフに戻す
  3. 改善しない場合は、「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM(モバイルネットワーク)」を開く
  4. 「4G回線による通話(またはVoLTEを使用)」という項目があれば、一度オフにしてから再度オンにする

これだけで基地局との通信が正常にやり直され、嘘のように電話が繋がるようになるケースが多々あります。

標準の電話アプリや迷惑電話対策アプリのキャッシュ・誤作動

スマホを長期間再起動せずに使い続けていると、通話機能を司る「電話アプリ」の内部に一時的なゴミデータ(キャッシュ)が溜まり、発信処理がフリーズしてすぐ切れてしまうことがあります。

また、キャリアが提供している迷惑電話対策アプリや、ウイルス対策ソフト(セキュリティアプリ)の通話保護機能が誤作動を起こし、正常な発信までブロックしてしまう事例も報告されているようです。

電話アプリの動作を正常に戻すには、以下の手順でキャッシュの削除を試してみてください。

  1. Androidの「設定」アプリを開き、「アプリ」>「すべてのアプリ」をタップする
  2. 一覧から普段使っている「電話」アプリを探してタップする
  3. 「ストレージとキャッシュ」をタップする
  4. 「キャッシュを削除」をタップする(※「ストレージを消去」を押すと発着信履歴が消えることがあるため、まずはキャッシュ削除のみ行います)
  5. 最後にスマホ本体を一度「再起動」する

SIMカードの接触不良とネットワーク設定のリセット手順

スマホを落としたり、長期間使用して本体が発熱したりした影響で、内部に入っている「SIMカード」にわずかなズレや接触不良が生じることがあります。SIMカードの認識が不安定になると、データ通信はWi-Fiで繋がっていても、電話回線を使った発信だけがコールせずに切れてしまいます。

まずはスマホの電源を完全に切った状態で、側面にあるSIMトレイを取り出し、SIMカードの金属端子部分を乾いた柔らかい布(メガネ拭きなど)で優しく拭き取ってから、再度しっかり挿し直してみてください。

それでも改善しない場合は、ネットワーク関連の設定を初期状態に戻す「ネットワーク設定のリセット」が有効です。

  1. 「設定」>「システム」>「リセットオプション」を開く
  2. 「Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット(またはネットワーク設定のリセット)」をタップする
  3. 確認画面でリセットを実行する

※この操作を行うと、自宅のWi-FiパスワードやBluetoothイヤホンのペアリング情報も一度消去されるため、後から再設定が必要になる点だけご注意ください(写真やLINEのデータなどは消えません)。

Androidの「サイレントモード」や「着信のブロック」設定の確認

自分が電話をかける側ではなく、「相手から電話をかけてもらった時に、自分のAndroidがコールせずに切れてしまう(着信できない)」というケースもあります。この場合、知らないうちに自分のスマホで着信拒否設定やサイレント設定をしてしまっている可能性が高いです。

まずは、画面上部に「進入禁止マーク(丸に横線)」のようなアイコンが出ていないか確認してください。これが出ている場合は「サイレントモード」が有効になっており、設定によっては着信を自動で切断してしまいます。

また、特定の相手からの電話だけがコールせずに切れる場合は、以下の手順でブロックリストを確認しましょう。

  1. 標準の「電話」アプリを開く
  2. 右上のメニューアイコン(縦の3点リーダー)をタップし、「設定」を開く
  3. 「ブロックした番号(または着信拒否設定)」をタップする
  4. 「不明な発信者(連絡先にない番号)をブロック」がオンになっていないか、相手の番号がリストに入っていないか確認し、入っていれば解除(×マークをタップ)する

固定電話(家電・オフィス)がコールしないで切れる原因と対処法

スマホから実家の固定電話や会社のオフィス、お店の予約窓口などに電話をかけた際、あるいは自宅の固定電話から発信した際にコールせず切れてしまう場合は、スマホとは異なる「固定回線特有のトラブル」が考えられます。

固定電話でコール音が鳴らずに切れる主な原因は、大きく分けて次の4つです。

ひかり電話・IP電話特有のルーターやONU(回線終端装置)の不具合

現在、家庭やオフィスの固定電話の多くは、従来の銅線(アナログ回線)ではなく、光ファイバーを使った「ひかり電話」やインターネット回線を利用した「IP電話(050番号など)」に切り替わっています。

ひかり電話やIP電話は、電話機の先にある「ホームゲートウェイ(ひかり電話対応ルーター)」や「ONU(回線終端装置)」という機器を経由して通話する仕組みです。この通信機器が24時間365日稼働し続けることで熱暴走を起こしたり、内部プログラムがフリーズしたりすると、電話をかけてもコールせずに「プツッ」「ツーツー」と切れてしまいます。

この場合の最も効果的な対処法は、通信機器の再起動です。

  1. 電話機本体、ルーター、ONUの電源プラグ(コンセント)をすべて抜く
  2. 内部の放電を促すため、そのまま5分ほど待つ
  3. 「ONU(壁から光ケーブルが繋がっている機器)」→「ルーター」→「電話機本体」の順番で、数分おきに電源プラグを挿し直す

機器のランプがすべて正常な緑色に点灯するまで10分ほど待ってから発信すると、ほとんどの回線トラブルは解消します。

参考:「ひかり電話」がつながらない原因6つと対処法!チェックリストも紹介 | NTT東日本

電話機本体のナンバー・ディスプレイ設定や迷惑電話撃退機能の作動

近年は特殊詐欺や悪質な営業電話への対策として、固定電話機そのものに強力な「迷惑電話防止機能」が搭載されています。相手の固定電話機に以下のような設定がされている場合、電話をかけても通常のコール音は鳴りません。

  • 非通知着信拒否:こちらが「184」をつけて発信している場合や、公衆電話からかけている場合、コールせずにガイダンスが流れて切れる
  • 未登録番号の着信拒否:相手の電話機の電話帳に登録されていない番号からの着信をすべてシャットアウトする設定になっている
  • ナンバー・ディスプレイの契約不備:電話機側の「ナンバー・ディスプレイ設定」がオンになっているのに、電話会社(NTTなど)とオプション契約をしていない場合、着信がうまく受けられないことがある

特に高齢のご家族の家に電話が繋がらない場合、防犯のためにご家族や電気屋さんが「電話帳登録者以外の着信を拒否する設定」にしているケースがよくあります。個人のスマホ番号を相手の固定電話に登録してもらうことで解決します。

モジュラーケーブルの断線や電話機のACアダプター抜け

とても単純な物理的トラブルですが、固定電話の受話器を上げても「ツー」という発信音(ダイヤルトーン)すら鳴らず、番号を押してもすぐ切れてしまう場合は、配線の抜けや断線を疑いましょう。

掃除機をかけた際や家具を動かした際に、壁のモジュラージャック(電話線の差込口)やルーターから電話機へ伸びている「モジュラーケーブル(細い電話線)」のツメが折れて緩んでいることがよくあります。一度ケーブルの両端を抜き、カチッと音がするまで奥に挿し直してみてください。

また、カーペットの下などに電話線を這わせている場合、長年踏みつけられることで内部の銅線が断線し、通話ができなくなることもあります。ケーブルを新しいものに交換するだけで直るケースも多いです。

あわせて、親機の電源コード(ACアダプター)がコンセントやタップから抜けかけていないか、コードレス子機のバッテリーが完全に寿命を迎えていないかも確認しておきましょう。

FAX専用回線への誤発信や、相手側の通話中(話し中)

お店や企業の窓口、病院などに電話をかけた際にコールせず切れる、あるいは「ピーーヒョロロロ」という高い電子音が鳴って切れる場合は、「FAX(ファックス)専用番号」に間違えて電話をかけている可能性が高いです。

企業のホームページや名刺には、「TEL(電話番号)」と「FAX(ファックス番号)」が並んで記載されており、市外局番や途中の数字がほとんど同じ(末尾の1桁だけが違うなど)であることが一般的です。発信履歴の番号と、相手の案内表記をもう一度見比べてみてください。

また、人気の飲食店やチケット予約窓口、役所の相談窓口などにかけた際、コールせずに「ツーツー(プープー)」と鳴って切れるのは、単純に「回線がすべて埋まっていて話し中である」状態です。着信拒否されているわけではありませんので、混雑する時間帯(営業開始直後やお昼時など)を避けてかけ直しましょう。

固定電話がずっと話し中になる原因と対処法|切り分け方も解説

どうしても原因が分からない・解決しない場合のチェックリスト

ここまでご紹介した見分け方や対処法を試しても、「やっぱり特定の相手にだけ電話が繋がらない」「自分のスマホの故障なのか、着信拒否なのか判別できない」と悩んでしまうこともあるかと思います。

どうしても原因が特定できない場合に試せる最終確認の方法と、その際に気をつけるべきマナーや注意点をまとめました。

公衆電話や家族のスマホ・非通知設定からかけてみるリスクと注意点

相手に着信拒否されているかどうかを確かめる方法として、「自分の番号の前に『184(非通知)』をつけてかけてみる」あるいは「公衆電話や家族のスマホなど、別の番号からかけてみる」という手段が知られています。

確かに、自分のスマホからは「ツーツー」と切れるのに、別の番号からかけたら普通に「プルルル」とコール音が鳴った場合、あなたの番号が相手の端末で着信拒否されている可能性は高まります。(※ただし、非通知でかけた場合は、相手の「非通知拒否設定」に引っかかってどちらにせよ切れてしまうことが多いです)

しかし、この確認方法は人間関係のトラブルに発展するリスクがあるため、実行には十分な注意が必要です。

もし相手が何らかの理由で距離を置きたくて着信拒否していた場合、別の番号からしつこく着信があると、相手に強い恐怖感や不快感を与えてしまいます。単なるシステムエラーの確認(家族や親しい友人との連絡など)であれば問題ありませんが、少しでも関係性に不安がある相手に対しては、番号を変えて追いかけるような発信は控えるのが賢明です。

SMS(ショートメッセージ)やメールなど別手段での連絡アプローチ

電話がコールせずに切れてしまい、急ぎの用件が伝えられない場合は、何度も電話をかけ直すのではなく、テキストメッセージ(文字)での連絡に切り替えるのが最もスマートな対処法です。

例えば、相手が仕事中や移動中で「おやすみモード」にしている場合や、電話アプリの不具合で着信できない状態であっても、LINEやメール、SMS(ショートメッセージ)であれば問題なく届くケースが多々あります。

その際は、「なんで電話に出ないの?」「着信拒否してる?」といった責めるような文面は絶対に避けましょう。「今お電話したのですが、電波の調子が悪いのかうまく繋がらなかったのでメッセージしました。手が空いた時に折り返しいただけると嬉しいです」といったように、通信環境のせいにして明るく連絡するのが、お互いに気まずくならないコツです。

なお、相手の端末であなたの電話番号がブロックされている場合、電話番号宛てに送る「SMS」も同時にブロックされて届かない仕様になっていることが多いです。確実に連絡を取りたい場合は、メールアドレスやSNSのDMなど、電話番号に紐づかないツールを活用してみてください。

自分の端末の故障を疑うべきサインとキャリアショップへの相談

もし以下のような症状が複数当てはまる場合は、相手の着信拒否や一時的なエラーではなく、あなた自身のスマートフォン本体やSIMカードの物理的な故障が強く疑われます。

  • 特定の1人だけでなく、家族やお店など複数の電話番号にかけてもコールせず切れる
  • スマホの再起動や機内モードのオン・オフ、ネットワーク設定のリセットをしても直らない
  • 画面のアンテナマークが常に「圏外」または「!(びっくりマーク)」になっている
  • 相手から電話をかけてもらっても、自分のスマホが鳴らずに切れてしまう

このような状態になった場合は、自力での解決は困難です。契約している携帯キャリアのショップ(ドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップなど)や、メーカーの修理窓口へ相談しましょう。

ショップの窓口では、テスト用のSIMカードを挿して「SIMカードの劣化なのか、スマホ本体のアンテナ部品の故障なのか」をすぐに切り分けてくれます。SIMカードの故障であれば、その場で新しいカードに交換(再発行)してもらうことで、即日通話ができるようになります。

まとめ:電話がコールしないで切れる時は冷静に状況を切り分けよう

電話をかけたのにコール音が鳴らずに切れてしまった時の原因と対処法について解説しました。最後に、記事の重要なポイントを振り返ります。

  • 無言でプツッと切れる場合は、自分の電波不良やスマホの一時的な通信エラー(VoLTEの不具合など)が原因であることが大半。
  • 「ツーツー」と話し中音が鳴る場合は、着信拒否だけでなく「相手が別の人と通話中」や「おやすみモード」の可能性も高い。
  • 「おかけになった電話番号への通話は、(お客さまのご希望により)おつなぎできません」というガイダンスが流れた場合は、キャリアのサービスで着信拒否されている可能性が極めて高い。
  • Androidスマホで発信できない時は、機内モードの切り替え、電話アプリのキャッシュ削除、本体の再起動を試す。
  • 固定電話(ひかり電話等)で切れる時は、電話線の緩み確認と、ルーターやONUの電源抜き差し(再起動)が有効。

電話がコールせずに切れると、つい「嫌われて着信拒否されたのではないか」と悪い方へ考えてしまいがちです。しかし実際には、相手のスマホの充電切れやモード設定、ちょっとした通信のすれ違いで起きているケースがほとんどです。

まずは焦らずに自分のスマホを再起動し、少し時間を置いてからかけ直すか、LINEやメールで「電話が繋がりにくいみたいなので連絡しました」と一言メッセージを送ってみることから始めてみてくださいね。

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