リモコンの赤外線が出ない!原因と対処法を解説
リモコンの赤外線がうまく作動しない場合、原因や対処法を知っておくと便利です。この記事では、よくあるトラブルの事例からチェック項目、そして具体的な解決策をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
目次
リモコンの赤外線仕組みと基礎知識
リモコンが家電を操作できるのは、本体に向けて発射している赤外線信号によるものです。リモコン内部のLED(発光ダイオード)が点滅しながら赤外線を送信し、それをテレビなどの受光部が受け取り、対応した動作を行います。
- 赤外線は目に見えない
肉眼では確認できませんが、スマートフォンやデジタルカメラを通すと、LEDが光っているかどうかが確認できることが多いです。 - 正しい周波数帯が送信される必要がある
テレビやエアコンなど、家電製品ごとに専用の信号フォーマットがあります。リモコンが故障すると、この信号そのものが送信されなくなってしまいます。
赤外線が出ない主な原因
リモコンから赤外線が出なくなる、あるいは送信が不安定になる原因は、大きく分けて以下のようなものが考えられます。
- 電池切れ・電池の劣化
最も多いトラブルの一つ。電池が弱っているとLEDが十分な赤外線を放出できません。 - 電池の接触不良
リモコン内の電池端子が汚れていたり、接触がゆるくなっている場合にも発生します。 - 内部基板の故障・破損
リモコンが落下などで衝撃を受けると、基板や部品が破損して赤外線を送信できなくなることがあります。 - 赤外線LED自体の不具合
LEDが寿命を迎えたり故障すると、赤外線が出なくなります。 - リモコン送信部周辺の汚れ
リモコン先端にホコリや汚れが付着すると、赤外線の透過が妨げられる場合があります。 - 電波干渉やセンサー受光部の不具合(テレビ・エアコン本体側の問題)
リモコン側が正常でも、受信する機器のセンサーが故障していると、結果的にリモコンが効かないように見えます。
また、実際には赤外線が出ているものの、障害物があったり距離が遠いせいで”赤外線が出ていないように見える“ケースも考えられます。本体とリモコンの間に障害物はないか・距離は遠すぎないかという視点でも確認してみてください。
原因別の対処法
電池切れ・電池の劣化への対処
- 電池交換を行う
まずは新しい電池と交換してみてください。特にリモコンを長期間使っていない場合は、電池の消耗が進んでいる可能性があります。 - 電池の向きや規格を確認
単3なのか単4なのか、極性(+と-)の向きなどを正しく装着できているか再確認しましょう。
電池の接触不良への対処
- 電池の抜き差し
リモコンの電池をいったん取り出し、再度しっかりと装着します。電池がズレてしまっているだけの場合、これだけで解決することがあります。 - 電池端子の掃除
綿棒や乾いた布などで、リモコン内の金属端子部分をやさしく拭いてみましょう。サビや汚れが取れると接触が改善される場合があります。 - 端子部分のバネをわずかに調整
経年劣化などでバネが弱くなり、電池がしっかり固定されていないケースがあります。無理のない範囲でバネを少し起こすと、接触が向上することがあります。
内部基板の故障・破損への対処
- 専門業者やメーカーへの修理依頼
基板や部品が損傷していると、一般のユーザーが修理するのは困難です。保証期間が残っているならメーカーに問い合わせ、保証期間外でも家電量販店や修理専門業者に相談してみるとよいでしょう。 - 買い替えを検討
新品リモコンの価格が安く、修理費が高くつく場合は、交換購入のほうが手軽な場合もあります。
赤外線LED自体の不具合への対処
- LED部品の交換
電子工作の知識があり、保証も切れていて自己責任で行う場合のみですが、リモコン内のLEDを交換する方法もあります。ただし難易度は高めです。 - メーカー純正または汎用リモコンの購入
個別パーツの交換が難しい場合、リモコン自体を買い替えたほうが確実かつ迅速に問題を解決できます。
リモコン送信部周辺の汚れへの対処
- やわらかい布や綿棒で拭き取る
リモコン先端の透明カバー部分が汚れていると、赤外線の透過率が低下します。清掃を行うことで改善が期待できます。 - 水分・アルコールに注意
過度に水やアルコールを使うと故障の原因になります。必要最低限の量で、素早く拭き取ることを心掛けましょう。
本体側センサー不具合・電波干渉への対処
- 他のリモコンでも動作を確認
テレビやエアコンなど、同じ機器に対応する別のリモコンを試してみて、反応があるか確認しましょう。もし他のリモコンも効かない場合は、本体側のセンサーが原因の可能性が高いです。 - 近くに赤外線干渉の原因がないかチェック
赤外線を発する機器(蛍光灯や太陽光の反射など)が原因で受信できないケースもあります。一時的に部屋の照明を消したり、他の光源を遮ってみて改善するか試してみましょう。
それでも改善しない場合のチェックポイント
- リモコンの発光をスマホのカメラで確認
肉眼では見えない赤外線も、スマートフォンのカメラで確認できる場合があります。リモコンの先端をカメラに向けてボタンを押し、赤外線が発光しているかどうかをチェックしてみましょう。 - メーカーの取扱説明書を読む
リモコンが純正品の場合、取扱説明書にトラブルシューティングが書かれていることがあります。特定の組み合わせ操作が必要な場合もあるため、マニュアルを確認してみましょう。 - 互換リモコンの可能性を調べる
純正リモコンが入手困難なときは、汎用リモコンや互換リモコンを検討する手もあります。ただし機能によっては完全に代用できないケースもあるため、互換性をよく調べましょう。
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まとめ
リモコンの赤外線が出ない原因は、電池や接触不良による単純なトラブルから、内部部品の故障までさまざまです。まずは簡単にチェックできる項目(電池交換、接触端子の掃除、汚れの除去)から試してみて、改善しない場合は本体やリモコンの故障を疑ってみましょう。
- 電池や接点、送信部の汚れなど、自分で対処できるものは早めに試す
- 改善しない場合はメーカーや専門業者に修理を依頼する
- 交換の方が安価で早い場合は新しいリモコンを購入するのも手
本記事を参考に、リモコンの赤外線が出ないときの原因・対処法を整理してみてください。