固定電話がずっと”話し中”になってしまう原因や”原因の切り分け方”、原因別対処法を解説
この記事では、固定電話がずっと「話し中」状態になってしまう場合に考えられる代表的な原因と、その切り分け方・対処法を分かりやすく解説します。
あくまでも参考としてまとめていますので、操作においては自己責任でお願いします。分からない設定や不安要素がある操作は無理に行わず、ハードルが低いものから試すと無難です。
目次
よくある原因一覧
- 電話機の受話器が外れている/正しく置かれていない
- 受話器をきちんと置き直していないと、回線が「使用中」と判断される場合があります。
- 電話機(端末)の不具合・故障
- 電話機自体の故障や、内蔵機能のトラブルにより話し中を示すことがあります。
- 電話回線(ケーブル・ジャック)の接触不良や断線
- モジュラージャックや電話線の断線、接続がゆるい場合、正常に信号がやり取りできず、着信時に話し中と同様の状態となることがあります。
- 通信事業者側の回線トラブル
- プロバイダ(NTTなどの通信事業者)や交換機側の障害で、着信ができず話し中表示になる場合があります。
- 他の機器との競合(FAXやホームセキュリティなど)
- 同じ電話回線をFAXやセキュリティ機器が使っている場合、状況によっては電話をかけても話し中になってしまうことがあります。
- 設定による影響(転送電話・留守番電話機能など)
- 着信拒否設定や常時転送などの設定で、外部からかけると話し中になる場合があります。
原因を切り分けるためのチェックポイント
原因を特定するには、以下のステップで切り分けを行います。
受話器や電話機の状態を確認
- 受話器の置き方
- 受話器がしっかりとフック部分に戻っているか確認します。受話器のセンサー部分に誤って物が挟まっていないかもチェックしましょう。
- 電話機を別のコンセント・電話線ジャックで試す
- もし可能であれば、自宅内に別の電話線ジャックがあればそちらに電話機をつないでみてください。
- 電話機の故障か、それとも回線側の問題かをある程度切り分けられます。
- 別の電話機を接続してみる
- 別の電話機(または確実に動作する電話機)で同じ電話線に接続してみます。
- この方法で話し中状態が変わらない場合は、回線やジャックに問題がある可能性が高まります。
他の機器との干渉を疑う
- FAXやモデム、ホームセキュリティ機器等があるか
- 同じ回線でFAX機やモデム(インターネット接続用のADSLモデムなど)を使っていないか確認。
- FAX機のモード設定やセキュリティ機器の通報モードなどが作動していないかチェックします。
- 全ての機器を外して基本の電話機だけを接続
- 干渉の有無を調べるには、他の機器を外し、電話機だけを単独で回線につないで状態を確認するのが最もシンプルです。
通信事業者のトラブル情報を確認
- 通信事業者(NTTなど)の障害・工事情報
- ホームページやサポート窓口で、現在障害やメンテナンス情報が出ていないか確認しましょう。
- 一時的な障害が原因で話し中状態が続くこともあります。
- サポート窓口への問い合わせ
- 回線自体に問題がある場合や、契約プランの設定により転送機能が勝手に動作している可能性があります。
- 不明点があればサポート窓口に問い合わせるのが確実です。
原因別の対処方法
受話器の問題
- まずは受話器を正しく置き直す
受話器の置き方やフックの動作不良で「話し中」表示が続いている場合があります。受話器を一度外してからゆっくりと戻す、フック部分に異物がないか確認するだけでも改善することがあります。 - 電話機本体のリセット
電話機にはコンセント(ACアダプタ)から電源が供給されているものがあります。そういったタイプの場合、コンセントを抜いて数分待った後に再度接続し、動作をリセットしてみます。
電話機(端末)の不具合や故障
- 別の電話機で確認
・動作確認済みの電話機を使ってみる。
・もし問題が解消される場合は、もとの電話機が故障している可能性が高いです。 - 修理や買い替えを検討
・製品保証期間内の場合は購入店やメーカーに問い合わせましょう。
・保証切れの場合は修理費を確認し、高額になるようであれば買い替えも選択肢のひとつです。
電話回線やジャックの問題
- モジュラージャックやケーブルを点検
・接続部分にホコリや汚れが溜まっていないか確認し、やわらかい布などで清掃します。
・ケーブルが断線していないか、折れ曲がっていないかもチェック。 - 業者または通信事業者に相談
・自分で交換が難しい場合や、家の壁内部の配線に問題がある場合は専門業者に依頼する必要があります。
・通信事業者のサポートにも相談すると、回線や契約状況のチェックをしてくれます。
通信事業者側のトラブル
- 障害情報の確認
・公式サイトやSNS、サポート窓口から障害の発生状況をチェック。
・障害が発生していれば、復旧を待つしかありません。 - サポートに連絡
・明らかに自宅内の問題でない場合や、障害情報が出ていないのに話し中が続くなら問い合わせを。
・交換機や契約設定の問題であれば、オペレーターが原因を特定してくれます。
他機器との競合や設定の問題
- FAX・モデム・セキュリティ機器などを一度外してみる
・競合が原因で話し中になるケースが意外に多いです。
・根本原因を探るには、可能な限り単独で電話機を接続しましょう。 - 転送設定・着信拒否設定を見直す
・意図せず「留守番電話機能」「着信拒否機能」「着信転送機能」がオンになっているかもしれません。
・契約しているオプションサービスの確認や、電話機本体の設定メニューも忘れずにチェック。
まとめ
固定電話が「ずっと話し中」になっている場合、まずは電話機の受話器が正しく置かれているかを確認し、電話機やケーブル類を別のジャックや別の電話機で試してみることで、多くの場合は原因を切り分けられます。それでも改善しない場合は、通信事業者の障害情報やサポート窓口に問い合わせし、必要に応じて専門業者に調査を依頼しましょう。
- ポイントは「単独接続」と「交換部品のテスト」
他の機器を外したり、正常な別の電話機を使うだけで原因が判明するケースが多いです。 - 通信事業者側の設定・障害もチェック
転送や留守番電話などのサービスは、ユーザー側で知らないうちに設定されている可能性もあります。障害情報もこまめに確認してください。
以上が、固定電話で「話し中」状態が続く原因や原因の切り分け方法、そして原因別の対処法です。問題の解決の一助となれば幸いです。わからない点は契約している通信事業者や電話機メーカーのサポート窓口に問い合わせて、安全かつ確実に対処してください。