お正月やお祝いの席でよく見かける「七福神(しちふくじん)」。
宝船に乗ったニコニコ顔の神様たちは、見ているだけで縁起が良さそうですよね。
でも、子供に「この神様たちは誰?」「何をしてくれる人なの?」と聞かれたとき、パッと答えられずに困ったことはありませんか?
実は七福神は、日本・インド・中国という3つの国から集まった「幸せを運ぶオールスターチーム」なのです。
この記事では、七福神それぞれの名前や特徴、子供にわかりやすく説明するためのポイントを解説します。
親子で神様たちのことを知れば、初詣や七福神めぐりがもっと楽しくなりますよ。
七福神ってどんな神様?「幸せの国際チーム」と伝えよう
七福神を子供に説明するとき、一番わかりやすいのは「世界から集まった、幸せの達人チーム」という表現です。
七福神は7人全員が日本の神様というわけではありません。
実は、以下の3つの国からスカウトされた神様たちで構成されています。
- 日本:恵比寿(えびす)
- インド:大黒天、毘沙門天、弁財天
- 中国:福禄寿、寿老人、布袋
出身地も得意技も違う7人が、力を合わせてみんなに「福(幸せ)」や「徳(良い心)」を届けてくれているのです。
室町時代の頃から「7」という数字が縁起が良いとされ、このメンバーが定着したと言われています。「みんな違って、みんな良い」を体現したような、国際色豊かなグループなんですね。
【一覧表】7人の神様の名前と見分け方・ご利益まとめ
7人の神様は、それぞれ持っているアイテムや見た目に大きな特徴があります。
「何を持っているか」に注目すると、子供でも簡単に見分けることができますよ。
まずは、それぞれの特徴とご利益をまとめた表をご覧ください。
| 神様の名前 | 持ち物・特徴 | 主なご利益 |
|---|---|---|
| 恵比寿 (えびす) | 釣り竿、大きな鯛 | 商売繁盛 大漁満足 |
| 大黒天 (だいこくてん) | 打ち出の小槌、大きな袋 | 金運アップ 五穀豊穣 |
| 弁財天 (べんざいてん) | 琵琶(楽器)、羽衣 | 芸能・音楽の上達 学業成就 |
| 毘沙門天 (びしゃもんてん) | 鎧と兜、宝塔(塔)、槍 | 勝負運 厄除け・家内安全 |
| 布袋 (ほてい) | 大きなお腹、大きな袋 | 夫婦円満 笑門来福 |
| 福禄寿 (ふくろくじゅ) | 長い頭、鶴や亀 | 健康長寿 子孫繁栄 |
| 寿老人 (じゅろうじん) | 長い髭、桃、鹿 | 長寿延命 病気平癒 |
恵比寿(えびす):釣りが大好きな商売の神様

唯一の日本出身の神様です。右手には釣り竿、左手には大きな鯛を持った姿が有名ですね。
もともとは漁師さんの神様でしたが、今では「商売繁盛」の神様として親しまれています。
エビスビールや駅前の像などで見かけることも多いので、一番子供に教えやすい神様かもしれません。
大黒天(だいこくてん):お金と食べ物の神様

大きな袋を背負い、手には「打ち出の小槌(こづち)」を持っています。
もともとはインドの神様ですが、日本の「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と習合して親しまれるようになりました。
小槌を振ると福が出てくると言われ、台所の神様としても祀られています。
弁財天(べんざいてん):唯一の女神様

七福神の中で、たった一人の女性の神様です。
琵琶(びわ)という楽器を持っていることからわかるように、音楽や芸術、学問の才能を伸ばしてくれます。
「弁天様(べんてんさま)」とも呼ばれ、水辺にある神社によく祀られています。
毘沙門天(びしゃもんてん):強くてカッコいい勝負の神様

鎧(よろい)を着て、少し怖い顔をしているのが毘沙門天です。
武将のような姿をしており、片手には「宝塔(ほうとう)」と呼ばれる小さな塔、もう片手には槍(宝棒)を持っています。
戦いの神様として勝負事や厄除けのご利益があります。
スポーツを頑張っているお子さんには「試合で勝てるように応援してくれる神様だよ」と教えてあげると良いでしょう。
布袋(ほてい):いつも笑顔の太っ腹な神様

着物がはだけて、大きなお腹を出して笑っている神様です。
七福神の中で唯一、実在した中国のお坊さんがモデルだと言われています。
「笑う門には福来る」を体現したような存在で、夫婦円満や子宝、そして人とのご縁を結んでくれます。
福禄寿(ふくろくじゅ)と寿老人(じゅろうじん):長寿の神様コンビ

この2人の神様は、どちらもおじいさんの姿をしていてよく似ていますが、見分けるポイントがあります。
- 福禄寿:頭が縦にすごーく長いのが特徴。鶴や亀を連れていることが多いです。
- 寿老人:頭巾(ずきん)という布の帽子をかぶっていて、鹿(または桃)を連れています。
どちらも中国出身で、健康で長生きできるように見守ってくれる神様です。
なぜ宝船に乗っているの?子供への伝え方
七福神といえば、帆に「宝」と書かれた船に乗っている絵が有名ですよね。
これは、昔の日本人が「幸せは海の向こうからやってくる」と信じていたことに由来します。
子供に説明するときは、このように伝えてみてはいかがでしょうか。
「神様たちは、世界中の宝物や幸せを船いっぱいに詰め込んで、みんなの街まで運んできてくれるんだよ。だからお正月に七福神の絵を見ると、その年は良いことがあるって言われているんだよ」
また、枕の下に七福神が乗った宝船の絵を敷いて寝ると、良い初夢が見られるという言い伝えもあります。
「いい夢が見られるように、神様にお願いしようか」と誘ってみるのも、素敵な日本の文化体験になりますね。
親子で楽しむ!七福神をもっと身近に感じる方法
言葉で説明するだけでなく、実際に体験すると子供の記憶に残りやすくなります。
週末のお出かけに、以下のようなアクティビティを取り入れてみてはいかがでしょうか。
「七福神めぐり」でスタンプラリー
多くの地域で、お正月に限らず通年で「七福神めぐり」ができるコースが整備されています。
特に「日本橋七福神めぐり」などは、神社同士の距離が近く、子供の足でも歩きやすいのでおすすめです。
専用の色紙に御朱印やスタンプを押して回る形式のところが多く、子供にとっては「スタンプラリー」感覚で楽しめます。
「次はどの神様に会えるかな?」とワクワクしながら歩くことで、神様の特徴も自然と覚えられますよ。
1日で複数の神社を参拝するのはOK!御朱印巡りのマナーと注意点を解説
七福神の絵本を読み聞かせる
寝る前の読み聞かせに、七福神が登場する絵本を選んでみるのも効果的です。
イラストで見ると、それぞれの神様の持ち物や表情の違いがよくわかります。
- 『どんぶらどんぶら七福神』(作:みき つきみ)
- 『七ふくじんとおしょうがつ』(作:山末 やすえ)
これらの絵本は、子供向けにやさしい言葉で書かれているので、最初の入り口としてぴったりです。
まとめ
七福神について、子供向けの説明ポイントを中心にご紹介しました。
- 七福神は「日本・インド・中国」から集まった幸せの国際チーム
- 持ち物(釣り竿、小槌、楽器など)で見分けると楽しい
- 「海から幸せを運んでくる」から船に乗っている
「商売繁盛」や「五穀豊穣」といった難しい言葉を使わなくても、「お仕事がうまくいくように応援してくれるよ」「ご飯をたくさん食べられるようにしてくれるよ」と言い換えるだけで、子供には十分に伝わります。
ぜひ、街中で七福神を見かけたら「あ!釣り竿を持っているから恵比寿様だね!」と親子でクイズを出し合ってみてください。
神様たちのことを知れば、いつものお参りがもっと特別なものになるはずです。








