パソコンの資格を取得しようと考えると、「サーティファイとMOSのどちらを受ければいいの?」「就職で有利なのは?」「難易度の違いは?」と迷う方は少なくありません。そこで本記事では、サーティファイとMOSの違いを、試験内容・難易度・受験料・就職でのアピール力の順に比較し、どちらが自分に合うか選ぶ際のポイントを紹介します。
先に結論をお伝えすると、次のとおりです。
- 就職・転職でのわかりやすさを優先するならMOS(知名度が高く、国際資格として海外でも通用する)
- 受験料を抑えたい、資料を一から作る力をつけたいならサーティファイ(MOSの半額〜3分の2ほどで受験でき、上位級は知識試験もある)
- どちらも「下位レベルだけ」では差がつきにくいので、余裕があればMOSは上級レベル(エキスパート)、サーティファイは2級以上を目指す
なお、受験料や試験制度はここ1〜2年で変わっています。この記事の数字は、2026年10月時点で各試験の公式サイトに掲載されている内容をもとにしています。
サーティファイとMOSの違いを比較表でチェック
まずは全体像です。細かい説明はあとの章でしますので、ここでは「受験料」「試験の形式」「受験方法」の3つが大きく違う、という点を押さえてください。
| 比較項目 | サーティファイ | MOS |
|---|---|---|
| 主催・認定 | サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会 | マイクロソフト(日本での運営はオデッセイ コミュニケーションズ) |
| 通用する範囲 | 国内 | 国内・海外(国際資格) |
| レベル | Word・Excel:1級/2級/3級 PowerPoint:上級/初級 | 一般レベル/上級レベル(エキスパート) ※上級があるのはWordとExcel |
| 試験の形式 | 実技試験+知識試験(知識試験は1級・2級・上級のみ) | 実技試験のみ |
| 試験時間 | 実技90分+知識15分(1級・2級・上級) 実技60分(3級・初級) | 50分(MOS 365の各科目) |
| 受験料(税込) | 6,400円〜8,600円 | 12,980円(学割9,680円) |
| 合格基準・合格率 | 得点率70%以上 2025年度の平均合格率:Excel 81.7%/Word 87.8%/PowerPoint 90.9% | 公式サイトの「試験に関するデータ」に合格率の掲載なし |
| 受験方法 | 随時試験会場、またはリモートWebテスト(在宅受験) | 全国の試験会場(随時試験はほぼ毎日実施) |
| 累計受験者数 | Excel 約85万人/Word 約56万人/PowerPoint 約8万人(2026年3月末時点) | 約540万人(2026年3月末時点) |
累計受験者数を見ると、MOSはサーティファイのWord・Excel・PowerPointを合計した数の3倍以上です。「知名度はMOSが上」と言われるのは、この受験者数の差が背景にあります。一方で、1科目あたりの受験料はサーティファイのほうが4,000円以上安く、在宅で受けられる点も大きな違いです。
サーティファイとは?試験の内容と特徴
サーティファイは「サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会」が主催する資格です。Word、Excel、PowerPointといったソフトウェアごとに試験があり、級が分かれています。
主な資格名称
- Word(ワード)文書処理技能認定試験
- Excel(エクセル)表計算処理技能認定試験
- PowerPoint(パワーポイント)プレゼンテーション技能認定試験
上位級(Word・Excelの1級・2級、PowerPoint上級)は、知識試験(15分)+実技試験(90分)で構成されます。下位級(3級・初級)は実技試験のみ(60分)で知識試験はありません。
級ごとの試験時間・合格基準・受験料
| 試験 | 級 | 知識試験 | 実技試験 | 受験料(税込) |
|---|---|---|---|---|
| Word/Excel | 1級 | 15分 | 90分 | 8,600円 |
| Word/Excel | 2級 | 15分 | 90分 | 7,500円 |
| Word/Excel | 3級 | なし | 60分 | 6,400円 |
| PowerPoint | 上級 | 15分 | 90分 | 7,600円 |
| PowerPoint | 初級 | なし | 60分 | 6,400円 |
合格基準はどの級も得点率70%以上です。知識試験がある級は、知識と実技の合計点で判定されます。知識試験はパソコンの画面に表示される多肢選択式で15問、実技試験は「連続したテーマによる大問5問」という形式で、1つのテーマに沿って文書や表を仕上げていきます。
受験料は2026年4月1日以降の試験から改定され、一律300円引き上げられました。古い記事やテキストには改定前の金額(Excel・Wordの1級8,300円、2級7,200円、3級6,100円など)が載っていることがあるので、申し込み前に公式サイトで確認してください。
サーティファイの特徴
- 国内でのみ通用
サーティファイは日本国内では一定の認知度がありますが、国際的な資格ではないため海外就職や外資系企業に対してはややアピール力が弱い面があります。 - 上位級で実践的スキルが身に付く
上位級に合格するには、細かい機能や設定まで学習する必要があるため、実務でも応用しやすい力が培われます。エクセルのやや特殊な設定変更やワードの高度なレイアウト調整など、現場で「困った」「もっと効率化したい」と感じたときに役立つ知識が多く身につきやすいです。 - 一から「完成物」を作る出題形式
実技試験は、白紙の文書や素材データから案内文・分析表・スライドなどを仕上げる形式です。機能を1つずつ問われるというより、仕事で頼まれた資料を最後まで作りきる流れに近いのが特徴です。 - 在宅でも受験できる
WordとExcelは、試験会場での受験に加えて、リモートWebテストによる公開試験(在宅・在社でのWeb受験)が用意されています。PowerPointは随時試験会場での会場受験です。近くに会場がない方にとっては大きなメリットになります。 - 受験料(目安)
試験科目・級によって異なりますが、6,400円〜8,600円です(2026年4月の改定後)。
このほか、Word・Excelの試験とPowerPoint上級は厚生労働省の教育訓練給付制度の指定を受けています。給付の対象になるのは指定を受けた講座を受講した場合などに限られるため、利用したい方はスクールやハローワークで条件を確認してください。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)とは?試験の内容と特徴
MOSはMicrosoft社が認定する、WordやExcel、PowerPointなどのOfficeソフトを「どの程度使いこなせるか」を証明する資格です。世界共通資格として知られており、国内外での認知度が高いのが特徴です。日本では1997年に試験が始まり、累計受験者数は540万人を超えています(2026年3月31日時点)。
MOSのレベル体系とバージョン
MOSのレベルは「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」の2つです。上級レベルが用意されているのはWordとExcelで、PowerPointは一般レベルのみです。科目はそれぞれ独立しているので、一般レベルを飛ばして最初から上級レベルを受けることもできます。
- 一般レベル
基本操作や一般的な機能の理解度を問う試験です。Excelなら数式や基本的な関数、セルの書式設定、グラフ作成などが対象になります。比較的取り組みやすいレベルで、独学で取得を目指す方も多くいます。 - 上級レベル(エキスパート)
MOSの中では上級レベルに位置し、ピボットテーブルを使ったデータ分析、条件付き書式や入力規則、簡単なマクロの作成など、実務で頻出する応用機能の理解が求められます。Wordではスタイルや目次・索引といった長文向けの機能が中心です。応用力が求められるため対策は必要ですが、きちんと対策すれば独学でも合格可能です。
もう1つ知っておきたいのがバージョンです。MOSはOfficeのバージョンごとに試験が分かれていて、2026年10月時点で公式サイトの試験科目一覧に載っているのは「MOS 365」と「MOS 2019」です。資格に有効期限や更新制度はなく、新しいバージョンの資格が欲しい場合はあらためて受験する形になります。これから受けるなら、普段使っているOfficeに近いバージョンを選ぶのが基本です。
MOSの試験形式
- 試験時間: MOS 365はWord・Excel・PowerPointとも50分(一般レベル・上級レベル共通)
- 知識試験はなく実技のみ(選択問題ではなく、実際に操作して解く)
- スピードと正確性、操作の効率が重要視される
- 試験会場に用意されたWindowsパソコンで受験し、合否は試験終了後その場でわかる
MOSの称号(アソシエイト・エキスパート)
MOSには、複数の科目に合格すると認定される「称号」があります。以前のバージョン(MOS 2016まで)では「オフィス マスター」と呼ばれていましたが、MOS 365・2019では次の2つに変わっています。
- MOS Associate(アソシエイト)
一般レベル(Excel・Word・PowerPoint・Outlook)の4科目のうち3科目に合格すると認定されます。 - MOS Expert(エキスパート)
MOS Associateの認定に加えて、上級レベルの科目に2科目合格すると認定されます。MOS 365ではExcelエキスパートとWordエキスパートの2科目が必須です。
「MOSマスターを目指したい」と考えている方は、現在のバージョンではこのMOS Expertが総合的なスキルを示す称号にあたる、と覚えておくと混乱しません。称号は申請不要で、条件を満たすとデジタル認定証に反映されます。
MOSの特徴
- 世界基準の資格
国内だけでなく海外でも通用するため、外資系企業や海外就職を考えている方にもアピールしやすいのが利点です。 - 応用機能もカバー
「MOSは基本的な操作が中心」と思われがちですが、エキスパートになるとマクロや条件付き書式、ピボットテーブルなど実務で役立つ機能が幅広く出題されます。 - 企業の研修や昇格要件にも使われている
公式サイトでは、内定者研修や新入社員教育にMOSを取り入れている企業・団体の事例が紹介されています。採用担当者や上司がMOSを知っている可能性が高いことは、履歴書に書くうえでの安心材料です。 - 受験料(目安)
2026年10月時点では、科目・レベルを問わず一般価格12,980円、学割価格9,680円(いずれも税込)です。学割は学生が対象で、受験当日に学生証の提示が必要です。
サーティファイとMOS、就職に有利な資格はどっち?

就職・転職でのアピール力
- サーティファイ
国内企業であれば評価してもらえるケースも多いですが、3級・初級だけでは「基礎はあるけどどの程度実務に活かせるの?」と思われることも。1級や2級を取得するとかなり応用操作まで扱える証明になるため、履歴書でアピールしやすくなります。 - MOS
知名度が高く、特に「MOS取得」と書くだけで多くの企業が「WordやExcelの操作は一通りできるんだな」とイメージしやすい利点があります。世界基準なので、外資系企業や海外での転職・就職活動を考える場合にも有効です。
書類選考では、採用担当者が資格名を見て数秒でレベルを判断します。その意味で、説明なしで伝わりやすいMOSは有利です。ただし、どちらの資格も「持っているだけで採用が決まる」ものではありません。面接で「その資格の勉強で何ができるようになったか」を具体的に話せるかどうかが、実際の評価を左右します。
難易度
- サーティファイ
- 3級・初級:独学でも比較的合格しやすい
- 1級・2級:知識試験(パソコン上での多肢選択式)+実技試験がありハードルが高い
- MOS
- 一般レベル:しっかり対策すれば独学合格可能
- エキスパート:上級レベルで時間も限られるため一定の勉強が必要
数字で見ると、サーティファイの2025年度平均合格率はExcelが81.7%、Wordが87.8%、PowerPointが90.9%です。ただしこれは全級を合わせた平均なので、1級だけの合格率ではない点に注意してください。MOSは公式サイトの「試験に関するデータ」に合格率が掲載されていないため、数字での単純比較はできません。
難しさの「種類」も違います。MOSは50分という短い時間で多くの操作をこなすため、手順を迷わず再現できるスピードが求められます。サーティファイの上位級は実技が90分と長く、1つのテーマに沿って成果物を仕上げるうえに知識試験もあるので、機能の名前や仕組みまで理解しているかが問われます。短時間でテキパキ操作するのが得意な方はMOS、じっくり作り込むほうが得意な方はサーティファイが取り組みやすいでしょう。
実務での応用力
- サーティファイ
上位級はソフトの細部にわたる設定・機能を理解するため、トラブル対応や業務効率化に直結する実践力が身につきやすいです。 - MOS
エキスパート試験では関数やマクロ、条件付き書式など高度な機能もカバーされます。サーティファイほど理論的・構造的な理解を重視するわけではありませんが、実務で十分に役立つ知識を習得できます。
受験料と受けやすさ
意外と見落としがちなのが費用です。WordとExcelの2科目をそろえる場合で比べてみます。
| 取り方 | 受験料の合計(税込) |
|---|---|
| MOS Word+Excel(一般価格) | 25,960円 |
| MOS Word+Excel(学割価格) | 19,360円 |
| サーティファイ Word 2級+Excel 2級 | 15,000円 |
| サーティファイ Word 3級+Excel 3級 | 12,800円 |
一般価格で比べると、MOSはサーティファイ2級の約1.7倍です。不合格になって受け直す場合はその都度受験料がかかるので、差はさらに広がります。学生の方はMOSの学割を使えば差が縮まるため、在学中にMOSを取っておくのは費用面でも合理的です。
受けやすさの面では、MOSは全国の試験会場でほぼ毎日実施されている随時試験が中心です。毎月日曜日に行われてきた「全国一斉試験」は2026年12月13日の回を最後に終了すると公式に発表されているので、2027年以降は随時試験で申し込むことになります。サーティファイは随時試験会場での受験に加え、WordとExcelは在宅のWeb受験も選べます。
どちらを選ぶべきか
- 迷ったらMOS
全体的に知名度が高く、就活・転職で書類選考の際に強力なアピール材料となるため、まずはMOS取得がおすすめ。海外や外資系も視野に入れる方は特にMOSが無難です。 - 実務での応用力を磨きたいならサーティファイ上位級も検討
国内企業への転職で、なおかつ実践力を重視する職場ならサーティファイの上位級を持っていると「この人は細かい設定や機能も使いこなせるんだな」と思われやすいです。 - 費用や受験場所に制約があるならサーティファイ
受験料を抑えたい方、近くにMOSの試験会場がない方、自宅で受けたい方には、サーティファイのほうが現実的な選択になります。
目的別|サーティファイとMOSのおすすめ早見表
ここまでの内容を、よくある状況ごとに整理しました。自分に近いものを探してみてください。
| こんな人 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 就活を控えた大学生・専門学校生 | MOS(Excel・Wordの一般レベルから) | 学割で受験でき、資格名だけでレベルが伝わりやすい |
| 事務職へ転職したい社会人 | MOS Excel(余裕があればエキスパート) | 求人で求められやすいExcelスキルを、知名度の高い資格で示せる |
| 外資系・海外勤務も視野に入れている | MOS | 国際資格として海外でも通用する |
| 受験料をできるだけ抑えたい | サーティファイ | 1科目6,400円〜8,600円で受験できる |
| 近くに会場がない・自宅で受けたい | サーティファイ(Word・Excel) | リモートWebテストによる在宅受験が可能 |
| 資料を一から作る力をつけたい | サーティファイ2級以上 | 成果物を仕上げる出題形式で、知識試験もある |
| すでにMOS一般レベルを持っている | MOSエキスパート、またはサーティファイ1級・2級 | 同じレベルの資格を増やすより、上位レベルに進んだほうがアピールになる |
両方を取る必要があるかというと、就職目的であれば基本的にはどちらか一方で十分です。出題範囲は重なる部分が多いので、同じレベルの資格を2つ並べるよりも、片方で上位レベルまで取るか、WordだけでなくExcelやPowerPointにも科目を広げるほうが、スキルの幅が伝わります。
サーティファイ・MOSの履歴書への書き方
せっかく合格しても、履歴書の書き方があいまいだとレベルが伝わりません。ポイントは「正式名称」「科目とバージョン(または級)」「合格した年月」の3つをそろえることです。
- MOSの例
マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 365 合格
マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 365 エキスパート 合格 - サーティファイの例
Excel表計算処理技能認定試験 2級 合格
Word文書処理技能認定試験 2級 合格
「MOS取得」とだけ書くと、WordなのかExcelなのか、一般レベルなのかエキスパートなのかがわかりません。サーティファイも「サーティファイ2級」ではなく、試験名から書きましょう。主催者名を添えたい場合は、試験名のあとに「(サーティファイ主催)」と補足すると親切です。複数科目に合格してMOS AssociateやMOS Expertに認定されている場合は、その称号もあわせて書けます。
独学 or スクール どっちがいい?
独学に向いている人
- パソコン操作に慣れている
- 調べる習慣がある、トラブルが起こっても自己解決できる
- 過去問題や模擬試験を繰り返しトレーニングできる
スクールがおすすめな人
- パソコンがあまり得意でなく、つまずいたときにすぐ質問したい
- 自力での勉強計画・モチベーション管理が苦手
- 体系的に学びたい、実技対策を直接指導してほしい
独学の場合に気をつけたいのが学習環境です。どちらの試験もWindows版のOfficeで行われ、Mac版Officeには対応していません。MacやOfficeの入っていないパソコンしか持っていない方は、Windows版Officeを用意するか、パソコンを使えるスクールを利用する必要があります。また、テキストや模擬試験は受験するバージョン(MOS 365なのか2019なのか)に合ったものを選んでください。バージョンが違うと画面や機能が異なり、練習どおりに操作できないことがあります。
勉強のコツ
サーティファイ
上位級では知識試験があるので、テキストや問題集をしっかり使って機能の名称や原理も押さえましょう。実技は過去問題や類題を数多くこなし、問題文を読んだ瞬間に作業手順がイメージできるようになるまで反復するのがおすすめです。
MOS
限られた試験時間内で素早く正確に操作できるかが鍵です。模擬問題で操作の手順を覚え込むように練習し、機能の使い方に無駄がないかを意識して取り組むと、スピードと正確さが身につきます。
どちらの試験にも共通するコツは、次の3つです。
- 本番と同じ時間を計って解く
時間を計らずに解けても、本番では時間切れになることがあります。MOSなら50分、サーティファイなら60分または90分を通しで解く練習を、試験前に何度か入れておきましょう。 - 間違えた操作は「なぜその機能を使うのか」まで確認する
手順の丸暗記だけだと、問題文の言い回しが変わったときに対応できません。特にサーティファイの知識試験は、機能の意味を理解しているかがそのまま点数に表れます。 - わからない問題は後回しにする
1問にこだわって時間を使い切るのが、実技試験でいちばんもったいない失点パターンです。解ける問題を先に終わらせてから戻る癖を、練習の段階でつけておくと安心です。
受験前に知っておきたい注意点
申し込んでから「知らなかった」とならないように、制度面の注意点をまとめます。いずれも2026年10月時点の公式情報です。
- MOSの全国一斉試験は2026年12月で終了
最終回は2026年12月13日(日)で、申込受付は11月16日までです。それ以降は、全国の試験会場が実施する随時試験を利用します。 - MOSには再受験のルールがある
同じ科目を2回目に受ける場合は前回から1日(24時間)、3回目以降は2日間(48時間)待つ必要があります。就活の締め切り直前に受ける場合は、再受験の日程も含めて余裕を持って計画しましょう。 - サーティファイは試験中の生成AI機能の利用が禁止
Officeに搭載されているMicrosoft Copilotなどの生成AI機能を試験中に使うことは一律禁止で、使用が判明した場合は不正行為(失格)として扱われます。在宅受験でも同じなので、普段Copilotを使っている方は特に注意してください。 - どちらもMacでは受験できない
MOSは試験会場のWindowsパソコンで受験します。サーティファイの推奨OSはWindows 11で、Mac OSには対応していません。在宅受験を考えている方は、自宅のパソコン環境を先に確認しておきましょう。 - 受験料は改定されることがある
サーティファイは2026年4月に値上げされました。受験料や試験日程は変わることがあるので、申し込みの前に必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。
サーティファイとMOSに関するよくある質問
サーティファイ3級とMOS一般レベルは同じくらいのレベル?
主催団体が違うため、公式な対応表はありません。どちらも「基本的な操作ができること」を証明する入門レベルという位置づけは共通していますが、MOSは50分で機能ごとの操作を正確にこなす試験、サーティファイ3級は60分で1つの成果物を作る試験と、問われ方が異なります。就職でのアピールを考えるなら、入門レベル同士で比べるよりも、その先の上位レベルまで進むかどうかのほうが大きな差になります。
Word・Excel・PowerPointのどれから受けるべき?
事務職や一般的なオフィスワークを目指すなら、まずExcelがおすすめです。集計や関数は自己流では身につきにくく、資格の勉強で体系的に学ぶ効果が大きいからです。次にWord、企画や営業など資料作成の機会が多い職種を目指すならPowerPointという順番で広げていくとよいでしょう。
資格に有効期限はある?
MOSには資格のバージョンアップや更新の制度がなく、一度合格すれば失効しません。ただし、合格したOfficeのバージョンが古くなると、今のソフトを使えるかどうかの証明としては弱くなります。何年も前に古いバージョンで取得した方は、現在のバージョンで受け直すことも選択肢です。
いきなり上位レベルを受けても大丈夫?
MOSは科目ごとに独立しているので、一般レベルを受けずにエキスパートから受験できます。サーティファイも受験資格に学歴や年齢の制限はありません。普段からWordやExcelを仕事や授業で使っている方は、受験料を節約するために最初から上位レベルを狙うのも1つの方法です。パソコン操作に不安がある方は、下位レベルで試験の形式に慣れてから進むほうが確実です。
まとめ
サーティファイとMOSはいずれもOfficeソフトを使いこなす力を証明する資格ですが、目的や将来のキャリアによってどちらが向いているかは異なります。
- 海外や外資系も含めて幅広くアピールしたい→MOS
- 国内企業で実践的スキルを深めたい→サーティファイ(特に上位級)
- 受験料を抑えたい・在宅で受けたい→サーティファイ
いずれにしても、資格はゴールではなく「スキルを伸ばす通過点」です。勉強を通じてOfficeソフトを自在に扱えるようになれば、就職後に即戦力として活躍する大きな強みになります。ぜひ、自分の目標に合わせて最適な資格を選び、合格を目指して頑張ってください。









