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【職業訓練】年代別におすすめのコースを紹介します


職業訓練は、早期就職を目指して無料でスキル習得ができる訓練制度。
この記事では、主な訓練コース(科目)と”年代別”おすすめのコースを紹介します。
※注意点
訓練コース選びではご自身の適性やタイミング等も大事な要素です。あくまでも目安として読んでもらえると嬉しいです。
職業訓練の主なコース(科目)
まずは職業訓練の主なコースについて。
具体的には、下記のような科目のコースがあります。
主な職業訓練コース
- IT関係(PC、Webデザイン、プログラミングなど)
- 事務関係(簿記会計、社会保険、医療事務、OAソフトなど)
- 介護・福祉関係
- 金属加工関系(溶接、板金など)
- 電気関係(電気機械、配線など)
- 建築関係(配管、型枠、内装、CADオペレーションなど)
- 建物管理関係(宅建、不動産、マンション管理、清掃、警備など)
- デザイン関係(グラフィックデザイン、DTPなど)
- ファッション関係(ネイル、着付けなど)
- 日本語講師
- ペットトリマー
- フラワーデザイン
- 造園
- 農業関連
- 自動車整備
- 観光関係
- 貿易関係
こうして見ると、様々なコースがあることが分かりますね。
なかでもIT・事務・介護関係のコースは、ハローワークで募集チラシを見かけたことある方も多いのではないでしょうか。
20代におすすめの職業訓練
さて、ここからは年代別におすすめのコースを紹介していきます。
まずは20代から。
Webデザインコース
20代の方におすすめなのが、Webデザインコース。
Webデザイナーの需要は年々拡大しており、将来性があります。
さらに、歳を重ねると未経験からWebデザイン業界へ就職するのはかなり難しいので、できるだけ若いうちに受講してほしいコースなんです。
もちろん、どの業界でも年齢は重要な要素ですが、Webデザインやエンジニア業界は特に年齢が影響してくるので。
『職業訓練のWebデザインコースを受講すればWebデザイナーとして就職できる?メリット・デメリットや訓練内容・キャリアプランの例まで紹介します』
プログラミングコース
プログラミングコースも20代の方におすすめです。
Webデザインコースと同様で将来性があり、年配の方にとって就職が難しいという現状があるため、特に20代の方におすすめしたいコース。
『職業訓練でプログラミングを学べば未経験でもプログラマーになれる?メリット・デメリットやカリキュラム内容など解説』
体力を要する職種のコース
体力に自信がある・デスクワークなどじっとしているのは苦手という20代の方には、体を動かす職種を目指すコースがおすすめ。
具体的には、
- 介護関係
- 建築関係
- 建物管理関係
などなど。
アクティブに活動するのが好きな方は、この中から選んでみてもいいかもしれません。
30代におすすめの職業訓練
続いて30代におすすめの訓練コースを紹介します。
経理事務コース
経理事務コースは、文字どおり経理事務職への就職を目指すコース。
主に簿記・会計の知識やワード・エクセルなどのパソコン操作を学びます。
経営やお金の流れに目が向き始める30代におすすめです。
一般事務コース
一般事務コースは、経理事務コースと学習内容は似ています。
(簿記やパソコン操作など)
ただ、経理事務コースほど専門性が高くなく、スキル習得や資格取得が比較的簡単です。
一般事務コースの上級版が経理事務コースというイメージ。笑
事務系コースに興味のある方は下記の記事も参考にしてみてください。
『職業訓練の事務コースではどんなことを学ぶの?事務職に就職できる?内容をサクッと解説【一般事務・経理事務】』
Webデザインコース
30代前半ならWebデザインコースもあり。
Webデザインは20代にもおすすめしていますが、人によっては30代でも結果を出すことができます。
(20代に比べると難しくはなりますが)
Webデザイナーは将来性のある職業なので、まだまだ目指してみる価値はありそう。
40代におすすめの職業訓練
次に、40代におすすめの訓練コースを紹介します。
一般事務コース
40代の方に特におすすめなのが、一般事務コース。
事務職では簿記やPCスキルだけでなく、ビジネスマナー・コミュニケーション力も求められるため、40代の方でもこれまでの社会経験を活かしやすいというメリットがあります。
主な学習内容は簿記やパソコンですが、内容的にはそれほど難しいものではありません。

という方に特におすすめ。
パソコン基礎コース
40代以上なら、パソコン基礎コースもおすすめです。
上の世代になるほど「パソコンは苦手」という方が多いのですが、パソコンを全く扱えない状態から扱えるようになることで仕事の幅が拡がります。
逆に、20代・30代だと元々パソコンを使いこなしている人も多いので「今さらパソコンを学んでも意味ない」と吐き捨てられることもあるんですよね。泣
さらにいうと、上の世代のほうが
「あの時、こういう場面でこの操作ができなくて困ったんだよなぁ」
という具体的な経験をもっていたりするので、身につけたパソコンスキルを活かしやすい側面もあります。
また、僕の個人的な所感ではありますが、パソコン基礎コースは一般事務コースよりもさらに学習難度は低いです。
つまり、パソコンが苦手な方や未経験の方でも取っかかりやすい。
パソコン基礎コースは、そんな40代の方におすすめです。
『【無料】職業訓練校のパソコン基礎コース・実践コースの内容やメリット・デメリットを解説』
ものづくり系(座ってできる作業)
「どうしてもパソコンはやりたくない」という方や小難しい作業が苦手な方は、ものづくり系のコースを選ぶのも一つの手です。
とはいえ、40代からは激しく動く仕事や体力的にきつい仕事は避けたいですよね。
そこで、ものづくり系のなかでも座って作業できる職種のコースがおすすめ。


50代以上におすすめなのは「パソコン基礎コース」
50代以上の方におすすめなのは、パソコン基礎コースです。


体力面を考慮すると作業系・肉体労働系の仕事は避けたい。
かといって、Webデザインや事務系の仕事だと、がっつり学ばないといけないうえに就職もかなり厳しくなります。
そこでパソコン基礎コースをおすすめしたいのです。
それも、パソコンスキル単体で就職に活かすのではなく
「これまで培ってきた専門的なスキルにパソコンスキルを組み合わせる」
というのがおすすめ。
例えば…
販売職をしていた方であれば「作業日報やシフト入力ができるようになる」
営業職をしていた方であれば「これまで作れなかった資料を作れるようになる」
ものづくりの仕事をしていた方であれば「生産した件数を入力できるようになる」
といった具合。
「本来携わっていた業務だけでなく、PCを使った付随作業もできますよ」
という”強みが”できるんです。
経験を活かしつつ、パソコンスキルも活用できる方法ですね。
コース名は様々
職業訓練の様々なコースについて紹介しましたが、実はコース名称自体は各訓練校がそれぞれ決めているものなので、結構バラバラです。
例えば、ひとくちにWebデザインコースといっても
- Webデザイン基礎科
- Webクリエイター科
- HPプログラミング科
などなど様々なコース名称が存在します。
ただ、大切なのは名称ではなく「訓練内容と自分が学びたいことに乖離がないか?」という点ですので、あらかじめ訓練概要欄などもしっかり確認しましょう。
もし訓練内容について不明点や不安なことがある場合は、ハローワークで相談してみるのが無難です。
まとめ【自分に最適な訓練を探してみよう】
気になるコース・受けてみたいと思ったコースはありましたか?
最後にちょっとした注意点なのですが、訓練を受けたいと思った時にタイミングよく希望のコースがあるとは限りません。
受講のための面接もありますし、「選び放題」というわけではないんです。
興味のある方は、職業訓練検索のページでぜひ検索してみてください。
お住まいの地域ではどのようなコースがどの時期に開催されるのか、あらかじめ調べておくとスムーズですよ。