職業訓練校の「就職支援」って何をやるの?具体的な内容を解説

職業訓練校の「就職支援」って何をやるの?具体的な内容を解説
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職業訓練校で行われる就職支援の内容について解説

国や県が実施している公的職業訓練には、必ずと言っていいほど就職支援の授業が組み込まれています。

文字どおり就職を助ける為の授業なのですが、具体的に何をするのか気になりますよね。

この記事では、職業訓練における就職支援の具体的な内容について解説していきます。

これから需要が増える仕事を大予測!将来性のある業界や職種を徹底解説

自己分析

就職支援の授業でまず行われるのが、自己分析。

これまでの経験を振り返り、強み・弱みを整理したり自分自身と向き合うことで、本当にやりたい仕事や最適な仕事を炙り出します。

具体的にやることとしては、例えば

訓練校によって様々なツール・ワークシートを使って自己分析が行われます。

自己分析は応募書類作成に役立つだけでなく、これからのキャリアプランにおいて重要な意志決定に寄与する大切な要素です。

応募書類作成

応募書類作成の授業もあります。

履歴書や職務経歴書の正しい書き方・効果的な書き方など。

他にも、添え状や宛て名の書き方といった細かい点まで教わります。

ジョブ・カード作成(現在は廃止)

前述の自己分析や応募書類作成を助ける「ジョブ・カード」の作成も行います
追記:「ジョブ・カード講習事業」は、平成31年3月31日をもって終了しています

ジョブ・カードとは
ジョブ・カードは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールとして厚生労働省が様式を定め広く普及を進めています

仕事の探し方(求人検索など)

仕事の探し方についても、授業の中で説明することがあります。

といっても、求人誌の見方やネット求人検索の操作を教わるだけだったりしますが。

若い方は普段から求人検索を使えていますが、上の世代の方は使ったことがないというケースも珍しくありません。

自分に最適なお仕事情報をいかに見つけるかというのも、就活において大事な要素ですね。

面接対策・練習

就職支援の授業では面接対策も行います。

言葉遣い・振る舞いや質問に対する答え方など。



また、面接対策や自己開示・コミュニケーションスキルアップの一環として、毎日一人ずつスピーチの時間を設けている訓練校も多いようです。

具体的には、一時限目の最初の5分間だけ皆の前で話してもらうなど。
(時間設定は訓練校によって異なりますが、大抵1~5分程度です)

就職相談(キャリアコンサルティング)

訓練校の就職支援担当者と個別に相談できる就職相談(キャリアコンサルティング)もあります。

「就職に向けて不安・悩みはないか」
「就職に向けての学習の進捗はどうか」

などなど、その人の状況に合わせて様々な相談が可能。
(通常はキャリアコンサルタントの資格を持っている人が担当します)



受講生全員が対象で、相談時間の目安は一人あたり15分程度。

訓練期間中、短期のコースであれば1回、長期のコースであれば2回ほど就職相談が行われます。

ただ、これはあくまでもあらかじめ設定されている回数であって、「就職相談したいです」と言えばそのつど何回でも対応してくれる訓練校がほとんどです。



なので、受け身にならず自分から積極的に動くのがおすすめ。

受け身の人↓

受け身の人「せんせいがいろいろやってくれるんダロウナー、身をまかせていれば就職できるんダロウナー」

と、いう感じの意識だとやはり就職は難しいです。

就職相談はじゃんじゃん活用しちゃいましょう。笑

社会情勢と雇用についての話

就職支援の授業の中で、”社会情勢と雇用”についての話をされる場合もあります。

業界・職種ごとの給与水準の推移や求人倍率の推移など、統計データを参考にしながら現状を読み解いていきます。



また、なぜそうなったのか”社会的な出来事や背景”を交えての話だったり。

キャリアプランを考える上で、判断材料の一つとして大いに役立つ内容です。

需要のある仕事・将来性のある仕事は把握しておきたいところですね。

職業人講話(または企業説明)

訓練校にもよりますが、実際にその職種で働く方を招いて話をしてもらう「職業人講話」というものがあります。

例えば訓練内容が「事務コース」であれば、実際に事務職として働いている方の話を聞きます。

職業人講話の主な内容

  • 今の仕事に就くまでの経緯
  • 仕事の内容・求められるスキル
  • 仕事のやりがい・大変なこと
  • 職場の雰囲気や人間関係

などなど。

結構リアルな話が聞けることも。笑

その訓練校の卒業生が話し手として招かれる場合もあったりして、就職への現実味がグッと感じられるかと思います。

また、もう一つのパターンとして、企業の人事担当者や人材派遣会社の方を招いて企業説明をしてもらう場合もあります。

企業内での仕事内容だけでなく、採用側の視点から「求められる人材像」や「求人応募の際の注意点」も聞けちゃいますよ。

訓練では「職業訓練講話」か「企業説明(企業講話)」のどちらかが実施されますが、時間数としてはどちらも多くはないです(3時間の授業が一度きりなど)。

企業見学・体験

訓練校によっては企業見学や企業体験を実施している所もあります。

実際に仕事をしている現場を見学したり・体験したり。

僕の個人的な感覚ですが、最近では体験までさせてもらえるケースは少なくなってきているなぁという印象です。

まとめ【職業訓練の就職支援を上手く活用しよう】

どの会社でどのような仕事をするのか。

人生において大きな選択ですね。

職業訓練を受けて就職支援を活用するのもおすすめですよ。

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