ブラック企業の特徴【あなたの会社は大丈夫?】
「ブラック企業には入社したくない。」
「ブラック企業から抜け出したい。」
切実に、そう思っている方は多いのではないでしょうか。
この記事ではブラック企業にありがちな特徴を紹介。
ご自身の会社が当てはまったなら要注意です。
特徴を把握して人生の蟻地獄から抜け出しましょう。
特徴1:慢性的な長時間労働
ブラック企業の特徴、一つ目は何といっても慢性的な過重労働です。
特に、過労死ラインである月80時間以上の残業が続いているようであればブラック企業の可能性がかなり高い。
※基本的には1日8時間、週40時間の法定労働時間を超えたぶんが残業時間扱いとなります。
特徴2:休日が少ない
ブラック企業の特徴二つ目は
- 「休日が少ない」
- 「休日出勤が多い」
- 「有休休暇を取らせてくれない」
など、休みがほとんど無いことが挙げられます。
特に酷い会社だと、風邪をひいたり台風が来ているのに出勤させられることも。
ちなみに有給休暇が発生しないのは違法です。
※労働基準法第39条
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
特徴3:就業規則や雇用条件が曖昧
就業規則や雇用条件が曖昧なことも、ブラック企業にありがちな特徴。
- 「就業規則が無い」
- 「あっても見せてくれない」
という場合は、
- 役員が好き勝手に賃金を決めている。
- 貰えるはずの手当てが支給されていない。
などのパターンが考えられます。
特徴4:給料が未払い・最低賃金に満たない
給料が未払いになったり、そもそも最低賃金に満たない額なのであれば、ブラック企業の可能性大。
労働したぶんの対価はしっかり受け取りましょう。
もしも、
「お前は仕事ができないグズなんだから給料なんて払えるわけないだろ」
的なことを言ってくるのであれば完全にブラック企業です。
特徴5:サービス残業させる
ブラック企業は、サービス残業を強いることもあります。
そこで勘違いされがちなことがあり、
「みなし残業(固定残業制度)を導入していればどれだけ残業しても給料の額は変わらない」
というのは間違いです。
みなし残業は、給料にあらかじめ一定時間分の残業代を含ませておく制度であり、含まれる残業時間や残業代をあらかじめ明記する必要あり。
例えば、雇用契約書に「月30時間の残業を含む」と記載されている場合は、月30時間ぶんの残業までは通常の給料に残業代が含まれるため、支払われないことになります。
ただし、月に30時間以上の残業が発生した時にはそのぶんの残業代を支払わなければいけません。
特徴6:非現実的なノルマを課す
非現実的で厳しすぎるノルマを課してくるのも、ブラック企業の特徴のひとつです。
とうてい達成できないようなノルマを課してくるので、ずっと達成できずに
「自分は仕事のできない人間だ。」
などと自己肯定感を削がれていくことも。
特徴7:パワハラ・セクハラが横行
もはや「THE・ブラック企業の特徴」として認定したいのが、パワハラ・セクハラ・モラハラの横行です。
ちなみに、パワハラは「叩く・殴る・蹴る」などの暴力だけではありません。
大勢の前で叱責したり、長時間説教するなどの精神的な攻撃も含まれます。
さらには
- 仲間外れにする
- 過大・過小な要求をする
- プライベートに執拗に入り込んでくる
などなど、本人が気づきにくい類のパワハラも存在します。
特徴8:不明確な名目で給料天引き
同意していないのに、親睦会費などの名目で給料天引きされていませんか?
さらに、業務上必要な費用、業務上のミスにより発生した損害、遅刻や欠勤などの罰金が勝手に天引きされている場合は違法性があり、ブラック企業の可能性が高いです。
あまりにも酷いようであれば、弁護士に相談してみるのも一つの手段です。
特徴9:精神論・根性論ばかり
具体的な業務改善策を練るわけでもなく精神論や根性論ばかり推奨する会社も、ブラック企業の可能性が高いです。
夢や自己実現、世界平和などと結びつけ、過剰な仕事量を納得させ押し付ける為の手法。
社訓を大声で読ませたり、全力疾走させるなどただ辛いだけの慣例、どこそこの映像で見覚えありませんか?
まさに「やりがいの搾取」ですね。
特徴10:離職率が高い
いわずもがな、ブラック企業は離職率が高く社員の入れ替わりが速い。
心身消耗してしまった社員は、みんな会社を離れていきます。
特徴11:退職させてくれない
ブラック企業の特徴、最後は「退職させてくれない」です。
「お前は他では通用しない」
「やめたら損害賠償請求するぞ」
などと言ってくるのはブラック企業の常套句。
そりゃあ、搾取しまくってるんですから辞めてほしくないのは当然でしょうね。
ですが、社員には会社を辞める権利があります。
法律上、退職の1ヶ月以上前に意志を伝えれば退職することが可能。
ブラック企業から抜け出す為に
ブラック企業から抜け出す為には、そもそも自分の勤め先がブラック企業であることに気付く必要があります。
そのうえで、ブラック企業で働くことのリスクを理解し、具体的に行動しなければいけません。
ブラック企業であることに気付く
昨今、ブラック企業絡みの自殺や過労死が問題になっています。
転職や退職という選択肢があるにも関わらず、なぜ最悪の結果になってしまうのか。
- 生活のため辞められない。
- 他に転職できそうな会社がない。
- 心身消耗しており転職する気力がない。
- そもそもブラック企業だと気付いていない。
様々な理由が挙げられますが、実はこれらこそがブラック企業の思惑どおりだったりするんですよね。
「家族がいるのに会社を辞めるなんて、甘い考えだ」
「お前は他の会社では通用しない。うちが雇ってあげてるんだ。」
転職・退職なんてできないものだと思い込ませ、縛りつけるのは常套手段です。
ブラック企業から抜け出すには、まず自分の会社がブラック企業であることに気付くことが最優先。
ブラック企業で働くリスクを知る
次のステップは、ブラック企業で働くリスクを把握することです。
気付かないうちにどれほど甚大なリスクを負っているのかを知ることで、退職への強い意志に繋がります。
『ブラック企業で働くリスクが想像以上に危険だった【今すぐ辞めよう】』
まとめ【ブラック企業の特徴11選(知らないと危険)】
市場規模が縮小していて存続が厳しい業界ほど、ブラック企業が多い印象です。
普段から将来性のある業種や職種について積極的に情報を得ておくのも、身を守ることに繋がるかもしれません。