圧迫面接に反撃する前に
圧迫面接とは、面接官が応募者に対してわざと意地悪・威圧的・否定的な態度や質問をする面接のこと。
圧迫面接の主な意図としては、応募者が想定外の場面や逼迫した状況にあった時に冷静に対処できるかを見極めるということが挙げられます。
ごく稀なケースとして、面接官個人のうっぷん晴らしなど私情ゆえの圧迫面接が行われることもあります。
圧迫面接をする会社はおすすめしない
そもそも圧迫面接をするような会社には入社しないことを強くおすすめします。
なぜなら、圧迫面接をするような会社に就職しても幸せになれない可能性が高いからです。
もちろん圧迫面接にも意図があるのは分かります。
ですが、よく考えてみてください。
より良い人材を採用したいという自社の都合のために相手を不快にさせるといった非常識なことを平気でやってのけているわけです。
これは、応募者を下に見ており対等なビジネスパートナーだとは考えていないことを表しています。
根本に「人材の替えがきく間はこちらのやりたいようにやらせてもらう」という考えがありますね。
パワハラ・モラハラ・サービス残業・急なリストラなど、ブラック企業の可能性を大いに秘めています。
(もちろん、全てがブラック企業というつもりはありませんが)
圧迫面接を行う企業の本性
就職して何年もこき使われた挙句に使い捨てされるよりは
「入る前に気づいて良かった♪」
と考えて別の優良企業に応募する方が得策です(個人的意見)。
「それでも給与や待遇が良いから採用されたいんだ」
という反論も聞こえてきそうなのでお答えしておくと、ブラック企業だからこそ給与・待遇面を良くしないと人が集まらないという側面もあります。
離職率が高く、従業員の入れ替わりが激しい会社ではないでしょうか。どうか慎重に判断してください。
こちらが一方的に神経を擦り減らして圧迫面接企業に媚びた面接をするのは、人生において損以外の何者でもありません。
企業の方針として圧迫面接を行うことも非常識だし、面接官の個人的な判断で圧迫面接ができてしまうのも、企業としての信頼性は皆無です。
圧迫面接に反撃するための心の準備
さて。本題である圧迫面接への反撃方法を書いていきます。
反撃をしたい場合、前提としてその圧迫面接企業への就職は捨てることが大事です。
この記事の目的は「圧迫面接に冷静に対処して採用通知をもらう」ことではないのであらかじめご了承ください。
どうしてもその企業に採用されたいという方は、下記の記事をご参考にどうぞ。
また、圧迫面接と間違われがちなパターンとして、面接官が「なぜですか?」「理由は?」などと繰り返し質問をしてくるケースがあります。
それだけでは圧迫面接をしようという意図があるとはいいきれないので注意が必要。
面接官は、相手が話していないことまで自分の想像で解釈・判断しないために、掘り下げて確認せざるをえないこともあるからです。
「なぜ」「どうして」が続くというだけであれば、圧迫面接ではない可能性も。
圧迫面接官に反撃
それでは圧迫面接に反撃していきましょう。
必須ではないですが、面接を受ける前の準備として「言った」「言わない」の争いにならないように会話を録音しておくと無難です。
ペン型のボイスレコーダーを使えば、バレにくく手軽に忍ばせられます。
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万がいち侮辱・差別的発言、脅迫まがいな発言をされた場合に、泣き寝入りせずに済む強力なツールです。
※注意点
面接の内容をこっそり録音すること自体は法的に問題ありませんが、録音した音声データを無断でSNS等に公開すると法に触れる可能性があります。自分で確認するだけに留めましょう。
>参考:就活の面接「こっそり録音」は違法なのか 弁護士「無断録音に違法性はない」
反撃方法1:圧迫面接をする面接官を論破
反撃方法の一つ目は、その場で面接官を論破してしまう方法。
圧迫面接をするような面接官は、まさか自分が逆に攻められるとはなかなか思わないでしょう。
不意をついて反論に転じるチャンスはわりと多くみられます。
大切なのは、場の空気が壊れるのを恐れないこと。
想定できる反論を準備しておきましょう。笑
具体例:
「以上で本日の面接は終了です。何か質問などありますか?」
「余りに非常識な対応に感じましたが、御社は初対面の人間にこのような対応をするという認識でよろしいでしょうか」
反撃方法2:圧迫面接により不快になったと会社側にしっかり伝える
酷い圧迫面接により不快な気持ちになった場合は、その旨を面接後にも会社に伝えましょう。
面接官によっては、面接の場で論破された事実を上司に報告しない場合があるからです。
面接の場が荒れてしまったりトラブルになってしまったとなれば、担当した面接官の人事評価にも関わってくるはず。
また、企業の方針ではなく面接官の独断で圧迫面接をしていることもあるので、会社側にしっかり伝えることで不本意なイメージダウンを止めてあげることもできます。
反撃方法3:圧迫面接された経緯や内容を口コミする
圧迫面接された時の酷い内容を口コミやレビューサイトに書き込みましょう。
さらなる被害者を出さないための抑止力になります。
就活生は事前に危険を察知することができますし、会社側にとっても面接のあり方を見直す良い機会になります。
また、圧迫面接という一方的な行為は閉鎖空間だからこそ起きてしまいますが、今どういう状態で面接が行われているのかをオープンにすることで、社会の客観的な評価に晒すこともできます。
圧迫面接を回避する【反撃じゃないよ】
そもそも圧迫面接を回避をしたいという方へ。
対策を紹介します。
会社の口コミを徹底的に調べる
圧迫面接にあわないためには情報収集が大切です。
口コミサイト(転職会議)などで、応募したい会社への評価をしっかり把握しておきましょう。
圧迫面接を受けたという被害者の書き込みがある場合は、応募は慎重に。
スキルと実績をつける
圧迫面接を行う企業には「人材なんていくらでも替えがきく」という意識が根本にあります。
(自覚があるかは別として)
「他ではいない、確実に会社にとって有益になる人材」と思わせてしまえば、会社は威圧的な態度はとれなくなるはずです。
圧迫面接は生産性皆無
一昔前に流行った(?)圧迫面接ですが、実は会社にとってもデメリットだらけ。
「優秀な人材がほしい」という意図があるにも関わらず、圧迫面接をすることで優秀な人が応募しなくなるという、本末転倒な結果になる可能性も。
また、将来的には就活生も潜在的なお客様だったりするので、圧迫面接をすることで実は未来の売上にも関わってきます。
広報部が企業のイメージアップのために必死で動いていても、人事部が横でその努力を無駄にしてしまっては会社としてもマイナスです。
いまだに圧迫面接をしている会社がどれほどあるのか分かりませんが、建設的な面接ができる会社が増えていくといいですね。
まとめ【圧迫面接ニ反撃スル。媚びる必要無し|撃退方法を紹介】
面接はよくお見合いに例えられますが、初対面のお見合い相手がいきなり
「本当に俺のこと好きなの?」
「君、スペック悪いね」
などと威圧的・否定的な態度だったら唖然とするでしょう。
それが相手の反応を見る為だったとしてもです。
本来、健全な面接というのは両者対等な立場で行われるもの。
就活生からすれば、その企業のことを「一緒に仕事をするパートナーとして適切か」見極める場でもあります。
上から目線の圧迫面接をする会社にあたってしまった場合は、きっぱりと別の会社を選ぶことを強くおすすめします。