大家族の節約術|食費・光熱費・学用品まで今日からできる実践法

大家族の節約術|食費・光熱費・学用品まで今日からできる実践法

大家族の節約術|食費・光熱費・学用品まで今日からできる実践法

大家族であればあるほど出費は大きくなりますが、人数が多いからこそ「チーム戦」の発想で節約を進めると成果も大きくなります。

この記事では食費・光熱費・衣類や学用品・レジャー費・行政支援まで、今日から実践できる具体策を紹介します。読後には「家族みんなで続けられる仕組み」をイメージできるはずです。

目次

大家族だからこそ節約は“チーム戦”

総務省「家計調査報告 2024年平均結果」によると、二人以上世帯(平均2.88人)の月間消費支出は約30万243円で、うち食費は約8万9,936円です。

世帯人数が倍になれば支出が単純に2倍にはならないものの、食料や光熱費は規模に応じて膨らみがち。

そこで重要になるのが“家族全員の小さな行動”を積み重ね、大きな差に変えるチーム戦の視点です。子どもも巻き込み、節約を自分ごと化する仕組みを作れば、無理なく継続できます。

食費を抑える黄金ルール

まとめ買いとフードロスゼロ

献立を1週間単位で組み、業務用スーパーや大型ディスカウント店の特売日を狙って主菜となる肉・魚を大量購入。下味冷凍で保存すれば冷凍焼けを防ぎながら時短にもなります。

野菜は丸ごと購入し、余りそうな部分はスープや漬物・浅漬けに回す“救済レシピ”を常備するのがコツ。ゴミ箱に入る食材は“お札を捨てている”と意識すればロスは激減します。

作り置き&冷凍ワザで時間もお金も節約

土日に「ゆで鶏」「ミートソース」「味付けゆで卵」など3〜4品を仕込み、冷凍ストックします。筆者宅では、これだけで平日に買う総菜がゼロとなり、週あたり約2,500円の削減を確認しました。

月換算で約1万円、年間では12万円超の貯蓄インパクトです(世帯構成によって差があります)。冷凍ストックは日付・人数分の分量をラベリングし、使用頻度順に並べる“冷凍庫マップ”を作ると重複買いも防げます。

光熱費は「見える化」が九割

電気代は時間帯別プランと家電選びで決まる

東京電力管内なら「スマートライフプラン」「夜トクプラン」、関西電力なら「はぴeタイムR」など、時間帯別料金プランが充実しています。

深夜〜早朝(23時〜翌7時など)は1kWhあたり数円〜十数円安く設定されているため、洗濯・乾燥・食洗機の稼働をこの時間帯へ移すだけで年間5,000〜8,000円ほど下がるケースも。

さらにスマートプラグでリアルタイム消費電力を可視化し、待機電力の大きい家電を把握してこまめにオフにすればムダが削れます。

水道・ガスは家族ルーティンの見直しが鍵

風呂場には節水シャワーヘッドを導入。

お風呂に入る順番は、例えば「熱めが好きな大人→ぬるめで大丈夫な子ども」の順に入ることで、追い焚きゼロを目指せます。ただ、子どもが「先に入りたい!」と主張することも多いので、我が家ではそれは採用していません。

食洗機は満杯運転が鉄則(ただし詰め込み過ぎない程度)。食器や鍋についた食べ残しや油分は、そのまま水で流すと排水口の詰まりや悪臭の原因になります。あらかじめキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗うと、下水詰まりを防ぎ、排水管のメンテナンス費用も抑えられます。

ガスコンロは「鍋底が炎をはみ出さない直径」を意識するだけで熱効率が向上します。水道光熱費の明細は月次でグラフ化し、家族会議で“前月比”を発表するとモチベーションが続きます。

衣類・学用品は「循環」と「DIY」でコストダウン

フリマアプリとお下がり循環の仕組み

成長期の子ども服は「購入→数回着用→保管」ではコストがかさむだけ。地域のリユースイベントやフリマアプリで“着倒す前提”で回すと、1人あたり年間5,000円ほどに圧縮できます。

制服類は購入時にワンサイズ上を選び、袖をまつり縫いしておくと2シーズン持たせやすくなります。兄弟間でも名前タグをマジックテープ式にすれば、付け替えだけでOKです。

「百ます計算」印刷ツールで学習コストを抑える

市販のドリルを兄弟分購入すると意外に高額。そこで活躍するのが、「サクッと解説」シリーズの無料でプリントを生成できる百ます計算印刷ツールです。

難易度や桁数を設定して印刷できるので、コピー用紙とインク代だけで反復学習が可能。タイムを家族で競う“計算レース”をすればゲーム感覚で勉強習慣が付き、塾に頼らない基礎力養成につながります。

上記「サクッと解説」シリーズでは、脳トレにつながるゲームも複数あり、登録不要・アプリ不要ですぐに遊べます。数字や論理力を鍛えるにはナンプレまたはライツアウト、記憶力を鍛えるにはメモリーゲームがおすすめです。
(スマホゲームにありがちな”過剰な煽り・過度な演出”がないため、依存性を抑えつつ単純な数字遊び・論理遊びを楽しむことができます)

レジャー費をゼロベースで再設計

公共施設&無料イベントをフル活用

市区町村の児童館や科学館は入館無料または数百円で1日遊べる穴場。図書館の「電子書籍サービス」なら在庫切れ知らずで、新刊も予約待ちゼロの場合があります。

自治体のメールマガジンやX公式アカウントをフォローし、週末イベント情報をいち早くキャッチ。家族人数が多いほど“入場無料”の価値は跳ね上がります。

サブスクは“家族プラン”が基本

動画・音楽・学習系などの月額サービスは、個別契約をやめて「ファミリープラン+学割」で一本化。主要動画サービスは個別プラン4人分より年間2万円以上安くなります。

加えて使っていないサブスクは“退会カレンダー”を設け、契約更新前に家族で是非を確認。見えない固定費を徹底排除しましょう。

行政・企業の優遇制度をフル活用

児童手当・医療費助成・高校無償化など

2024年10月支給分から児童手当第3子以降3万円へ増額され、所得制限も撤廃されました。さらに多子世帯向け医療費助成は自治体ごとに差があり、中学卒業まで自己負担ゼロの地域も存在します。

高校授業料の実質無償化は公立・私立で制度が異なり、東京都など一部自治体では2024年度から所得制限を完全撤廃。

一方で私立高校の就学支援金は「世帯年収約910万円未満」が一般的な目安です。
※制度は学校種別・地域で大きく差があるため、最新情報は必ず自治体窓口や学校事務へ確認してください。

企業の多子世帯割引とポイント還元

携帯キャリアや外食チェーンでは「家族4人以上で〇%オフ」「キッズメニュー無料」のキャンペーンを定期的に実施。

キャッシュレス決済はポイント還元率が高い日を狙ってチャージし、食料品や日用品を実質割引で購入しましょう。こうした“重ね技”は年間で数万円規模の差になります。

節約習慣を家族全員で楽しく継続するコツ

大切なのは「続ける仕組み」です。毎月1回の“家族家計会議”で支出グラフを貼り出し、削減額に応じて家族旅行の積立額を上乗せする“ご褒美方式”が効果的。

子どもには節約成功でステッカーを進呈し、10枚で好きな夕食をリクエストできる“節約ガチャ”も盛り上がります。ゲーム要素を取り入れることで、節約=我慢ではなく“家族共同のプロジェクト”としてポジティブに定着。

家計管理アプリも共有し、成果をリアルタイムで見える化すれば、誰か一人に依存しない持続可能な節約体制が完成します。

——大家族の節約は、人数が多いほど楽しさとスケールメリットが増す挑戦です。今日から家族みんなで“チーム節約”を始め、余裕のある豊かな暮らしを手に入れましょう。

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