サーティファイとMOS、就職に有利な資格はどっち?違いや難易度をわかりやすく解説

サーティファイとMOS、就職に有利な資格はどっち?違いや難易度などサクッと解説

サーティファイとMOS、就職に有利な資格はどっち?違いや難易度をわかりやすく解説

パソコンの資格を取得しようと考えると、「サーティファイとMOSのどちらを受ければいいの?」「就職で有利なのは?」「難易度の違いは?」と迷う方は少なくありません。そこで本記事では、サーティファイとMOSの特徴やメリット・デメリットを幅広く解説し、どちらが自分に合うか選ぶ際のポイントを紹介します。

目次

サーティファイとは?試験の内容と特徴

サーティファイは「サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会」が主催する資格です。Word、Excel、PowerPointといったソフトウェアごとに試験があり、級が分かれています。

主な資格名称

  • Word(ワード)文書処理技能認定試験
  • Excel(エクセル)表計算処理技能認定試験
  • PowerPoint(パワーポイント)プレゼンテーション技能認定試験

上位級(Word・Excelの1級・2級、PowerPoint上級)は、知識試験(15分)+実技試験(90分)で構成されます。下位級(3級・初級)は実技試験のみ(60分)で知識試験はありません。

サーティファイの特徴

  1. 国内でのみ通用
    サーティファイは日本国内では一定の認知度がありますが、国際的な資格ではないため海外就職や外資系企業に対してはややアピール力が弱い面があります。
  2. 上位級で実践的スキルが身に付く
    上位級に合格するには、細かい機能や設定まで学習する必要があるため、実務でも応用しやすい力が培われます。エクセルのやや特殊な設定変更やワードの高度なレイアウト調整など、現場で「困った」「もっと効率化したい」と感じたときに役立つ知識が多く身につきやすいです。
  3. 受験料(目安)
    試験科目・級によって異なりますが、おおむね6,600円〜8,800円程度が目安です。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)とは?試験の内容と特徴

MOSはMicrosoft社が認定する、WordやExcel、PowerPointなどのOfficeソフトを「どの程度使いこなせるか」を証明する資格です。世界共通資格として知られており、国内外での認知度が高いのが特徴です。

MOSのレベル体系

近年(2022年頃)以降、MOSには複数のレベル体系がありますが、よく知られている区分として「スペシャリスト(一般)」と「エキスパート(上級)」があります。さらに上位の「マスター(Master)」取得を目指す仕組みがあり、受験者のレベルに合わせて選べるのが特徴です。

  1. スペシャリスト(Associate)
    基本操作や一般的な機能の理解度を問う試験です。比較的取り組みやすいレベルで、独学で取得を目指す方も多くいます。
  2. エキスパート(Expert)
    MOSの中では上級レベルに位置し、関数やマクロ、条件付き書式など、実務で頻出する応用機能の理解が求められます。応用力が求められるため対策は必要ですが、きちんと対策すれば独学でも合格可能です。
  3. マスター(Master)
    各Officeソフトの上級レベルを複数取得し、条件を満たすことで「MOSマスター」として認定される仕組みです。より幅広いソフトを高い水準で使いこなせる証明となります。

MOSの試験形式

  • 試験時間: 45〜60分程度(ソフトやバージョンにより異なる)
  • 知識試験はなく実技のみ(選択問題ではなく、実際に操作して解く)
  • スピードと正確性、操作の効率が重要視される

MOSの特徴

  1. 世界基準の資格 国内だけでなく海外でも通用するため、外資系企業や海外就職を考えている方にもアピールしやすいのが利点です。
  2. 応用機能もカバー 「MOSは基本的な操作が中心」と思われがちですが、エキスパート以上になるとマクロや条件付き書式など実務で役立つ機能が幅広く出題されます。
  3. 受験料(目安) 2025年現在の情報としては、試験会場やバージョンにもよりますが10,780円〜12,980円程度が多いです。

サーティファイとMOS、就職に有利な資格はどっち?

サーティファイとMOS、就職に有利な資格はどっち?

就職・転職でのアピール力

  • サーティファイ
    国内企業であれば評価してもらえるケースも多いですが、3級・初級だけでは「基礎はあるけどどの程度実務に活かせるの?」と思われることも。1級や2級を取得するとかなり応用操作まで扱える証明になるため、履歴書でアピールしやすくなります。
  • MOS
    知名度が高く、特に「MOS取得」と書くだけで多くの企業が「WordやExcelの操作は一通りできるんだな」とイメージしやすい利点があります。世界基準なので、外資系企業や海外での転職・就職活動を考える場合にも有効です。

難易度

  • サーティファイ
    • 3級・初級:独学でも比較的合格しやすい
    • 1級・2級:知識試験(筆記orPC上での選択式)+実技試験がありハードルが高い
  • MOS
    • スペシャリスト:しっかり対策すれば独学合格可能
    • エキスパート:上級レベルで時間も限られるため一定の勉強が必要

実務での応用力

  • サーティファイ
    上位級はソフトの細部にわたる設定・機能を理解するため、トラブル対応や業務効率化に直結する実践力が身につきやすいです。
  • MOS
    エキスパート試験では関数やマクロ、条件付き書式など高度な機能もカバーされます。サーティファイほど理論的・構造的な理解を重視するわけではありませんが、実務で十分に役立つ知識を習得できます。

どちらを選ぶべきか

  1. 迷ったらMOS
    全体的に知名度が高く、就活・転職で書類選考の際に強力なアピール材料となるため、まずはMOS取得がおすすめ。海外や外資系も視野に入れる方は特にMOSが無難です。
  2. 実務での応用力を磨きたいならサーティファイ上位級も検討
    国内企業への転職で、なおかつ実践力を重視する職場ならサーティファイの上位級を持っていると「この人は細かい設定や機能も使いこなせるんだな」と思われやすいです。

独学 or スクール どっちがいい?

独学に向いている人

  • パソコン操作に慣れている
  • 調べる習慣がある、トラブルが起こっても自己解決できる
  • 過去問題や模擬試験を繰り返しトレーニングできる

スクールがおすすめな人

  • パソコンがあまり得意でなく、つまずいたときにすぐ質問したい
  • 自力での勉強計画・モチベーション管理が苦手
  • 体系的に学びたい、実技対策を直接指導してほしい

勉強のコツ

サーティファイ
上位級では知識試験があるので、テキストや問題集をしっかり使って機能の名称や原理も押さえましょう。実技は過去問題や類題を数多くこなし、問題文を読んだ瞬間に作業手順がイメージできるようになるまで反復するのがおすすめです。
※参考:【初心者向け】サーティファイ実技試験問題を解くコツ!Office系(Word・Excel・PowerPoint)

MOS
限られた試験時間内で素早く正確に操作できるかが鍵です。模擬問題で操作の手順を覚え込むように練習し、機能の使い方に無駄がないかを意識して取り組むと、スピードと正確さが身につきます。

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まとめ

サーティファイとMOSはいずれもOfficeソフトを使いこなす力を証明する資格ですが、目的や将来のキャリアによってどちらが向いているかは異なります。

  • 海外や外資系も含めて幅広くアピールしたい→MOS
  • 国内企業で実践的スキルを深めたい→サーティファイ(特に上位級)

いずれにしても、資格はゴールではなく「スキルを伸ばす通過点」です。勉強を通じてOfficeソフトを自在に扱えるようになれば、就職後に即戦力として活躍する大きな強みになります。ぜひ、自分の目標に合わせて最適な資格を選び、合格を目指して頑張ってください。

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