2019/12/01 (更新日: )

職業訓練受講給付金の手続き方法と「審査を通すコツ」

職業訓練校に通いながら受講給付金を貰う方法【審査と手続きのコツ】

職業訓練に通おう【受講給付金を貰いながら学べる】

職業訓練受講給付金という言葉を聞いたことがありますか?

一定の要件を満たせば、職業訓練を受講しながら給付金が貰うことができますよ。

 

今回は職業訓練に通いながら受講給付金を貰うための方法を解説。

僕自身、職業訓練校で働いていた経験と通っていた経験があり、手続きの流れを間近で見てきました。

手続きの方法はもちろん、審査に通るコツなども交えてお伝えします。

 

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職業訓練の概要【受講給付金を貰いながら学べる】

職業訓練とは、就職に必要な知識・スキルを習得するための公的な制度です。

様々なジャンルのコースがあり、希望する職種に応じた訓練を受けることが可能。

 

一般的には3~6ヶ月間のコースがほとんどですが、なかには1~2年の長期コースも。

職業訓練は、正式には「公的職業訓練(ハロートレーニング)」といい、大きく分けて2つの種類があります。

 

受ける訓練の種類によって貰えるお金の種類も異なるので注意。

  • 公共職業訓練
    主に失業保険を受けられる求職者が対象(失業保険(雇用保険)を受け取りながら通うことができる)
  • 求職者支援訓練
    主に失業保険を受けられない求職者が対象(職業訓練受講給付金を受け取りながら通うことができる)
    ※求職者支援訓練は、以前は「基金訓練」という名称でした。

 

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手続きの流れ【職業訓練受講給付金】

職業訓練の受講手続きは、最初にハローワークの窓口で相談を行う必要があります。

  • ハローワークの職業訓練窓口に相談
  • 入校願書を受け取る(受講資格・必要性があると判断されれば)
  • 入校願書を記入して提出(訓練の種類によって提出先が異なるので注意)
  • 訓練校にて選考試験・合格発表
  • 合格すれば職業訓練に入校決定!

まずはお近くのハローワーク職業訓練窓口にて声を掛けてみて下さい。

その際に職業訓練受講給付金についての説明もあると思いますが、万がいち職員からの説明がなければこちら側から聞いてみましょう。

 

手続きのコツ【職業訓練受講給付金】

職業訓練や受講給付金について、ハローワークで相談したからといってすぐに手続きができるというわけではありません。

手続きの際にはまずハローワークで願書をもらう必要がありますが、この願書は誰でもすぐにもらえるわけではないのです。

 

職業訓練の相談をした時、まず「本当に受講する必要があるか」という点を判別されます。

窓口に相談しに行く際は、主に下記の点をみられていることを意識しましょう。

 

積極的に就職しようとしているか(就職意欲があるか)【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

職業訓練を受講したいなら、就職意欲を見せることは必須。

 

ハローワークは、大前提として「就職率を上げる」という使命があるわけです。

当然、「無料で資格取得したい」とか「お金が欲しい」だけの利用者に職業訓練を受けさせるわけにはいかないですね。

「職業訓練を受けて、スキルを習得して、最終的に必ず就職につなげたい」という姿勢を見せることが大事です。

 

また、「就職活動や情報収集を積極的に行っているが、資格やスキル面で厳しい状況にある」ということをアピールできれば、受講への大きな理由付けにすることができます。

 

希望職種と受けたいコースの科目が合致しているか【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

職業訓練を受講するには、希望職種と訓練科目を合致させることも重要です。

例えば、ハローワークに求職登録した時の希望職種が「医療事務」となっているのに「Web系」の訓練を受けたいというと、そのギャップを指摘され、受講者として適切でないと判断されてしまうかも。

 

スキル習得済みではないか【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

すでにスキルを習得しているはずの訓練を受けることも難しいです。

例えば、すでに簿記3級の資格を持っているのに「簿記3級の資格取得を目指す」コースを希望しても、「通う意味ないよね」とあしらわれてしまいます。

 

授業についていけるか【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

職業訓練を受けたとして、「授業についていけるか」という点を聞かれることもあります。

表向きにされているわけではありませんが、比較的ご高齢の求職者に対しては対応が厳しくなることも。
(制度自体に年齢制限があるわけではない)

 

具体的には

  • 職業訓練の授業についていけるか?
  • 職業訓練を修了しても高年齢のため就職に活かせるか微妙なので、別の職種で就活したほうがいいのでは?

などなど。

 

給付金目的・資格目的を警戒【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

特に、職業訓練窓口の担当者は下記のような人を警戒しています。

  • 給付金がほしいだけ。
  • 資格がほしいだけ。
  • 職業訓練を楽しみたいだけ。

公共訓練のほうは比較的願書を出してもらいやすいですが、求職者支援訓練については結構厳しくチェックされる印象。

また、訓練相談を受けた初日にすぐに願書をもらえるというのは稀だったりするので、訓練窓口に粘り強く足を運ぶための心の準備もしておきましょう。

 

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職業訓練受講給付金で損をしないために【審査・手続き】

せっかく職業訓練に通うなら給付金を貰いながら通いたいですよね。

というより、給付金を確保しないと勉強どころじゃないはず。

 

公共職業訓練であれば、失業保険の手当てを貰いながら受講するケースが多いので、お金の受け取りで困ることは少ないです。

失業保険の受給は、被保険者がもともと持っている権利ですので。

 

なので、ここからは求職者支援訓練における職業訓練受講給付金について解説していきます。

※失業保険受給資格の無い方が対象

 

職業訓練受講給付金の受給要件【審査・手続き】

さて。いよいよ職業訓練受講給付金を貰う方法について。

一定の条件を満たした方は、毎月10万円の職業訓練受講給付金と交通費を受け取ることができる可能性があります。

 

まずは対象者から。

支援の対象となる方(=特定求職者)

1.ハローワークに求職の申込みをしていること
2.雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
3.労働の意思と能力があること
4.職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと
例えば、●雇用保険に加入できなかった●雇用保険の失業給付(基本手当)を受給中に再就職できないまま、支給終了した●雇用保険の加入期間が足りずに失業給付を受けられない●自営業を廃業した●就職が決まらないまま学校を卒業した などの場合が該当します。

※在職中(週所定労働時間が20時間以上)の方、短時間就労や短期就労のみを希望される方などは、原則として特定求職者に該当しません。
※特定求職者であるだけでは職業訓練受講給付金は支給されません(別途、「職業訓練受講給付金」の支給要件を満たす必要があります)。また、特定求職者が後に雇用保険被保険者、雇用保険受給者となるなど、上記要件を満たさなくなった場合も受給できません。

< 引用元:厚生労働省HP

求職者登録がまだの方は、ハローワークの受付窓口で登録を済ませておきましょう。

 

職業訓練受講給付金の支給要件

  1. 本人収入が月8万円以下(※1)
  2. 世帯全体の収入が月25万円以下(※1、2)
  3. 世帯全体の金融資産が300万円以下(※2)
  4. 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
  5. 全ての訓練実施日に出席している(※3)
    (やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上(※4)の出席率がある)
  6. 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない(※2)
  7. 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない

※1 「収入」とlは、税引前の給与(賞与含)、事業収入、役員報酬、不動産賃貸収入、各種年金、仕送り、養育費その他全般の収入を指します(一部算定対象外の収入もあります)。
※2 「世帯」とは、本人のほか、同居または生計を一にする別居の配偶者、子、父母が該当します(内縁の関係にある者は「配偶者」とみなします。内縁の関係にあるか否かの確認は、住民票謄本の続柄等の「夫(未届)」等の記載によって確認します。)。
※3 「出席」とは、訓練実施日に全てのカリキュラムに出席していることをいいます。ただし、やむを得ない理由により訓練に遅刻・欠席・早退した場合で、1実施日における訓練の2分の1以上に相当する部分を受講したものについては、「1/2日出席」として取り扱います。

< 引用元:厚生労働省HP

 

さらに

  • 訓練期間中~修了後まで定期的にハローワークへ足を運び、職業相談を受けること。
  • 過去にこの給付金を受給したことがある場合は前回の受給から6年以上経過していること。

という条件も。

 

職業訓練受講給付金【申請時の注意点】

職業訓練受講給付金を申請する際の注意点を押さえておきましょう。

 

注意点1:収入は世帯全体でチェック【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

収入面の条件は世帯単位でみられるので、例えば本人の月収が7万円であったとしても配偶者や同居している親の収入が18万円以上あれば要件を満たさなくなります。

 

注意点2:資産も世帯全体でチェック【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

資産面の条件でも同じように、本人の貯金がたとえ0円であっても同居する親の資産が300万円を超えていたり、住んでいる場所以外に土地・建物がある場合も要件を満たさなくなります。

 

注意点3:不正扱いに注意【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

「じゃあ、訓練を受ける時だけ世帯を分ければいいんじゃないの?」

との声も出てきそうですが、世帯を分けた時期と給付金を申請した時期が近い場合、不正な申請だと判断される場合があるとのこと。

 

注意点4:途中で受給が止まる可能性も【職業訓練受講給付金の審査・手続き】

一度申請が通れば訓練期間とおして必ず貰えるというわけではなく、収入や資産面で変更が生じ、その結果、受給要件を満たさなくなった場合は訓練期間中であっても途中で受給できなることもあります。

※だからといって不正受給はいけません。変更があったのであれば必ず申告しましょう。

 

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手続き・審査~入校までのコツ【職業訓練受講給付金】

ここで、職業訓練受講給付金の手続きや審査の際のうまい立ち振る舞いを書いておきます。

 

事前準備【職業訓練受講給付金】

まずは事前準備。

  • あらかじめ、その年にどのような訓練コースがあるのか確認しておく。
    (ハローワークやHPなどで確認できる)
  • ハローワークに求職者登録しておく。
  • この時、希望職種欄には受講したい訓練の職種と同じ職種を記入しておく。
  • その職種での応募実績や職業相談実績があれば尚良し。
  • 同居の両親が金持ちすぎて要件を満たさないなら、事前に世帯や住所を移し…(お察し

 

ハローワークでの手続き・審査【職業訓練受講給付金】

職業訓練や給付金の手続きをする際は、就職意欲があることをしっかり伝えることが大事です。

  • なぜこの訓練が必要なのか?
  • なぜこの訓練じゃないとダメなのか?

という問いにしっかり答えられるようにしておきましょう。

 

そして、中には冷たい対応をしてくる職員もいるので心の準備も必要です。

相談したその日に願書を貰えなくてもへこまないこと(心が折れないようにね・・・)。

最初から願書を貰えることはむしろまれで、相談初日は「もう少しよく考えてみてください」と追い返すのがテンプレ対応になっていたりします。

 

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職業訓練校での選考試験【職業訓練受講給付金】

通常は筆記試験と面接試験があります。

出題される問題や制限時間は学校によって異なるので注意してください。

 

<筆記試験>

僕が勤めていた学校(事務系コース)の場合、A4用紙1枚(両面)ほどのボリュームで、簡単な計算問題や言葉の問題などでした(制限時間20分)。

適性検査のようなイメージ。

 

<面接試験>

面接試験のポイントは下記のとおり。

学校側の本音も一緒にどうぞ。

 

●就職意欲があることと訓練の必要性をアピールする。

→職業訓練学校のホンネ:就職率を気にしている(学校側に入る報奨金や評価に関わるから)

 

●欠席や途中退校せずに最後まで受講できるという意志を見せる

→職業訓練学校のホンネ:欠席が続くと退校につながる。途中退校されると、その分の委託金が学校側に入らなくなるので困る。

 

●前職の文句ばかりを言わない

→職業訓練学校のホンネ:この学校でも文句ばかり言うなどトラブルのもとになりそう。

 

あとは、話し方や身なりも少なからず見られているのでそのつもりで(スーツなら完璧)

 

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まとめ【職業訓練受講給付金の手続き方法と「審査を通すコツ」】

今回の内容は以上になります。

就職への近道として、ぜひ職業訓練受講給付金を活用してもらえればと思います。

 

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