
職業訓練でWebデザインを学ぶとWebデザイナーになれるの?

訓練を受けてすぐWebデザイナーとして就職するのは比較的難しいよ。とはいえ実際にWebデザイナーになっている人も居ることは居る。笑
実は、訓練についての記事は数多くあるのですが、人によって見方がバラバラ。
「実際に就職するのは難しい!」という意見もあれば、「いや!為になった!就職に役立った!」といった意見も。
そこで、この記事では何度も訓練校の運営に携わってきた僕が、いち体験談としてでなく等身大の職業訓練(Webデザインコース)の内容や実態を紹介していきます。
この記事の結論
- 修了後すぐにWebデザイナーとして就職できるのは、クラスで数名程度
- 職種にこだわらなければ、6~7割の方が就職できている
- デザイン分野は人気が高く、応募倍率は全分野のなかでもトップクラス
- 学べるのは基礎まで。訓練中の独学とポートフォリオ作りが就職の分かれ目
- すぐにデザイナーになれなくても、遠回りして目指すキャリアプランはある
職業訓練のWebデザインコースで就職できる?
職業訓練でWebデザインを学べばWebデザイナーになれるのか
先に結論ですが、、
職業訓練でWebデザインを学んでも、Webデザイナーとしてすぐに就職するのは難しいというのが現状です。
クラスの中でも若くて優秀な人が数名程度、Webデザイナーとしての就職に成功しているイメージ。

逆にいえば、若くて勉強をがんばれば可能性は大いにあるのね。

そういうことになるね。一方で、年齢が高いとWebデザイナーとしての就職はかなり難しい。もちろんこれまでの経験や職歴にもよるけど。
おおむね30代半ば以上になってくると、その難易度は格段に上がってしまうのが現状です。
ただ、Webデザイナーという職種にこだわらないのであれば6~7割の方が就職できていますよ。
就職率についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
職業訓練の就職率は何%?最新データと計算方法・訓練校の裏事情を解説また、すぐにWebデザイナーになるのが難しくても、様々なキャリアプランがあります。
訓練修了後のキャリアプラン例についてはこの記事の後半で紹介していますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
デザイン分野の応募倍率と就職率【厚生労働省のデータ】
「就職は難しい」「6~7割は就職できる」という話は、国が公表している数字とも大きくズレていません。
厚生労働省が公表している令和6年度のハロートレーニング(公的職業訓練)の実績から、Webデザインを含む「デザイン分野」の数字を抜き出すと次のとおりです。
| 項目(令和6年度) | デザイン分野 | 全体 |
|---|---|---|
| 求職者支援訓練(実践コース)の応募倍率 | 1.39倍 | 1.10倍 |
| 求職者支援訓練の就職率(雇用保険に加入する就職) | 57.8% | 62.4% |
| 同上(雇用保険に加入しない就職も含む) | 74.9% | 78.2% |
| 公共職業訓練(委託訓練)の就職率 | 69.4% | 72.8% |
出典:厚生労働省 ハロートレーニングの実施状況(令和6年度)
ポイントは2つあります。
- 応募倍率は分野別でいちばん高い(IT分野や営業・販売・事務分野は1.03倍)
- 就職率は全体の平均よりやや低い
つまり「入りにくいわりに、就職にはつながりにくい分野」というのが数字から見える姿です。
しかも、この就職率は職種を問わない就職の割合。Webデザイナーとして就職できた人の割合ではありません。
ちなみに同じ資料では、公共職業訓練のデザイン分野の就職率は20代~50代でおおむね65~75%と、年齢による差はそれほど大きくありませんでした(60歳以上は5割前後)。
「何かしらの仕事に就く」だけなら年齢の壁は思ったより低く、「Webデザイナーとして就く」となると一気に壁が高くなる、と考えておくのが現実的です。
職業訓練のWebデザインコースとは【種類・探し方・受講の流れ】
職業訓練とは【就職に向けて資格・スキルを習得できる】
まずは職業訓練についてザックリ説明すると…
就職することを目的として、必要な資格やスキル習得を行う訓練のこと。
受講するには、ハローワークでの訓練相談を経て選考試験(筆記・面接)に合格する必要があります。
(ごくまれに筆記試験がない・面接がないなどのケースはありますが)
公共職業訓練と求職者支援訓練の違い
職業訓練(ハロートレーニング)には、大きく分けて2種類あります。
| 公共職業訓練 | 求職者支援訓練 | |
|---|---|---|
| 主な対象 | 失業保険(雇用保険)を受給している方 | 失業保険を受給できない方 |
| 受講料 | 無料(テキスト代などは自己負担) | 無料(テキスト代などは自己負担) |
| 訓練期間 | おおむね3か月~最長2年 | 2か月~6か月 |
| 訓練中のお金 | 失業保険(基本手当)など | 要件を満たせば職業訓練受講給付金(月10万円) |
Webデザイン系のコースは、どちらも民間のパソコンスクールや専門学校が実施していることがほとんど。学ぶ内容に大きな差はありません。
「主な対象」はあくまで目安で、失業保険を受給中の方が求職者支援訓練を受けることもできます。自分がどちらに申し込めるかは、ハローワークの訓練相談で確認してもらえますよ。
タイミング良くWebデザインコースがあるとは限らない
職業訓練は、基本的に各訓練校が県や自治体等の委託を受けて実施されます。
訓練が行われるタイミングは地域により異なってくるので、受講したいと思った時に必ずしも希望のコースがあるとは限りません。
また、Webデザインコースは人気があり、コースによっては2倍以上の倍率になることも珍しくないです。
受講を検討している方は、いつ・どんなコースが開校するのかを事前にチェックしておくことをおすすめします。
外部リンク:職業訓練検索
※下記のように様々な科名(コース名称)が存在する為、「Webデザイン」等のキーワードで絞り込むと検索結果に表示されない可能性があります。
キーワードは入力せず「想定する分野:IT分野」を選択して検索するのが無難です。
科名(コース名称)の例
- Webデザイン基礎科
- Webクリエイター科
- HPプログラミング科
- ITシステム科
などなど。
最近は「生成AIを活用するWebデザイナー養成科」のように、生成AIの使い方をカリキュラムに組み込んだコースも出てきています(2026年10月時点)。
通学が難しい人向けのオンライン・eラーニングコースもある
求職者支援訓練には、自宅で受講できるeラーニングコースや、授業の一部をオンラインで行うコースもあります。
Webデザイン系はこの形式と相性が良く、全国どこからでも受講できるコースが増えてきました。
ただし、次の点には注意が必要です。
- カメラ・マイク付きのパソコンと通信環境は、自分で用意するのが基本
- 分からない所をその場で講師に聞きにくく、自己管理ができないと挫折しやすい
- クラスメイトとの情報交換や、教室での就職相談の機会は少なくなる
- 受講できる人の条件が決まっている場合がある
自分が対象になるか、給付金を受けながら受講できるかは、申し込み前にハローワークで確認しておきましょう。
申し込みから入校までの流れ
Webデザインコースを受講するまでの流れは、おおむね次のとおりです。
- ハローワークで求職申込みをして、訓練相談を受ける
- 気になるコースの説明会・見学会に参加する(実施している場合)
- ハローワークの窓口で受講申込書を提出する
- 訓練校で選考試験(筆記・面接)を受ける
- 合格したら、ハローワークで受講に必要な手続きをして入校
申込みの締切は開講日よりかなり前に設定されています。「来月から通いたい」と思っても間に合わないことが多いので、早めに動くのが鉄則です。
倍率の高いWebデザインコースでは、面接で「なぜWebデザインなのか」「修了後にどう就職するつもりか」を具体的に話せるかどうかが合否を分けます。説明会や見学会があれば、参加して志望動機の材料を集めておきましょう。
職業訓練校でWebデザインコースを受講するメリット
職業訓練校でWebデザインコースを受講すると、様々なメリットがあります。
無料で学べる(テキスト代は別)
職業訓練校でWebデザインコースを受講する一番のメリットは、無料で学べるということ。
民間のWebデザインスクールに通うと数十万円かかることも珍しくないので、この差はかなり大きいです。
ただし、授業で使うテキスト代や資格試験の受験料などは基本的に自費負担です。
条件を満たせばお金をもらいながら受講できる可能性も
失業保険の受給資格がある方は、失業保険の給付を受けながら訓練に通うことができます。
失業保険の受給資格が無い方でも、一定の要件を満たせば職業訓練受講給付金(月10万円)の給付を受けながら学ぶことができますよ。
職業訓練受講給付金の主な要件は次のとおりです(2026年10月時点・厚生労働省の案内より)。
- 本人の収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月30万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいる所以外に土地・建物を所有していない
- 訓練実施日すべてに出席する(やむを得ない理由がある場合でも8割以上)
- 同じ世帯に、同時にこの給付金を受けて訓練を受けている人がいない
- 過去3年以内に、不正な手段で特定の給付金を受給していない
- 過去6年以内に、職業訓練受講給付金を受給していない
月10万円のほかに、通所手当(交通費・月上限42,500円)や寄宿手当(月10,700円)が支給される場合もあります。
収入要件を少し超えてしまう方でも、本人収入が月12万円以下・世帯収入が月34万円以下などの条件を満たせば、通所手当だけ受け取れる仕組みもありますよ。
失業保険がすぐにもらえる場合がある
自己都合で退職した場合、失業保険には7日間の待期のあとに「給付制限」という支給されない期間があります(2025年4月1日以降の退職は原則1か月。それ以前は原則2か月でした)。
この給付制限の期間中に訓練が始まるなどの場合は、制限期間が終わるのを待たずに給付を受けられることがあります。
(ハローワークの受講指示を受けて入校する場合に限る)
入校するタイミングによっては、逆に延長して受給できるケースもあります。訓練の途中で所定の給付日数が尽きても、修了日まで給付が続く「訓練延長給付」という仕組みです。
さらに、受講指示を受けた方には、基本手当とは別に受講手当(日額500円・上限40日分)や通所手当が支給される場合もあります。
ただし、受講指示を受けるには「入校日の時点で失業保険の給付日数が一定以上残っていること」などの条件があります。
給付の前倒しや延長ができるかは人それぞれなので、どちらにしても詳細はハローワークで相談してみて下さい。
学割サービスが使える場合も
訓練校に学生証や在学証明証を発行してもらえば、学割サービスがある店で割引を受けられる場合があります。
もちろん、職業訓練も「学割」適用とするかどうかは各店によりけりですが。
Webデザインコースに通うならAdobe Creative Cloudをお得に購入するのもおすすめですよ。
Adobe Creative Cloud(アドビ クリエイティブクラウド)とは
フォトショップやイラストレーターをはじめ様々なAdobe製品が使えるクリエイティブ制作ツールのサブスクリプションサービスです。
ただし、Adobeの学生・教職員向けプランには購入資格があります。
Adobe公式の案内(2026年10月時点)では、対象は「13歳以上で、対象の教育機関が提供する3か月以上の課程に在籍する方」。対象の教育機関には、専修学校・各種学校などのほか、公共職業能力開発施設と職業訓練法人が含まれています。
民間のスクールが実施する委託訓練や求職者支援訓練の場合は、訓練校がこの対象にあたるかどうかで変わってきます。購入する前に、訓練校やAdobeに確認しておくと安心です。
大人になってから「学生」を経験するチャンスは中々ないので、この機会に学割サービスを使い倒さないと損ですね。
様々な職歴・年齢の人達と情報交換できる
職業訓練では、様々な職歴・年齢の人達と同じ教室で学ぶことになります。
その中で、あらゆる業界の裏話を聞くなど情報交換もできちゃいますね。
また、同じ目標を目指す仲間として一体感が生まれることも。
訓練修了後も、これまで通り交流を続けていくケースもよく見受けられますよ。
職業訓練でWebデザインを学ぶデメリット
職業訓練でWebデザインを学ぶことのデメリットは下記のとおりです。
基本的なことしか学べない
ほとんどのコースでは、実践的な内容というよりはWebデザインの基礎までしか学べません。
数か月という縛りの中で初心者から始めるので、仕方ない気もしますが。
特に、40代以上の方が全くの未経験から訓練を受けて、Webデザイナーとして就職するのはかなり厳しいです。
授業だけでは就職できるレベルのポートフォリオになりにくい
Webデザイナーの採用では、資格や修了証よりもポートフォリオ(作品集)が重視されます。
ところが、訓練で作る作品は卒業制作を含めても数点。しかも同じクラスの全員が同じ課題に取り組むので、似たような作品が並びやすいんですよね。
授業の課題をこなすだけでなく、自分でテーマを決めたオリジナル作品を追加できるかどうかで差がつきます。
平日の日中は訓練で埋まり、欠席にも厳しい
通学のコースは、平日の朝から夕方まで授業があります。訓練期間中にアルバイトや就職活動へ使える時間は、思っているより少ないです。
また、職業訓練受講給付金を受けている方は、原則すべての訓練実施日に出席しなければいけません。やむを得ない理由があっても、8割以上の出席が必要です。
「無料の習い事」という感覚で入ると、想像以上に拘束されてしんどくなる可能性があります。
自宅で復習するには自分でパソコンやソフトを用意する必要がある
教室のパソコンにはPhotoshopやIllustratorが入っていますが、自宅で復習や作品づくりをするには、自分のパソコンとソフトが必要です。
受講料は無料でも、本気で就職を目指すならこのあたりの出費は見込んでおきましょう。
職業訓練のWebデザインコースが向いている人・向いていない人
ここまでのメリット・デメリットを踏まえると、次のように整理できます。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| ・費用をかけずに基礎から学びたい ・訓練の時間以外にも自分で手を動かせる ・デザイナー以外の職種も視野に入れられる ・平日の日中に毎日通える | ・通うだけでWebデザイナーになれると思っている ・今すぐ収入が必要 ・開講時期を待てない ・現場レベルの実践スキルを短期間で身につけたい |
民間スクールは費用がかかる代わりに、好きな時期に始められて、実践寄りのカリキュラムや転職サポートが用意されている所もあります。
「お金をかけずに基礎を固めたい」なら職業訓練、「費用を払ってでも早く・深く学びたい」なら民間スクール、という考え方でOKです。
Webデザインコースの訓練内容【カリキュラム例】
職業訓練のカリキュラム日程や内容を紹介します。
訓練校やコースによって多少の違いがあるので、あくまでも一例として参考にしてください。
時間割【授業は1コマ50分×6時限】
時間割は通常1コマ50分で休み時間10分。
午前3時限、午後3時限、一日計6時限あります。
時間割表(例)

複数クラスある訓練校では、クラスごとに時間を10分ずつズラしてたりします。
(休憩時間中のトイレ渋滞を防ぐため)
訓練校によって、9時から授業が始まる所もあれば9時30分から始まる所もあります。
また、自主学習したい人の為に放課後もそのまま教室を解放している訓練校も多いですよ。
訓練カリキュラム内容の例【月ごとの流れ】
次に訓練カリキュラムの内容について。
6ヶ月コースと4ヶ月コースの例で見てみましょう。
(あくまでも一例です)
| 6ヶ月コース | 4ヶ月コース | |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | ・就職支援 ・パソコン基礎 | ・就職支援 ・パソコン基礎 ・WEBデザイン概論 |
| 2ヶ月目 | ・WEBデザイン概論 ・HTML5、CSS3 ・Illustrator | ・HTML5、CSS3 ・Illustrator ・Photoshop |
| 3ヶ月目 | ・Photoshop ・Dreamweaver ・Wordpress | ・Wordpress ・レスポンシブ ・jQuery |
| 4ヶ月目 | ・レスポンシブ ・jQuery ・Python | ・卒業制作 |
| 5ヶ月目 | ・JavaScript ・卒業制作 | – |
| 6ヶ月目 | ・企業実習 | – |
最初のうちは就職支援や座学を行い、慣れてきたら実際にPCを使って操作。
画像編集やHP作成の”いろは”を学んでいきます。
訓練の終盤では、集大成となる作品を制作。
企業実習は実施していない所もあるので、事前にコース案内などでご確認ください。
また、訓練期間をとおして行われることとして
- 一時限目の最初の10分間はタイピング練習
- カリキュラムの合間で就職相談
などがあります。
コース選びで確認したいカリキュラムのチェックポイント
同じ「Webデザイン」と名の付くコースでも、中身は訓練校によってかなり違います。申し込む前に、コース案内で次の点を見比べてみてください。
- デザイン寄りか、コーディング寄りか:Photoshop・Illustratorの時間が長いのか、HTML・CSS・JavaScriptの時間が長いのか
- WordPressを扱うか:中小企業のサイト制作・運用ではよく使われるため、求人でも目にする機会が多い
- 卒業制作に十分な時間があるか:そのままポートフォリオの核になる
- 企業実習があるか:未経験者にとっては、実務に触れられる貴重な機会
- パソコン基礎にどれくらい時間を使うか:パソコンに慣れている人には物足りない場合がある
- 使用するソフトやツール:自分が目指す求人で求められているものと合っているか
気になる求人票を先にいくつか見ておき、「応募条件に書かれているスキルが学べるコースか」という目線で選ぶと失敗しにくいですよ。
どんな資格が取得できる?
職業訓練のWebデザインコースを受けると、次のような資格の取得が目指せます。
(一例です)
- Office系資格(Word、Excel等)
- Webクリエイター能力認定試験
- photoshopクリエイター能力認定試験
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- ウェブデザイン技能検定(国家検定)
注意点としては、訓練を受ければ自動的に取得できるというわけではなく、試験を受けて合格する必要があるということ。
また、WordやExcelなどのOffice系資格は、MOS試験・サーティファイ認定試験・日商PC検定などの種類がありますが、どれを推奨しているのかはコースや訓練校によります。
取得可能資格についても事前にコース案内などでご確認ください。
なお、Webデザイナーの採用で資格が決め手になることは多くありません。資格は「基礎を学んだ証明」と割り切って、空いた時間はポートフォリオ作りに回すのがおすすめです。
職業訓練からWebデザイナー就職に近づくために訓練中にやること
クラスで数名の「Webデザイナーとして就職できる人」に入るには、訓練期間中の過ごし方がカギになります。
授業の課題とは別にオリジナル作品を作る
架空のお店のサイトやバナーでも構わないので、授業の課題とは別の作品を作りましょう。
「誰に・何を伝えるために・なぜこのデザインにしたのか」を説明できる作品が2~3点あると、面接で話せる内容がまるで変わってきます。
早い段階から求人を見て、足りないスキルを独学で補う
訓練が始まったら、修了を待たずに求人票をチェックする習慣をつけてください。
応募条件に書かれているのにカリキュラムに無いスキルは、放課後や休日に独学で補うしかありません。放課後に教室を使える訓練校なら、その時間をフル活用したい所です。
就職相談を使い、修了前から応募を始める
訓練校の就職相談では、応募書類の添削や面接練習をしてもらえます。
「修了してから動こう」と考える方は多いのですが、それだと出遅れます。卒業制作に入る頃には応募を始められるよう、逆算して準備しておきましょう。
Webデザイナーになるには【キャリアプランの例】
職業訓練に通ったあとWebデザイナーになるには、どのような方法があるのか。
ここからはキャリアプランの例を紹介していきます。
Web制作会社に就職
一番理想的だといえるのが、訓練修了後すぐにWeb制作会社に就職することですね。
ただ、これは一番難しいパターンともいえます。
この記事の冒頭でも触れていますが、訓練修了後すぐにWebデザイナーとして就職できているのは、たいていの場合クラスで数人程度。
少なくとも、訓練期間中から独学や就職活動を精力的に行っていなければかなり難しいでしょう。
とはいえ可能性はあるので、まずはそこを全力で目指す気概で臨みたい所です。
Webライターとして経験を積む
理想はWebデザイナーとして就職することですが、訓練修了後の就職率を見ても分かるとおり全ての人がWebデザイナーになれるわけではありません。
Webデザイナーとしての就職が難しいなら、まずはWebライターとして経験を積むという選択肢もあります。
Webライターは、ブログ記事などWeb上の文章を作成する仕事。
“Webコンテンツ制作”という意味ではWebデザイナーと関連性があり、これもポートフォリオの一つになりえます。
行動次第では「WebライティングもできるWebデザイナー」になれるんですよね。
また、Webライターは未経験から募集している会社も多く、業界内に入り込みやすいのも利点。
訓練修了生のなかには、実際にWebライター職を経てWebデザイナーになった方もいます。
クラウドソーシングで仕事を受注する
就職状況報告期間内にWebデザイナーとして就職できなかった場合は、クラウドワークス
などのクラウドソーシングサービスを利用して仕事を受注する方法もあります。
実際に、フリーランスとしてこのやり方で収入を得ている人は多くみられます。
はじめは簡単なコーディング作業からはじめるなど、無理なく実績を積むことが可能。
自分で仕事を獲得する必要があるため営業力や提案力が求められますが、実績を積むほど仕事が舞い込んでくるようになります。
他業種の企業でHP管理に携わる
Web制作会社にこだわらずとも、入社した会社でHP制作や管理に携わらせてもらうのも一つの手です。
例えば、リフォーム会社に就職して企業HP管理やWeb広告代理店とのやりとりを任せてもらうなど。
そこで積んだ経験を活かしてWeb制作会社へアプローチするのもアリですね。
年齢・状況別のおすすめルート
4つのキャリアプランを、年齢や状況ごとの目安として整理するとこうなります。
| 年齢・状況 | 現実的なルート |
|---|---|
| 20代~30代前半 | まずはWeb制作会社への就職を全力で狙う。難しければWebライターや他業種のHP担当から入る |
| 30代半ば以降 | これまでの職歴を活かせる業界で、HP管理やWeb担当を任せてもらえる会社を狙う |
| 年齢を問わず、すぐの就職が難しい場合 | クラウドソーシングで小さな案件から実績を積み、ポートフォリオを育てる |
30代半ば以降の方は「未経験のWebデザイナー」として若い人と同じ土俵で勝負するより、前職の経験×Webスキルの掛け算で考えたほうが採用されやすくなります。
職業訓練のWebデザインコースでよくある質問
パソコン初心者でも受講できる?
多くのコースはパソコン基礎から始まるので、初心者でも受講できます。
ただ、訓練は就職が目的なので、選考では「修了後に就職できそうか」も見られます。文字入力やファイル操作に不安がある方は、申し込み前に少しでも慣れておくと、選考でも入校後でも有利です。
40代・50代でも受講できる?
受講に年齢制限は基本的にありません。厚生労働省の令和6年度の実績でも、デザイン分野の訓練を40代・50代の方が数多く受講しています。
ただし、この記事でお伝えしているとおり、未経験からWebデザイナーとして就職する難易度は年齢とともに上がります。修了後にどんな働き方を目指すのかを決めてから申し込みましょう。
働きながら受講できる?
通学のコースは平日の日中に毎日授業があるため、フルタイムで働きながら通うのは現実的ではありません。
一方、求職者支援制度は、収入が一定額以下のパートタイムで働きながら正社員への転職を目指す方なども対象としています。働き方によっては受講できる可能性があるので、ハローワークで相談してみてください。
選考試験に落ちたらどうなる?
不合格でも、次に募集のあるコースへ改めて申し込むことができます。
Webデザインコースは倍率が高めなので、1回で受からないケースも珍しくありません。次の開講時期や、近い内容を学べる別のコースを早めに確認しておきましょう。
まとめ【学びと成長を積み重ねてキャリアアップに繋げよう】
職業訓練のWebデザインコースは、無料で基礎を学べるうえ、条件を満たせば給付を受けながら通える制度です。
一方で、通うだけでWebデザイナーになれるわけではなく、訓練中の独学・ポートフォリオ作り・就職活動が結果を左右します。
Webデザイナー含め、Web・IT業界は技術変革の波が速いですね。
「訓練修了したら勉強は終わり!」ではなく、常に学ぶ姿勢で仕事に向き合うことで着実なキャリアアップに繋がります。









